YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

重陽の節句

2020-09-09 07:22:00 | 歳時記
※すみません。昨日アップするのを忘れてました(^^;;

9月9日は重陽の節句。

旧暦の9/9は現在の10月中旬頃にあたり、菊の花が美しい季節。そのことから「菊の節句とも言われています。



そもそも節句とは5つあり、中国から伝わってきました。古来中国では奇数は縁起が良い日「陽数」、偶数は縁起が悪い「陰数」と考えられていたとか。

その陽数が重なる日が季節の変わり目である「節句」となりました。



5つの節句は
・人日の節句(七草) 1月7日
・桃の節句(桜餅)3月3日
・端午の節句(柏餅・菖蒲湯)5月5日
・七夕の節句(素麺ー麦ー)7月7日
・重陽の節句(菊・栗)9月9日

このうち、ほとんどその名が知られていないのご「重陽の節句」です(^^;;
旧暦を使っていた頃は、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、不老長寿を願ったりしていたのですが、今では季節感がズレちゃってますからね…。

菊花展や菊まつりが行われる菊の盛りは10月中旬〜11月。



ちなみに、中国には、菊の花からしたたる露が川に落ち、その川の水を飲んだ者が長寿になったという「菊水伝説」があるそうです。それが日本にも語り継がれ、今で不老長寿を願い、邪気を払ってくれる花として定着しています。

なんてったって、菊は桜と並んで日本の国花でもありますし…


手持ちの写真が富士山のカバー付きでした(^^;;

新暦になって季節がずれてしまったため、何だかピンとこないのですが、重陽の節句には、栗ご飯なんかも食べられていたようです。



菊酒をのんで、栗ご飯を味わい、健康を祈る♪

いっそ11月11日に時期をずらせば、定着したりして…。。11だって奇数なのにどうして9までなんでしょうか???

あまり聞き慣れない「重陽の節句」。近年の歳時記ブームにのって、ぜひ復活を遂げて欲しいなぁ。








大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

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