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YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

ハンモックのある宿

2011-07-16 10:20:39 | 八重山2011夏
今日から鳩間島に移動するため、昨日は上原港のすぐ近くにある「まるま荘」に宿泊。



港は目の前



そして民宿の裏を降りると小さな「まるまビーチ」があります。



鳩間島を眺めながら、至福のデザートタイム。



アイスに夢中になっていたら、砂の上をヤドカリやカニが歩き回っていました。

写真はミナミスナガニが巣穴から砂を掘り出しているところ。向かって左側に砂を抱えているのが分かるでしょうか?穴から顔出すと辺りを見回し、ササッと横走り、ズサッと砂を置くと再びササッと。そして穴の中へシュッと消えます。その動きが面白くて、見ていて飽きません。



ハマエンドウ。小さいビーチですがほかにもハマユウやグンバイヒルガオ、モンパノキなどが花盛り。



でも何より嬉しいのがこのハンモック♪
風が横からだけでなく、下からも吹き抜ける爽快感はたまりません。

夕食後、ずいぶん長い時間、波の音とコノハズク、ヤモリたちの声をBGMにうつらうつらと過ごしました。



まだ明るかった空がすっかり暗くなり、月が輝き始めました。あまりに明るいため星はわずかしか見えませんが、月の美しさもいいものです。満月のようで14日。

実に快適な宿なのですが、運悪く母屋が満室で、二部屋続きの離れに宿泊。部屋の広さは9畳以上あり快適なものの、お隣のおじさんの独り言が気味悪く…(-_-;)

一応鍵はあるものの、薄いドア1枚のしきり。明け方には寝言なのか「死にたい」の連呼。

ひぃーっ。

さすがに寝不足です。5時を待って、脱出。まるまビーチ横の防波堤で朝日鑑賞。



だんだん明け行く空に朝日が顔出したのは6時を過ぎた頃。薄い雲はあったものの、水平線から昇ってくる姿を見ることができました。だんだん伸びるオレンジロードが砂浜に届く頃には、辺りもすっかり明るくなっていました。

この景色を見たら、おじさんの寝言も帳消しですね。



しかも朝になって、宿の方にお話したら(後で事件でもお越したら嫌だし)、家で育てているというフルーツまでいただいてしまいました(誓ってこれ目当てじゃないですよっ)。聞けばすでに宿の方ともトラブっていたようす。「1泊でよかった」と言っていました。ほんと何もなくてよかった。

それにしても家の畑でパイナップルとドラゴンフルーツができてしまうところが驚きΣ( ̄□ ̄;)
鳩間島への船は10:30に出航です♪
初上陸なので、携帯つながるか不明です。

海の上を走る花

2011-07-16 07:13:14 | 八重山2011夏
昨日のカヤックでの帰り道、非常に珍しいというウミショウブの花を見ました。ウミショウブはアマモと同じ海草(うみくさ)の仲間。海藻ではなく、種子植物です。1属1種で日本には沖縄地方沿岸にしかありません。

この花がなぜ珍しいのかというと、この時期、そして大潮の日にしか咲かないからというのが理由の1つ。そして何より、雄花が海を走って雌花と受粉するのです。



これが雄花。とても小さいですが、無数の花が海の上を漂います。水に浮きやすい形をしています。



受粉できなかった雄花たちが白い泡のようです。最盛期には海岸を埋め尽くすほどだとか。 なぜ受粉できなかったと断定できるのかというと、雌花は潮が最大にひいた一瞬だけ海面に顔を出し、開花するんだとか。残念ながら私たちが通ったときにはすでに干潮は過ぎ、潮が満ち始めていました。



折れてしまった雌花をかろうじて発見しました。花びらの名残が見えますが、3枚の白い花弁が開いた様子がショウブに似ているんだそうです。

海面を漂ってきた雄花が雌花に近づくと、シュッと走り込むように吸い込まれ、雌花は緑の部分をすばやく閉じて受粉完了。とても珍しい受粉システムで他には見られないんだとか。

YouTubeで動画を見てみたらすごくおもしろかったです。世の中は知らないことであふれています。

海遊び

2011-07-16 07:11:49 | 八重山2011夏
昨日は海遊びデー。陸路の終点「白浜」からシーカヤックを漕ぎ出します。ガイド2名を含む6名のツアー。



出発地点に素敵な船が♪

目指すは船浮集落の少し先。今回は寄りませんでしたが、船浮は今でも船でしか行き来ができない陸の孤島。古くからの伝統が残る集落だそうです。



昨日は大潮だったこともあり途中の浅瀬は歩いて渡りました。
川と違って海に出ると、静かな入江でも波を感じるものです。でもその分、景色は雄大。光の加減や水深により、海の色がさまざまに変化していきます。



目的の浜に近づくと珊瑚礁が現れました。写真のような珊瑚のほか、青やピンク、黄色や黄緑の珊瑚もありました。

浜に到着した後、お昼までの短い時間に早速水中探険。浜辺の近くだけでもスズメダイやチョウチョウウオのようなカラフルな魚たちが泳いでいました。



今日のお昼ごはんはカレーライス。浜にはほどよい日陰もあり、青い海を眺めながらの特等席ランチ。



食後は再びカヤックで珊瑚ポイントに戻り、シュノーケリングです。

おおーっ。

海の中はまったくの別世界。カラフルな珊瑚礁の間を、さらにカラフルな魚たちが泳ぎまわっていました。



30分ほど漂って目の前の美しい世界を楽しんでいたのですが、波に酔いました。
一足先に浜辺に戻り、お昼寝。この岩のトンネルの入り口は風が吹きぬけるので、疲れた体に心地よく。みんなが戻ってきた頃には気分も回復。

浅瀬の暖まった海水に浸かり温泉気分。ヨガのポーズにも3つほど挑戦。きえちゃんはヨガにも詳しいのです。



岩肌にへばりつき、ピョンピョン跳ねて移動する魚。ギンポのなかまの「ヨダレカケ」。



水槽に入れて、腹側を観察しました。変わった名前の由来はこの腹の形。横に長く伸びた口は、岩礁の藻類を削りとって食べるのに都合よく進化したようです。

しばらくまったりした後、再びカヤックを漕ぎ、出発地点に戻りました。
西表の遊びはとにかくダイナミックなのです。

よごねえ、きえちゃん、素敵な体験をさせていただきありがとうございました。

真っ暗闇でサガリバナ

2011-07-15 09:00:08 | 八重山2011夏
昨日は夕食のあと、さらにナイトツアーに出かけました。ちなみに夕食は宿の屋上で。風が吹き抜けるので、とても涼しいんです♪



ナイトツアーの前に余語さんとタワシ作りもしました。



マーニの根元にある繊維を使います。とてもチクチクと毛羽立った素材のため、収穫後1ヶ月ほど水につけ、余分な部分を腐らせて使うんだそうです。

あとは、作り手のセンスで束ねて完成。使うのが楽しみ♪



いよいよナイトツアーへ。まずは展望台から暮れゆくマングローブ林を眺めます。ちょうど三線の練習をされている方がいたので、BGM付きでムード満点。13日の月も輝きだした頃、車で森の奥へと出発。



森の中に入るとそこは真っ暗闇。ヘッドランプの明かりを頼り進みます。ゴソゴソ音がするのはカニたちです。



葉の裏側では、蛾や蝶がじっと休んでいました。



水辺の木道に着くと、サガリバナが今まさに美しい花を咲かせていました。。



水面に落ちた花も幻想的でしたが、漆黒の闇に浮かび上がる咲きたての花の美しさは格別です。やや淡い芳香もムードを添えます。

暗闇からチャポンチャポンと聞こえてくるので、ライトを照らすと魚やカニが動き回っていました。
少し大きめの魚はボラのようにも見えます。とんとんみーやハゼの仲間もたくさんいました。

サガリバナに十分酔ったあとは「光るキノコ」探します。



ありました!シロヒカリタケです。ライトを消すとぼんやりと白く浮かび上がります。何のためかは分かっていないそうですが、自ら発光しているのです。

驚きw(゜o゜)w

他にも光るキノコや菌類があるようですが、まだ未知のものも多く、先日余語さんが見つけたものは、新種かもしれないそうです。新種だったらスゴイ!!



さて、今日は海でシュノーケルに挑戦です。台風の影響はまだないようで、穏やかな海辺の道をポイントへ向けてドライブ中です。今日はどんな出会いがあるかな?

自然素材の利用術

2011-07-15 07:06:03 | 八重山2011夏
今日のお昼はユツン川の畔でいただきます。



ジャングルムード満点。南国の川です。



ランチメニューには4月に海で採った「もずく」や、山菜の「くるくる」、家庭菜園の「ゴーヤ」など、海の幸、山の幸がたっぷり。

きえちゃんは自然を生かした暮らしや島の人と植物の関わりにとっても詳しく、話しているといろをなことを教えてくれます。



そんなきえちゃんから、午後はクラフトを習います。まずはクバの葉っぱでかご作り。



葉の形や性質をうまく利用しているため、意外と簡単に作ることができます。



ものの15分で完成です。昔はこのかごを水汲みの手酌替わりに使ったそうです。実際に水を汲んでみましたが、まったくこぼれませんでした。



次に習ったのは芭蕉の繊維と木の実で作るストラップ。まずは芭蕉の繊維で縄(紐)を綯うのですが、これがどうしてもうまくいきません。先生にお任せ~(^^;



あとは木の実に細いドリル(ルーター)で穴を開け、できあがった紐を編んでいきます。編むといっても結び目を繰り返し作っていく単純な作業。穴開けのコツや編み方などをばっちり教わったので、まだたくさん残っている繊維で再挑戦するつもりです。

カショウクズマメとジュズダマ、芭蕉の繊維ら作ったオール西表産のストラップ。宝物です。





クバのかごを持って山菜摘みをしたり、干潟観察をしたり、とっても欲張りで充実したプログラム。

山菜はホウビカンジュ(あっているかな?)地元の人は「くるくる」と呼びます。
充実の1日はまだまだ続きます。