
食事も終わり、いよいよ車窓もクライマックスへと近づいてきました。もう座席になんて座っていられません。直接アラスカの風を感じることのできるデッキへ出て、雄大な景色に見とれるばかりです。同じような人々でデッキはちょっとした社交場のようです。

ハリケーン峡谷。高さ90m、長さ280mの鉄橋は、アラスカ鉄道を建設する際に最も多くの時間とお金を必要とした難所。ここからの眺めは壮観。

ついにタイガとツンドラ地帯へと突入。緑と黄色と赤。色鮮やかな風景が、次々に過ぎ去っていきます。秋色に染まった広大なアラスカの大地に言葉を失います。


アラスカ鉄道の紺色と黄色の車体が風景に溶け込んで見えます。いつの間にか太陽も顔を出し、まぶしいくらいの黄葉です。輝くような黄金色の世界。アラスカが秋色に輝くのはわずか数日のことと後で聞きました。そんな一周の輝きを感じることができた幸せ。まさに夢心地の時間でした。


気がつくと7時間半の列車の旅もそろそろ終わり。「デナリ国立公園駅」はもうすぐそこです。黄色と深緑のコントラストはまさに秋のアラスカを代表する色です。


デナリ公園入口にあるブラッフスホテル。木彫りのかわいいクマさんが出迎えてくれました。ロッジの周りはクマだらけ!(^^)!プリティーですね。

夕飯のあと、ため息が出るようなきれいな夕焼けが見えました。なんてロマンチックなひととき。時刻は9時を過ぎています。そう、緯度が高いので日が沈むのがとても遅いのです。朝は7時近くまで暗いし…。時差もさることながら、時間の感覚が狂いっぱなしです。翌日のデナリバスツアーへ向けて、夜更かしは厳禁。しかし、しかし、この夜わたしたちが眠りについたあと、なんとオーロラが姿を現していたのです。そうとは知らず夢の中。後悔役に立たず(^_^;)この夜のオーロラはかなり明るく、美しかったよです。あ~もったいない~
→ アラスカ旅行記4「デナリバスツアー1」へ続く