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ぽかぽか春庭「ボストン美術館展 in 東京都美術館」

2022-10-02 00:00:01 | エッセイ、コラム

20221002

ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩夏(8)ボストン美術館展 in 東京都美術館

 ボストン美術館展、7月23日にはじまっていつになく早めに、8月16日お盆休みを利用して見にいけました。

  明治時代に海外流出してしまった数多くの日本の美術品。国宝級の日本画や仏像も多く、海外の個人コレクター所蔵となった作品は、ほとんど見るチャンスがありません。
 美術館博物館所蔵品の中に、「里帰り展示」が行われることがあると、この機会に見ておかないと、一生見るチャンスがないかも、という気分になって焦ります。今回のボストン美術家展でも、日本に残っていれば国宝子弟間違いなし、といわれる『吉備大臣入唐絵巻4巻』と、13世紀後半、鎌倉時代の傑作『平治物語絵巻 三条殿夜討巻』とあれば、見たい、見たい。
 2020年に開催する予定でしたが、コロナ禍のため中止になったボストン美術館展、ようやく開催です。
 今回のボストン美術は、「芸術と権力」をテーマにしており、皇帝や王侯たちが、芸術をどのように自分の権力の拡大や維持に利用してきたか、感じられる展示にした、ということです。

 いろいろよい作品がならんでいましたが、なにはともあれ、吉備大臣と阿倍仲麻呂がいっしょに空飛んでる姿をみたり、上皇の乗った牛車をサムライどもが取り囲んでいるようすをみたりするだけでも眼福。



 東京都美術館の口上
 古今東西の権力者たちは、その力を示し、維持するために芸術の力を利用してきました。威厳に満ちた肖像画は権力を強め、精緻に描写された物語はその力の正統性を示します。また、美しい工芸品は宮廷を彩り、ときに外交の場で活用されてきました。一流の画家や職人につくらせた芸術品は、今も見る人々を圧倒する荘厳な輝きを放っています。そして、多くの権力者たちは、自らも芸術をたしなみ、またパトロンとして優れた芸術家を支援したほか、貴重な作品を収集しました。彼らが築いたコレクションは、今日の美術館の礎ともなっています。本展覧会では、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本などさまざまな地域で生み出された約60点の作品をご紹介します。私たちが鑑賞する芸術作品が本来担っていた役割に焦点を当て、力とともにあった芸術の歴史を振り返ります。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年に中止となった本展。いよいよ待望の開催です。

 お盆休みなので、もっと混みこみかと思ったのですが、案外ゆったり見ることができました。これは、いつもなら東京都美術館の地階1階2階のフロアに200点くらい絵を並べるのに、今回は全部で60点の展示なので、壁がスカスカ、広々ならんでいる感じ。まあ、こんなスカスカ展示もありかな。

 ゆったりと見る「吉備大臣入唐絵巻」吉備真備が高い塔の上に閉じ込められる


 カメラを持って行かなかったので、「ポスターと私」は、10月1日に撮りました。

<おわり>

コメント
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