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ぽかぽか春庭「日本伝統工芸展 in 日本橋三越」

2022-10-06 00:00:01 | エッセイ、コラム
20221006
ぽかぽか春庭アート散歩>2022アート散歩工芸の美(2)第69回日本伝統工芸展 in 日本橋三越

 久しぶりに日本橋三越の「日本伝統工芸展」に出かけました。
 毎年展示があることは知っていました。昔、息子が中学生のときに伝統工芸展を見たいというので見にきて、三越の食堂でごはんを食べるとき、息子が「お客様に、こういう丁寧すぎる応対する店だと落ち着かない。デニーズみたいなマニュアル通りの応対しかできない店員がいる店が気楽」という感想だったので、なるほど我が家は団地のファミレス階級なのだなと納得した思い出があります。

 平日の水曜日でしたが、なかなかのにぎわいだったので、おや、昔は客などまばらだったのに、けっこう伝統工芸が人気復活なんだなと思ったのですが、そうではないようで。
 展示初日だから、真子さんから日本伝統工芸会名誉会長を引き継いだ佳子内親王がオープニングセレモニーにご臨席。というので、えらいさんたちがぞろぞろ出席して、えらいさんのお弟子筋も引き続き見ていたりしたゆえの「初日にぎわい」だったのでした。
 会期:2022年9月14日(水)〜9月26日(月)

 三越の口上
 日本の優れた伝統工芸の保護と育成を目的に、公益社団法人 日本工芸会が毎年開催する日本工芸の技と美が集結する公募展。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸7部門の一般公募作品1,158点より厳正な鑑審査を経て選ばれた入選作491点と重要無形文化財保持者(人間国宝)の最新作を含む558点を一堂に展覧いたします。

 受賞作品がずらりと並んでいました。禁止マークのある作品以外は撮影自由ということでしたが、美しい作品があまりにたくさんあるので、撮影するにも迷う。

 会場内、ガラス作品、染色作品、陶芸作品が並んでいる様子。


・河野祥篁 透網代花籠「朝露」(木竹工)本工芸会総裁賞

 ポスターの写真に出ているので、たぶん、これが最高賞なのでしょうね。

・田中義光 蒔絵箱「凛花」(漆芸)高松宮記念賞

・隠﨑隆一 備前白泥混淆花器(陶芸)文部科学大臣賞


・須藤靖典 乾漆蒔絵漆箱「果てしなき」(漆芸)日本工芸会保持者賞


・氣賀澤雅人 硝子切子鉢「波瑠璃」(諸工芸)NHK会長賞


・神垣夏子 籃胎蒟醬箱「幻想」(漆芸)日本工芸会奨励賞


・佐竹孝子 木綿風通織着物「宙」(染織)日本工芸会新人賞



・満丸正人 木芯桐塑布和紙貼「夕浜」(人形)日本工芸会奨励賞


・川邉雅規 硝子鶴首花入「凛然」(諸工芸)日本工芸会新人賞


 私が観覧した9月14日の次の日曜美術館で、日本伝統工芸展を取り上げていました。硝子鶴首花入「凛然」も、紹介されており、なんだかよくわからないのですが、とても難しいガラス工芸の技が使われている作品なのだと解説されていました。「わぁ、こんな首の長い花瓶をつくるの、ガラスでたいへんだろうなあ」という単純な見方でしたから素人の悲しさ、そんな高度な技なのだということも気づかずに眺めていたのでした。

 たくさんの美しい作品、よいひとときを過ごせましたが、高齢者春庭、最後に三越をでるとき、こけました。三越の敷地と歩道の切れ目に、3cnほどの段差があったのです。「えっと都営線の日本橋はどっちかな」と、目が泳いでいたために、段差に気づかず、思いっきり前のめりに倒れて、若い女性に「大丈夫ですか」と声をかけてもらいました。が、自力で立ち上がる。たぶん、ひざを擦りむいた傷くらいのものだと思って心配へのお礼を言って駅へ。
 高齢者はよそ見して歩いてはいけない、という教訓を得た三越。
 無料につられて見にきて、けがをしたらたいへんなことになるところでした。

<つづく>
コメント (2)
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