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20200607
ぽかぽか春庭アート散歩>2020春のアート散歩(3)東京モダン生活展 in 庭園美術館
6月2日午後、庭園美術館へ行きました。第2第4水曜日定休の庭園美術館は6月1日から開館。でも、月曜日は雨だったので、2日午前中江戸東京博物館に行き、午後庭園美術館と2館まわることにしたのです。
第3水曜日高齢者無料のシルバーデイには、何度となく庭園美術館を訪れてきましたが、ひさしぶりに入り口で65歳以上料金を払いました。入り口での検温とマスク着用必須は江戸東京博物館と同じ。
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6月1日からは、年に1度の建物自体を公開する展示です。
これまでの庭園美術館旧朝香宮邸公開では、修復に焦点を当てたり、アールデコ装飾がテーマだったりしてきましたが、今回の展示テーマは「東京モダン生活」。
1923(大正12)年の関東大震災のあと、東京は壊滅的な状態から復興を遂げました。モボモガが闊歩する昭和のモダン都市が出現したのです。
朝香宮邸は、1933年に竣工しました。モダン都市にふさわしいアールデコ意匠の内装に統一されたモダンライフ最先端の邸宅です。
庭園美術館新館ギャラリー1の「東京モダン生活展」には、1930年代の作品を中心に展示されていました。写真、絵画、家具など。
ギャラリー1に展示されていたモダンライフ家具
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川上澄生《銀座『新東京百景』》1929年 東京都現代美術館蔵
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ギャラリー1の展示で、私にとってもっともよかったのは、藤巻義男(1911-1935?)の「隅田川絵巻」を久しぶりに見たことです。2012年3月に鎌倉近代美術館で「藤巻義男展」を見て以来。
全長50mに及ぶ絵巻ですから、全部を展示することはなかなかできないこと。ギャラリー1の今回の展示も、5m分くらいでしたろうか。
所蔵している館林市第一資料館では、3月20日-5月10日の会期で藤巻の「隅田川絵巻」を展示する予定でしたのに、コロナで休館。今回庭園美術館「モダンライフ展」で見ることができてよかった。
1935年に描かれた隅田川両岸の光景。藤牧はこの絵巻を描いたあと、24歳の若さで失踪。以後の消息はありません。
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本館の建物公開、開館したことはまだ広くは知られていないらしく、館内に観覧者はごくわずかでした。旧朝香宮邸は写真撮影OKの公開。撮影視野に他の人が入り込むことを気にせずにどこでも自由に撮影できるという環境は初めてのことなので、好きなだけカメラを向けました。
3時から6時まで3時間の滞在時間中、20分ずつ3回足休めの休憩時間をとり、館内のソファやベランダの椅子に置いてある『旧朝香宮邸物語―東京都庭園美術館はどこから来たのか』を3分の2ほど読みました。読了できなかったのは残念でしたが、本はあとでも読める。せっかくの「人いない邸宅内」の写真撮影が優先。たくさん撮りました。
前に撮ったのと比べて見れば、だいたい撮りたい場所は同じで、アングルも好みの角度はほぼいっしょ。デジカメでの、代わり映えのない撮影であったのですが、人影を気にせず好きなように撮れるのは気持ちよかったです。各室に係員はいましたが、来館者がカメラを室内に向けていると、隣の部屋に移動してカメラアングルに入らないようにするなど気遣いをしてくれて、きちんと係員の訓練が」できているようすも気分よかったです。
以下、今までブログUPしたのとあまり変わらない「下手だけど、気分良く撮影した」旧朝香宮邸の写真です。
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玄関と玄関両脇の獅子。洋風玄関車寄せの前に鎮座する獅子が「アールデコの洋風建築に和風デザインを合わせる」というこの建物の概念を来訪者にまず示しておく、というところでしょうか。
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玄関ホールのタイルも、いつもだとたいてい人の足が載っているのですが、今回はすっきり全体を見ることができました。
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玄関ホールのルネ・ラリックの女神像
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香水塔のある部屋
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客室から香水塔を見る
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大広間
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廊下から大広間を見る
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食堂
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食堂窓
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大広間から2階へあがる階段
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裏階段。従業員はこちらを使う。大広間の表階段を使うことは許されなかった。
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2階ベランダ
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次回、アールデコの室内とインテリアデザイン
<つづく>