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ぽかぽか春庭「夏の挑戦」

2017-08-13 00:00:01 | エッセイ、コラム
20170813
ぽかぽか春庭今日のいろいろ>再録・夏色に命輝く(8)夏の挑戦

 2004年の「夏色に命輝く」再録を続けてきました。今回は、その「つけたし総集編」です。

 2017年の夏。私にまた「新しいことへの挑戦」のチャンスが与えられました。

 2015年2016年の「ミャンマーで仕事」は、新しいことに挑戦し、得難い体験をすることができました。
 ミャンマー軍政下で大学が閉鎖されました。閉鎖が解け、再開後、日本語教育が行われていなかった大学に赴任し、日本語コースを設立するという仕事に挑戦し、暑い中、毎日奮闘し一応の道筋はつけられたと思っています。

 道半ばでミャンマーから帰国するときは、「何か新しいことに挑戦できるのは、これが最後の機会だったのかなあ」と思いながら帰ってきたのです。
 帰国後は、以前に担当していた私立大学の日本語教員養成コースの授業を再開しています。ミャンマー赴任中は若い先生が私の仕事を受け持つことになったので、そのまま若い人が授業を続けるのかと思っていたら、「再度、先生にお願いします」と言っていただき、ありがたいことです。継続の仕事ですけれど、学生の顔ぶれが変われば手直しは必要。しかし2000年から17年間続けてきた日本語教授法の授業ですから、「新規挑戦」という気分はありません。

 しかし、2017年夏、再び「今までとは異なる挑戦」の機会を得ることができました。「日本国内での日本語学校の設立」へのお手伝いです。
 今回は、教え子が「理想の日本語学校を作りたい」と、設立をはじめた学校を手伝う、という仕事。資金や対外的なことがらは教え子兄妹が行い、私は教務や日本語コースのカリキュラム作成、教員採用などのお手伝いをするのです。

 開校予定は2018年10月からですが、開学へ向けての煩雑な書類作成を、行政書士の方のアドバイスを受けながらこなさなければなりません。

 教員のクラス担当シフト表とか、日程表とか学校カレンダー、時間割など、開校前にすべての教務を終えていなければ、開校後の授業ができません。
 1988年から今まで30年間やってきたことすべてを総合していく作業で、たいへんですがやりがいがあります。

 時間割ひとつとっても、9時から授業を始めるのか、8時半からなのか、ひとつひとつ決めていきます。校務分掌は、どの仕事をどのつながりでどのように担当していくのか、あれこれまとめるべきことが多く、学校運営というのはほんとうにたいへんなのだと感じます。

 30年間の日本語教育経験のなか、これまでは日本語文法研究と日本語教育、日本語教師養成コースの授業を担当することが主でした。
 コース運営は、専任教師が研究休暇で1年間いなかったときに代わりに担当したのと、ミャンマーの日本語コース新設の経験だけなので、日本での日本語学校設立に関しては、わかりにくいことも多々噴出。

 でも、来年の開学に向けて、1年間がんばります。この年になって新しいことに挑戦できる幸運に感謝しつつ、一生懸命、よい学校ができるよう、これまでの経験を全部つぎ込んでいくつもりでいます。
 夏の挑戦、うまく進んでいきますように。

<おわり>
コメント (5)
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