現在、米国では、多くの人々が潰瘍性大腸炎の苦痛を和らげるために、プロバイオティクスを摂取しています。米国の、たえず増えつづけている潰瘍性大腸炎患者は、自分でプロバイオティクスに手を延ばしています。なお、プロバイオティクスは、腸管に住む乳酸菌の一種や酪酸菌が善玉菌と呼ばれている、体に良い細菌の製品のことです。日本でもいろいろ売られているようです。
なぜか、研究者達は、"何が潰瘍性大腸炎やその他の炎症性腸管疾患をもたらすか、知りません"。しかし、日本の研究者達により、だんだん、その原因が分かりかけてきています。それで、効果的治療法を見つけることが、彼らにとって挑戦的課題です。現在、いろんな種類の薬剤がUCの炎症を抑えるのに役立っており、症状を改善したり、寛解をもたらしたりしています。しかし、炎症性腸管疾患(IBD)の患者の多くは、苦痛を和らげる、もっと自然な治療法を用いたがっています。
IBDの五名の患者のうち二名は、規則的にプロバイオティクスを摂取しています。米国では、IBDの子供達は、彼らの両親により、たびたび、プロバイオティクスを与えられています。
しかし、プロバイオティクスは本当に有効でしようか。アルバーター大学のWalter J. Coyle博士は、"私はプロバイオティクスの信奉者です"と語っています。彼は、過敏性腸管症候群、胃鼓腸症にプロバイオティクスを勧めています。しかし、潰瘍性大腸炎(UC)のような炎症性腸管疾患になると、有益な科学的証拠を持ち合わせていません。しかし、日本で研究が進んでいるので、いろんなミックスした発見も、統合化、体系化されるものと、考えられます。
UCとIBDは、悪い細菌(悪玉菌)が、腸管に普通に住む有益な細菌(善玉菌)に数で勝る時に発症します。最近の研究では、ある種の善玉菌の腸管での欠乏が、UCやIBDの原因である可能性がある、と考えられています。したがって、プロバイオティクスを補うことは、理にかなっている、と私は考えます。
研究者達は、プロバイオティクスなどの善玉菌が、免疫細胞と腸管に並んでいる細胞の活性に影響することを、発見しました。特に、これらの善玉菌は、腸管の並んでいる細胞に、立って並んで、病気を起こす細菌を、良い菌がブロックする、証拠があります。プロバイオティクスの作用が、炎症性腸管疾患を発病させるメカニズムを治療するのに、有益であるのは明確です、とアルバーター大学のRichard Neil Fedorak博士は述べています。研究者達は、腸管に住む悪玉菌、善玉菌などの複雑な細菌群を、現在、調べ始めています。
90人の志願者でのニ重盲験テストでは、有益な細菌のE. Coli Nissleを投与されたUC患者で、著しい、より高い寛解率が見られました。投与量が増えれば増えるほど、寛解状態が長くなりました。善玉菌が有効でした。他の研究でもプロバイオティクスグループがプラセボに比べて、寛解期間の延長が見られました。なお、プロバイオティクスの種類によっては、有効性に差が見られました。
References
Ulcerative Colitis and Probiotics : Ulcerative Colitis Health Center, WebMD
Ulcerative Colitis: MayoClinic.com