医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

潰瘍性大腸炎の外国の研究について その一 栄養医学ブログ

2011-10-06 17:28:17 | 健康・病気

アルバーター大学の研究では、伝統的療法に反応しない中等度の活動性潰瘍性大腸炎(UC)の34名の患者で調査しました。研究者は、UC患者にUSL-3と呼ばれるプロバイオティクスのサプリメントを、6週間、総計3600兆個投与しました。研究の終わりに、18名(53%)は、S状結腸内視鏡による観察で寛解が認められました。さらに、8名(24%)では、かなりな、良い反応が見られました。

Pundee大学の研究者達は、活動性UC患者と健康な対照の直腸生検により、細菌を分析しました。活動性UC患者の生検では、ビィフィズス菌数が著しく少なく、そのことは、これらプロバイオティクス菌がUCに対し、防御作用を有することを、示していました。さらなる研究では、活動性UCの18名の患者は、一ケ月間、ビィフィズス菌のサプリメントもしくはプラセボを与えられました。S状結腸内視鏡、生検、そして血液検査では、プラセボグループに比べてプロバイオティクスグループで著しい改善が見られました。

イタリアの研究では、サッカロミセス菌が、以前、ほかの炎症性腸管疾患のクーロン病の修復に有益であることがわかりました。研究者は、中程度の再燃潰瘍性大腸炎(UC)の患者25名に、250mgのサッカロミセス菌を一日3回、維持療法の間、mesalazineと一緒に投与しました。(これらの患者はステロイド療法が適さないのです。) 研究を終えた24名の患者の内、17名は臨床的に寛解を得ました。それは内視鏡で確認されました。

オハイヨ大学のKaiser Permanente博士とMacCann博士の研究では、UC患者20名の内16名で急速な寛解をもたらしました。彼らは炎症性腸管疾患の劇的な実験的治療法の開発者でした。腸管を洗浄する、複数の広範囲抗菌スペクトルの抗生物質を2日間投与し、E.coli菌株の投与を行い、結腸の"善玉菌叢の再び住む所"を作るため、Lactobacillus acidophillus菌の投与を行いました。4名では、同じ程度の成功を得ませんでした。これらから乳酸菌が食する、特別の炭水化物と組み合わせることが、必要である可能性があります。そして、日本では、オリゴ糖がヨーグルトに入っているヨーグルトもあるので、乳酸菌の効果を高める、と考えられます。さらに、体にやさしいので、乳酸菌らは外国の患者から期待されています。

References

Ulcerative Colitis : WebMD

Food Supplement for Ulcerative Colitis: Colitis UK