医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

糖尿病のフィブリン溶解酵素療法の臨床例について その二 栄耀医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2013-02-08 16:43:50 | 健康・病気

William Wong博士の研究による臨床例では、フィブリン溶解酵素が一型糖尿病に有効なことが示唆されましたが、更なる臨床例が増えることを期待しています。更に、その他の膵臓酵素や酵素飲料の一型糖尿病に対する効果に関しては、研究発表が見られませんが、近々の研究を期待します。また、フィブリン溶解酵素が二型糖尿病に有効かどうか、それに関する研究も期待しています。ここではWillam Wong博士の症例のポイントを紹介します。

William Wong博士による臨床研究の症例二

米国の86歳白人男性で、50年以上の一型糖尿病歴があり、すでに左側膝下切断がDVPにより実施されていました。もう一方の足は、血流不足と動脈閉塞により切断される予定になっていました。血液循環不良により皮膚は、体全体で灰色・蒼白でした。神経痛が両側下部四肢で認められ、腎臓が糸球体硬化症になり、尿の出が悪化しました。患者は強度のインスリン依存症でした。それに加えて、網膜の瘢痕組織が生じ、Lasix処置により片目が機能的に盲目でした。

フィブリン溶解酵素を数週間使用後、下部四肢の痛み(末梢神経障害)の緩和が認められました。その部分以外の足の皮膚の色は、循環系が開放性になったのでバラ色になりました。体の広範囲が"ふけ"に似たようになり、その部分を残して、白い死んだような皮膚の外部層は消え、下部は新しいピンク色の肌色をした皮膚になりました。切断していない足は血流によりピンク色になり、もはや"潰瘍"は見られず、虚血による痛みはなく、足の切断はまぬがれました。

フィブリン(線維素)が腎臓で貪食された時、尿量が増えました。尿にわずかの線維素層が認められました。患者の片方の目を盲目にした線維症は寛解し、その目の視力が20/20よりもっと改善しました。もっとも重要なことは、患者のインスリン産生が回復したことです。もはやインスリン依存性でなくなりました。検査後、糖尿病と考えられず、すべての医療の必要性がなくなりました。

フィブリン溶解酵素は、自然療法と同じように、すごいことをしてくれました。糖尿病は治癒が期待できない疾患ですが、寛解は可能なので、それを維持するフィブリン溶解酵素は今後更なる研究の価値がある、と考えられます。

フィブリン溶解酵素で数年間治療した後、二型糖尿病患者の活力が改善し、血糖値も改善するが、一型糖尿病の改善をWilliam Wong博士は期待していませんでした。しかし、今回の臨床研究での結果から希望が出てきました。今までの医学文献では、一型糖尿病では、フィブリン溶解酵素の効果は研究されていないようです。

免疫システムの異常が膵臓のインスリン産生を破壊するなら、膵臓が機能しません。従って、糖尿病の寛解には、酵素や抗酸化栄養素、乳酸菌などで免疫システムの異常を改善してやることが大切、と考えます。更なる研究が待たれます。

References

Treating diabetes with enzymes:What we know now. William Wong, Totality of Being.com

Enzyme therapy for diabetes:eHow

Enzyme therapy for diabetes is an attractive form of tratment:depression-guide.com