大島では、平六さんの方が有名です。
秋廣平六(あきひろへいろく:1757-1817)さんは、波浮港を開港させた方として、港の見晴台に記念の像が建てられています。房総半島出身の平六さんの解説は波浮地区担当者に任せることにして、今日は同じく江戸時代の伊豆半島出身の平七さんのお話です。
元町の共同墓地に隣接する栄昌山海中寺の入口、鐘楼の近くに釜鳴屋平七(かまなりやへいしち:1829-1863)さんの顕彰碑があります。今日、前を通りかかったので撮影してきました。午後の木漏れ日が射す静かな場所でした。
先日、熱海航路で大島へ戻ってくる際、船の出港まで少し時間があったので、駅から熱海の街と親水公園などを通って港まで歩きました。時々こんなふうにブラつくのが好きです。途中、ムーンテラスの桜の木陰に建つ釜鳴屋平七夫妻のブロンズ像も見てきました。
1857(安政四)年、今から150年ほど前のことです。当時、熱海村と呼ばれていた漁村で、鮪網(まぐろあみ)の権利---漁業権と水揚げの配分に関して、網元と漁民の間に争いが起こりました。その2年後、網元の一人だった平七さん(今ならば、家業を継いだ青年実業家と云ったところでしょうか)は、重税に苦しむ漁民側に同情、味方して仲間二百十余人と蓑笠で身を固め、韮山代官所の門内に駆け込み、訴状を提出しました。直訴です。
覚悟の上とはいえ、先頭に立った平七さんは捕らえられ、そこで5年間の牢獄生活の後、「島送り」と決まり、江戸から八丈島に護送される途中、衰弱していた平七さんは大島で亡くなります。34歳でした。
平七さんの遺志を継いだ漁民たちの13年にわたる争いの末、訴えは漁民たちの勝訴として解決されたそうです。江戸時代の末期、幕府に対する黒船の外圧だけでなく、民衆が封建的な制度を打ち破った1つの事実として記憶しておきたいです。そして、熱海では毎年、命日の11月4日前後に義人平七さんの遺徳を偲んで供養祭が行われています。
熱海の梅園と大島の椿園を巡る冬から春へのツアーも良いですが、それ以外の季節にも、航路で結ばれた隣り街、2つの地域のつながりを深める旅をしてみるのはいかがでしょうか。
(なるせ)
秋廣平六(あきひろへいろく:1757-1817)さんは、波浮港を開港させた方として、港の見晴台に記念の像が建てられています。房総半島出身の平六さんの解説は波浮地区担当者に任せることにして、今日は同じく江戸時代の伊豆半島出身の平七さんのお話です。
元町の共同墓地に隣接する栄昌山海中寺の入口、鐘楼の近くに釜鳴屋平七(かまなりやへいしち:1829-1863)さんの顕彰碑があります。今日、前を通りかかったので撮影してきました。午後の木漏れ日が射す静かな場所でした。
先日、熱海航路で大島へ戻ってくる際、船の出港まで少し時間があったので、駅から熱海の街と親水公園などを通って港まで歩きました。時々こんなふうにブラつくのが好きです。途中、ムーンテラスの桜の木陰に建つ釜鳴屋平七夫妻のブロンズ像も見てきました。
1857(安政四)年、今から150年ほど前のことです。当時、熱海村と呼ばれていた漁村で、鮪網(まぐろあみ)の権利---漁業権と水揚げの配分に関して、網元と漁民の間に争いが起こりました。その2年後、網元の一人だった平七さん(今ならば、家業を継いだ青年実業家と云ったところでしょうか)は、重税に苦しむ漁民側に同情、味方して仲間二百十余人と蓑笠で身を固め、韮山代官所の門内に駆け込み、訴状を提出しました。直訴です。
覚悟の上とはいえ、先頭に立った平七さんは捕らえられ、そこで5年間の牢獄生活の後、「島送り」と決まり、江戸から八丈島に護送される途中、衰弱していた平七さんは大島で亡くなります。34歳でした。
平七さんの遺志を継いだ漁民たちの13年にわたる争いの末、訴えは漁民たちの勝訴として解決されたそうです。江戸時代の末期、幕府に対する黒船の外圧だけでなく、民衆が封建的な制度を打ち破った1つの事実として記憶しておきたいです。そして、熱海では毎年、命日の11月4日前後に義人平七さんの遺徳を偲んで供養祭が行われています。
熱海の梅園と大島の椿園を巡る冬から春へのツアーも良いですが、それ以外の季節にも、航路で結ばれた隣り街、2つの地域のつながりを深める旅をしてみるのはいかがでしょうか。
(なるせ)
今、島を訪れた方は、一周道路を少し脇道に入った緑の木々のあちこちに、まるで木を覆いつくすような沢山の白い小さな花を見て、目を奪われるのではないでしょうか?
花の名前はテイカカズラ。花びらが少し反りかえり、まるで風車のような出で立ちの可憐な花です。
愛宕山に私の大好きな風景があります。山に登る道の入口の両側で、空に向って真っ直ぐに延びた杉の木の幹を覆い尽くし、数えきれないほどの花を咲かせているテイカカズラの花の風景です。まるで花の門みたいです。
地中に伸びた根からの栄養分を高い木の頂上まで運び、これほど見事な花を咲かせることが出来るとは!見る度に、その逞しさに感動します。
この時期に島の中で真っ白な花に覆われた木を見つけたら、ぜひ足を止めて木の下に立ち、空を見上げてみてください。無数の風車の隙間から、太陽の光がキラキラと輝いて見えるはずです。
自分だけのお気に入りの木を見つけることもできますよ、きっと!
(カナ)
花の名前はテイカカズラ。花びらが少し反りかえり、まるで風車のような出で立ちの可憐な花です。
愛宕山に私の大好きな風景があります。山に登る道の入口の両側で、空に向って真っ直ぐに延びた杉の木の幹を覆い尽くし、数えきれないほどの花を咲かせているテイカカズラの花の風景です。まるで花の門みたいです。
地中に伸びた根からの栄養分を高い木の頂上まで運び、これほど見事な花を咲かせることが出来るとは!見る度に、その逞しさに感動します。
この時期に島の中で真っ白な花に覆われた木を見つけたら、ぜひ足を止めて木の下に立ち、空を見上げてみてください。無数の風車の隙間から、太陽の光がキラキラと輝いて見えるはずです。
自分だけのお気に入りの木を見つけることもできますよ、きっと!
(カナ)
今日は、グローバル山ガイド達の勉強会でした。
月に数度は「勉強会」と称し、メンバーで集まり島内の自然を観察しています。
勿論、各メンバー毎に日々、調査を行っています。
そんな、勉強会の今日のテーマは「サクノキ」でした。
サクノキはアワブキ科の落葉高木で
フシノハアワブキの変種です。
今は、丁度この「サクノキ」の花の時期です。
6月中旬頃に白い花を咲かせます。
今日観察した木にも、綺麗な白い花が付いていました。
メンバーの島田さんの案内で、進む事約1時間
道もきちんと出来ており、実に歩きや易い山道です。
目的地には、サクノキが数株あり、大きく成長した木には
先に書いた花が付いていました。
このサクノキ、実は「環境省レッドデータブック絶滅危惧種Ⅱ類」に属する植物です。
大島での生息は、今日見に行ったこの場所でしか確認されておらず
この伊豆大島が「サクノキ」の北限となるようです。
しかし、御蔵島では普通で数も多いというから驚きです。
所変わればという奴でしょうか・・・
写真は、メンバーでサクノキを観察しているシーンです。
観察会の雰囲気を撮影したのですが
内容は「サクノキ」の説明になってしまいましたね。。。
もっと、アップで「サクノキ」を撮影しておけば良かったです。
実物がご覧になりたい方は、是非ご連絡下さい。
勿論、長袖・長ズボン・靴で来て下さいね~
月に数度は「勉強会」と称し、メンバーで集まり島内の自然を観察しています。
勿論、各メンバー毎に日々、調査を行っています。
そんな、勉強会の今日のテーマは「サクノキ」でした。
サクノキはアワブキ科の落葉高木で
フシノハアワブキの変種です。
今は、丁度この「サクノキ」の花の時期です。
6月中旬頃に白い花を咲かせます。
今日観察した木にも、綺麗な白い花が付いていました。
メンバーの島田さんの案内で、進む事約1時間
道もきちんと出来ており、実に歩きや易い山道です。
目的地には、サクノキが数株あり、大きく成長した木には
先に書いた花が付いていました。
このサクノキ、実は「環境省レッドデータブック絶滅危惧種Ⅱ類」に属する植物です。
大島での生息は、今日見に行ったこの場所でしか確認されておらず
この伊豆大島が「サクノキ」の北限となるようです。
しかし、御蔵島では普通で数も多いというから驚きです。
所変わればという奴でしょうか・・・
写真は、メンバーでサクノキを観察しているシーンです。
観察会の雰囲気を撮影したのですが
内容は「サクノキ」の説明になってしまいましたね。。。
もっと、アップで「サクノキ」を撮影しておけば良かったです。
実物がご覧になりたい方は、是非ご連絡下さい。
勿論、長袖・長ズボン・靴で来て下さいね~
伊豆大島にはクワガタムシは数種類居ますが、カブトムシは居ません。
…と、されていますが実は居るのです。とはいっても、普通の大きな角をもつカブトムシではありません。その親戚にあたる小さなカブトムシ、「コカブトムシ」です。
実際どれくらい小さいのか?成虫でも体の大きさが2cmちょっとしかありません。もちろん雌には角はなく、雄には小さな1本の角があります。(写真は雌です。)
カブトムシの幼虫が腐葉土で育つのに対し、コカブトムシは腐葉土だけでなく朽木でも育つので、流木に入って、その昔伊豆大島にたどり着いたのかもしれません。
彼らがどうやって伊豆大島にやってきたのかもとても興味深いのですが、コカブトムシの面白いところはまだ他にもあります。
なんと、カブトムシの仲間なのに意外なことに肉食性なのです。バナナなどのフルーツも与えれば食べるそうですが、他の昆虫の死骸などを好む森のお掃除屋さん的な昆虫のようです。
写真の雌は光るキノコ観察に行く途中の林で道路を歩いているところを見つけました。
本州でも見られる昆虫ですが、この島でどのような暮らしをして自然界を生きてきたのか、あれこれと考えるだけでも興味は尽きません。
(あまの)
…と、されていますが実は居るのです。とはいっても、普通の大きな角をもつカブトムシではありません。その親戚にあたる小さなカブトムシ、「コカブトムシ」です。
実際どれくらい小さいのか?成虫でも体の大きさが2cmちょっとしかありません。もちろん雌には角はなく、雄には小さな1本の角があります。(写真は雌です。)
カブトムシの幼虫が腐葉土で育つのに対し、コカブトムシは腐葉土だけでなく朽木でも育つので、流木に入って、その昔伊豆大島にたどり着いたのかもしれません。
彼らがどうやって伊豆大島にやってきたのかもとても興味深いのですが、コカブトムシの面白いところはまだ他にもあります。
なんと、カブトムシの仲間なのに意外なことに肉食性なのです。バナナなどのフルーツも与えれば食べるそうですが、他の昆虫の死骸などを好む森のお掃除屋さん的な昆虫のようです。
写真の雌は光るキノコ観察に行く途中の林で道路を歩いているところを見つけました。
本州でも見られる昆虫ですが、この島でどのような暮らしをして自然界を生きてきたのか、あれこれと考えるだけでも興味は尽きません。
(あまの)
“大島自然愛好会”主催の秘境ツアーに行ってきました。
大人20名、小学生が2家族で5名の参加です。(巨木の会の方もいました)
ネイチャーガイドとしてお客様を案内する私ですが、日々勉強、日々新しい事に興味を持ちたいと参加しました。
いつもは行けない大島でも秘境と呼ばれている場所に分け入るのですが…
参加は初めてではないので靴は勿論、帽子・手袋・長袖・長ズボン(生地の厚い物)飲み物で基本装備を固めデジカメ・双眼鏡・筆記具にてフル装備かな?
覚悟していた通り 山の斜面の道でおまけにアップダウン有りの獣道でした。
しかし、その先に待っていた物は、ひっそり咲いて居た『イワガラミ』
森の中に芽吹き 近くの木に絡みつき ツタを伸ばし太陽が常時当たる森の上部にたどり着くと花を付けると言う植物です。この株も10メートルぐらい上で花を付けていた物です。
ガクアジサイに似たもので、白い小さい葉が有って花を取り囲んでいます。
野生の物は残念なことにあまりないそうです。いつまでも有ると良いですね、人間が採りに行かなければ(でもデジカメで撮るならOK)
え 私に案内を頼みたい? だめです ここまで行ける自信がありません
大人20名、小学生が2家族で5名の参加です。(巨木の会の方もいました)
ネイチャーガイドとしてお客様を案内する私ですが、日々勉強、日々新しい事に興味を持ちたいと参加しました。
いつもは行けない大島でも秘境と呼ばれている場所に分け入るのですが…
参加は初めてではないので靴は勿論、帽子・手袋・長袖・長ズボン(生地の厚い物)飲み物で基本装備を固めデジカメ・双眼鏡・筆記具にてフル装備かな?
覚悟していた通り 山の斜面の道でおまけにアップダウン有りの獣道でした。
しかし、その先に待っていた物は、ひっそり咲いて居た『イワガラミ』
森の中に芽吹き 近くの木に絡みつき ツタを伸ばし太陽が常時当たる森の上部にたどり着くと花を付けると言う植物です。この株も10メートルぐらい上で花を付けていた物です。
ガクアジサイに似たもので、白い小さい葉が有って花を取り囲んでいます。
野生の物は残念なことにあまりないそうです。いつまでも有ると良いですね、人間が採りに行かなければ(でもデジカメで撮るならOK)
え 私に案内を頼みたい? だめです ここまで行ける自信がありません
今日はグローバルで昨日潜っていたお客様が山にも興味を示して下さったので、喜んでご案内してきました^^
ただ、お天気は曇りで、案内の時間中に雨も降るかも?という具合。
仕方ないので雨ガッパを用意して出かけました。
初めにシイノキ群叢という巨木の森へ行って島の歴史を感じてもらいました。
それぞれに感じる所があったようで、パチリパチリと撮影を楽しんで下さっていました^^
それから三原山へ。
残念ながら濃いキリがかかっていて、雨も少し降ってきたので用意した雨ガッパの登場。
風もなくキリは晴れないかな・・・と言っていたのに、途中奇跡的に霧がどいて山が見えたのは、参加の皆様の晴れ男っぷりが効いたのかな?!
山は今もカジイチゴがたくさんの実をつけていました。
山で全員が姿を目撃した鳥はホオジロでした。
双眼鏡にとらえるまでは出来なかったけど、みんなで鳥の声が聞こえてくる先を集中して目で追いました。
他にもウグイス・キジ・ホトトギスなどあちこちで鳴いていました。
そして、ツツジのシーズンが終了した今、カルデラ内はウツギの白い花が点々としていました。
イヌツゲは可愛い小さな花を咲かせ、ヒカゲノカズラは元気よく胞子のうを伸ばしていました。
結局山頂まで行っても火口は見られなかったので、帰り道にミニミニ火口をご案内しました。
噴火からたった23年しか経過していないミニミニ火口は草木が生い茂り、「穴」という雰囲気さえなくなりつつありました。
そこからも下界の様子はまったく見えないほどの濃霧でしたがそれぞれの場所で上手に様々な発見を楽しんで下さったお客様のおかげで、中身の濃い、楽しい半日ツアーとなりました。
写真はとても元気の良かったヒカゲノカズラの新鮮な胞子のうです。
(友)
ただ、お天気は曇りで、案内の時間中に雨も降るかも?という具合。
仕方ないので雨ガッパを用意して出かけました。
初めにシイノキ群叢という巨木の森へ行って島の歴史を感じてもらいました。
それぞれに感じる所があったようで、パチリパチリと撮影を楽しんで下さっていました^^
それから三原山へ。
残念ながら濃いキリがかかっていて、雨も少し降ってきたので用意した雨ガッパの登場。
風もなくキリは晴れないかな・・・と言っていたのに、途中奇跡的に霧がどいて山が見えたのは、参加の皆様の晴れ男っぷりが効いたのかな?!
山は今もカジイチゴがたくさんの実をつけていました。
山で全員が姿を目撃した鳥はホオジロでした。
双眼鏡にとらえるまでは出来なかったけど、みんなで鳥の声が聞こえてくる先を集中して目で追いました。
他にもウグイス・キジ・ホトトギスなどあちこちで鳴いていました。
そして、ツツジのシーズンが終了した今、カルデラ内はウツギの白い花が点々としていました。
イヌツゲは可愛い小さな花を咲かせ、ヒカゲノカズラは元気よく胞子のうを伸ばしていました。
結局山頂まで行っても火口は見られなかったので、帰り道にミニミニ火口をご案内しました。
噴火からたった23年しか経過していないミニミニ火口は草木が生い茂り、「穴」という雰囲気さえなくなりつつありました。
そこからも下界の様子はまったく見えないほどの濃霧でしたがそれぞれの場所で上手に様々な発見を楽しんで下さったお客様のおかげで、中身の濃い、楽しい半日ツアーとなりました。
写真はとても元気の良かったヒカゲノカズラの新鮮な胞子のうです。
(友)
親子
2009年06月13日 | 鳥
今朝の牧場で、ホオジロの親子に出会いました。
大島には一年中たくさんいます。
見かけない日はありません。
「チチッ、チチッ」という可愛らしい鳴き声(地鳴き)と、ちょっと文章にするには難しい綺麗なさえずりでその存在がすぐにわかります。
さえずりは「源平つつじ白つつじ」とか「一筆啓上仕り候 いっぴつけいじょうつかまつりそうろう」はたまた「札幌ラーメン味噌ラーメン」と聞きなしされたりします。
聞きなしとは鳥の鳴き声を人間の言葉に置き換えたものです。
ホトトギスの「特許許可局」やコジュケイの「チョットコイ」が有名ですね。
さて、この親子はあまりに「チチッ、チチッ、チチッ、チチッ」と賑やかだったのでなんか変だな~と気付いたのです。
繁みに目をこらすと3羽の巣立ったばかりと思えるホオジロがいました。
なんて可愛い!!
表情もどこかあどけなく、クチバシがまだ本当に黄色いです。
ついさっき、巣を飛び出してきました!これが世界というものか!と言っているようないないような(笑)
私との距離は3~4メートルといったところでしょうか。
しかし親鳥はまったく気にせず繁みに子供たちを待たせてせっせとエサを運んでいます。
イモムシやバッタなどを5分と空けずに咥えてきます。
この牧場、どんだけ虫がいんだか・・・。
見ていて気が付きましたが、エサを運んでいるのはオス親だけです。
メス親の姿がないのです。
確かホオジロは雌雄で子育てをするはず・・・なにかあったのでしょうか。
3羽のヒナたちはどれも同じくらいに成長しているようでした。
これから親鳥に付いていろいろなことを学ぶのでしょう。
厳しい自然界で1羽でも多く生き延びて行って欲しいです。

がんま
大島には一年中たくさんいます。
見かけない日はありません。
「チチッ、チチッ」という可愛らしい鳴き声(地鳴き)と、ちょっと文章にするには難しい綺麗なさえずりでその存在がすぐにわかります。
さえずりは「源平つつじ白つつじ」とか「一筆啓上仕り候 いっぴつけいじょうつかまつりそうろう」はたまた「札幌ラーメン味噌ラーメン」と聞きなしされたりします。
聞きなしとは鳥の鳴き声を人間の言葉に置き換えたものです。
ホトトギスの「特許許可局」やコジュケイの「チョットコイ」が有名ですね。
さて、この親子はあまりに「チチッ、チチッ、チチッ、チチッ」と賑やかだったのでなんか変だな~と気付いたのです。
繁みに目をこらすと3羽の巣立ったばかりと思えるホオジロがいました。
なんて可愛い!!
表情もどこかあどけなく、クチバシがまだ本当に黄色いです。
ついさっき、巣を飛び出してきました!これが世界というものか!と言っているようないないような(笑)
私との距離は3~4メートルといったところでしょうか。
しかし親鳥はまったく気にせず繁みに子供たちを待たせてせっせとエサを運んでいます。
イモムシやバッタなどを5分と空けずに咥えてきます。
この牧場、どんだけ虫がいんだか・・・。
見ていて気が付きましたが、エサを運んでいるのはオス親だけです。
メス親の姿がないのです。
確かホオジロは雌雄で子育てをするはず・・・なにかあったのでしょうか。
3羽のヒナたちはどれも同じくらいに成長しているようでした。
これから親鳥に付いていろいろなことを学ぶのでしょう。
厳しい自然界で1羽でも多く生き延びて行って欲しいです。

がんま
先週4日の当ブログに、カナさんが「イヌツゲの花」を
紹介してくれました。大島を含む伊豆諸島に自生している
固有種ハチジョウイヌツゲの可愛い花でした。大島では、
方々で見かけますが、標高の高い外輪山やカルデラ内に
比較的多い木です。
以前から気になっていた「ツゲの木」のあるお宅に用事で、
今日立ち寄りました。玄関脇の日当たりの良い場所で庭木らしく
枝を整えられています。島外から移入したと伺っていたので、
いつどんな花を咲かせるのか確かめたかったのです。
ツゲ(ホンツゲ:ツゲ科)ならば、3-4月に花が咲きますが、
この木は春に花を付けませんでした。
葉はハチジョウイヌツゲより少し小振りですが、
形は同じようですし、葉の付き方が互生です。
ツゲの葉は対生で、葉の先がわずかにへこんで
いるはずですが、違っていました。
ツゲは、御蔵島で都の天然記念物に指定されたり、
「くし」などの細工も有名ですね。大島に自生していないのは、
酸性土壌を好まないからかも知れません。
今日の「ツゲの木」は、カナさんの写真と同じ淡黄白色の花を
たくさん開いていました。どうやら、ハチジョウイヌツゲの
母種のイヌツゲ(モチノキ科)のようです。
ガーデニングが盛んですが、ホンツゲを植えようと思う方は、
購入の際、しっかり確認が必要ですね。
イヌツゲが悪いという意味ではないんです。
庭木や垣根に適しているので、
イヌツゲと分かった上で植えてやりたいですね。
(なるせ)
以前からスタッフの間で光るキノコの存在が話題になっていました。小笠原のグリーンぺぺほど強い光ではないものの、夜の森で光るシイノトモシビダケの存在は、八丈島、新島、千葉まで確認されているのです。「中間に位置する大島にも絶対にあるはず。皆で見つけたいね。」そんな話をしていました。
実は先週のスタッフ勉強会でも、光るキノコを探して夕方まで皆で歩いたのですが、不発でした。
「気温が上がって午前中雨が降っていた今日はチャンスかも…」と思い、スタッフ2名で昼間、雨上がりの森へ出かけました。この時期の森はキノコの世界でした。大小様々な何種類ものキノコの中に、かなり疑わしいキノコを見つけました。
場所だけ確認して夜に集まれるメンバーで集まろうということになり、皆に連絡した後に自宅でキノコの画像をじっくり見たら、「あれれ?」何か雰囲気が違います。「遠くから出て来るスタッフもいるのに光らないかも…。」かなり弱気になってもう一度「光らないかもしれないけれど、それで良かったら来て下さい。」等と連絡し直したのでした。
私の弱気の発言にも関わらず、夜7時半、6名が集まりました。夜はヒキガエルがノシノシ歩いていたり、キセルガイが食事中だったりとかなり楽しい世界です。しかし昼見つけた期待のキノコは光りませんでした。
ちょっとがっかりしながら皆が思い思いにシイノキの回りをうろつき始めた、その時です。一人が叫びました。「あ、光ってる!」もう一人も「ホントだ!光ってるよ。」「え、どこ?本当だ~!!!」皆の声は完全に上ずっていました。私も呼吸が止まりそうでした!!
夜の闇の中で幻想的なグリーンの光が、そこかしこに浮かびあがっていたのです!それはとても言葉では表しきれないような、幻想的な美しさでした。「妖精みたい。」という誰かのつぶやきが、一番ぴったりくるかもしれません。
良く目を凝らしてみると、数mmから2cmほどの大きさのキノコの形をしたグリーンの光が 私たちの足元にも、頭上のはるか上にも、輝いているのが見えてきました。とてもとても沢山の光です。シイノトモシビダケの光は弱いと聞いていましたが、懐中電灯を消すと遠くからでも光っているのがわかります。
皆で何度も何度も懐中電灯をつけたり消したりし、別のキノコを見つける度に「すごい。」「すごい。」という言葉を呪文のように繰り返しながら、結局1時間以上夜の森を歩き回ったのでした。車に帰りついて空を見上げたら、そこにはキノコに負けないぐらい美しい星空が広がっていました。
大島にも光るキノコが存在したことが、とてもうれしいです。でもそれと同じぐらいに、成果のない時にもあきらめずに一緒に歩ける仲間がいて、その仲間達と光るキノコとの出会いの瞬間を共有できた事を本当に幸せに感じました。
ところで今日の写真は、私が撮ったものではありません。
あの感激の出会いの時、しばらく放心状態で見とれた後に正気に返った私は、ブログ担当だった事を思い出しデジカメを取り出しました。ところが、1回シャッターを押したら突然「電池がありません。」の表示が!!
幻想的な雰囲気は、しばし笑いの渦に包まれました。皆が口々に私らしいと言います。シクシク…。
今日は感動のあまり、すっかり長くなりました。長い文章にお付き合いいただいてありがとうございました。
このブログを読んで下さっている皆様をぜひ、あの幻想的な世界にお連れしたいです!
(カナ)
実は先週のスタッフ勉強会でも、光るキノコを探して夕方まで皆で歩いたのですが、不発でした。
「気温が上がって午前中雨が降っていた今日はチャンスかも…」と思い、スタッフ2名で昼間、雨上がりの森へ出かけました。この時期の森はキノコの世界でした。大小様々な何種類ものキノコの中に、かなり疑わしいキノコを見つけました。
場所だけ確認して夜に集まれるメンバーで集まろうということになり、皆に連絡した後に自宅でキノコの画像をじっくり見たら、「あれれ?」何か雰囲気が違います。「遠くから出て来るスタッフもいるのに光らないかも…。」かなり弱気になってもう一度「光らないかもしれないけれど、それで良かったら来て下さい。」等と連絡し直したのでした。
私の弱気の発言にも関わらず、夜7時半、6名が集まりました。夜はヒキガエルがノシノシ歩いていたり、キセルガイが食事中だったりとかなり楽しい世界です。しかし昼見つけた期待のキノコは光りませんでした。
ちょっとがっかりしながら皆が思い思いにシイノキの回りをうろつき始めた、その時です。一人が叫びました。「あ、光ってる!」もう一人も「ホントだ!光ってるよ。」「え、どこ?本当だ~!!!」皆の声は完全に上ずっていました。私も呼吸が止まりそうでした!!
夜の闇の中で幻想的なグリーンの光が、そこかしこに浮かびあがっていたのです!それはとても言葉では表しきれないような、幻想的な美しさでした。「妖精みたい。」という誰かのつぶやきが、一番ぴったりくるかもしれません。
良く目を凝らしてみると、数mmから2cmほどの大きさのキノコの形をしたグリーンの光が 私たちの足元にも、頭上のはるか上にも、輝いているのが見えてきました。とてもとても沢山の光です。シイノトモシビダケの光は弱いと聞いていましたが、懐中電灯を消すと遠くからでも光っているのがわかります。
皆で何度も何度も懐中電灯をつけたり消したりし、別のキノコを見つける度に「すごい。」「すごい。」という言葉を呪文のように繰り返しながら、結局1時間以上夜の森を歩き回ったのでした。車に帰りついて空を見上げたら、そこにはキノコに負けないぐらい美しい星空が広がっていました。
大島にも光るキノコが存在したことが、とてもうれしいです。でもそれと同じぐらいに、成果のない時にもあきらめずに一緒に歩ける仲間がいて、その仲間達と光るキノコとの出会いの瞬間を共有できた事を本当に幸せに感じました。
ところで今日の写真は、私が撮ったものではありません。
あの感激の出会いの時、しばらく放心状態で見とれた後に正気に返った私は、ブログ担当だった事を思い出しデジカメを取り出しました。ところが、1回シャッターを押したら突然「電池がありません。」の表示が!!
幻想的な雰囲気は、しばし笑いの渦に包まれました。皆が口々に私らしいと言います。シクシク…。
今日は感動のあまり、すっかり長くなりました。長い文章にお付き合いいただいてありがとうございました。
このブログを読んで下さっている皆様をぜひ、あの幻想的な世界にお連れしたいです!
(カナ)