以前からスタッフの間で光るキノコの存在が話題になっていました。小笠原のグリーンぺぺほど強い光ではないものの、夜の森で光るシイノトモシビダケの存在は、八丈島、新島、千葉まで確認されているのです。「中間に位置する大島にも絶対にあるはず。皆で見つけたいね。」そんな話をしていました。
実は先週のスタッフ勉強会でも、光るキノコを探して夕方まで皆で歩いたのですが、不発でした。
「気温が上がって午前中雨が降っていた今日はチャンスかも…」と思い、スタッフ2名で昼間、雨上がりの森へ出かけました。この時期の森はキノコの世界でした。大小様々な何種類ものキノコの中に、かなり疑わしいキノコを見つけました。
場所だけ確認して夜に集まれるメンバーで集まろうということになり、皆に連絡した後に自宅でキノコの画像をじっくり見たら、「あれれ?」何か雰囲気が違います。「遠くから出て来るスタッフもいるのに光らないかも…。」かなり弱気になってもう一度「光らないかもしれないけれど、それで良かったら来て下さい。」等と連絡し直したのでした。
私の弱気の発言にも関わらず、夜7時半、6名が集まりました。夜はヒキガエルがノシノシ歩いていたり、キセルガイが食事中だったりとかなり楽しい世界です。しかし昼見つけた期待のキノコは光りませんでした。
ちょっとがっかりしながら皆が思い思いにシイノキの回りをうろつき始めた、その時です。一人が叫びました。「あ、光ってる!」もう一人も「ホントだ!光ってるよ。」「え、どこ?本当だ~!!!」皆の声は完全に上ずっていました。私も呼吸が止まりそうでした!!
夜の闇の中で幻想的なグリーンの光が、そこかしこに浮かびあがっていたのです!それはとても言葉では表しきれないような、幻想的な美しさでした。「妖精みたい。」という誰かのつぶやきが、一番ぴったりくるかもしれません。
良く目を凝らしてみると、数mmから2cmほどの大きさのキノコの形をしたグリーンの光が 私たちの足元にも、頭上のはるか上にも、輝いているのが見えてきました。とてもとても沢山の光です。シイノトモシビダケの光は弱いと聞いていましたが、懐中電灯を消すと遠くからでも光っているのがわかります。
皆で何度も何度も懐中電灯をつけたり消したりし、別のキノコを見つける度に「すごい。」「すごい。」という言葉を呪文のように繰り返しながら、結局1時間以上夜の森を歩き回ったのでした。車に帰りついて空を見上げたら、そこにはキノコに負けないぐらい美しい星空が広がっていました。
大島にも光るキノコが存在したことが、とてもうれしいです。でもそれと同じぐらいに、成果のない時にもあきらめずに一緒に歩ける仲間がいて、その仲間達と光るキノコとの出会いの瞬間を共有できた事を本当に幸せに感じました。
ところで今日の写真は、私が撮ったものではありません。
あの感激の出会いの時、しばらく放心状態で見とれた後に正気に返った私は、ブログ担当だった事を思い出しデジカメを取り出しました。ところが、1回シャッターを押したら突然「電池がありません。」の表示が!!
幻想的な雰囲気は、しばし笑いの渦に包まれました。皆が口々に私らしいと言います。シクシク…。
今日は感動のあまり、すっかり長くなりました。長い文章にお付き合いいただいてありがとうございました。
このブログを読んで下さっている皆様をぜひ、あの幻想的な世界にお連れしたいです!
(カナ)
実は先週のスタッフ勉強会でも、光るキノコを探して夕方まで皆で歩いたのですが、不発でした。
「気温が上がって午前中雨が降っていた今日はチャンスかも…」と思い、スタッフ2名で昼間、雨上がりの森へ出かけました。この時期の森はキノコの世界でした。大小様々な何種類ものキノコの中に、かなり疑わしいキノコを見つけました。
場所だけ確認して夜に集まれるメンバーで集まろうということになり、皆に連絡した後に自宅でキノコの画像をじっくり見たら、「あれれ?」何か雰囲気が違います。「遠くから出て来るスタッフもいるのに光らないかも…。」かなり弱気になってもう一度「光らないかもしれないけれど、それで良かったら来て下さい。」等と連絡し直したのでした。
私の弱気の発言にも関わらず、夜7時半、6名が集まりました。夜はヒキガエルがノシノシ歩いていたり、キセルガイが食事中だったりとかなり楽しい世界です。しかし昼見つけた期待のキノコは光りませんでした。
ちょっとがっかりしながら皆が思い思いにシイノキの回りをうろつき始めた、その時です。一人が叫びました。「あ、光ってる!」もう一人も「ホントだ!光ってるよ。」「え、どこ?本当だ~!!!」皆の声は完全に上ずっていました。私も呼吸が止まりそうでした!!
夜の闇の中で幻想的なグリーンの光が、そこかしこに浮かびあがっていたのです!それはとても言葉では表しきれないような、幻想的な美しさでした。「妖精みたい。」という誰かのつぶやきが、一番ぴったりくるかもしれません。
良く目を凝らしてみると、数mmから2cmほどの大きさのキノコの形をしたグリーンの光が 私たちの足元にも、頭上のはるか上にも、輝いているのが見えてきました。とてもとても沢山の光です。シイノトモシビダケの光は弱いと聞いていましたが、懐中電灯を消すと遠くからでも光っているのがわかります。
皆で何度も何度も懐中電灯をつけたり消したりし、別のキノコを見つける度に「すごい。」「すごい。」という言葉を呪文のように繰り返しながら、結局1時間以上夜の森を歩き回ったのでした。車に帰りついて空を見上げたら、そこにはキノコに負けないぐらい美しい星空が広がっていました。
大島にも光るキノコが存在したことが、とてもうれしいです。でもそれと同じぐらいに、成果のない時にもあきらめずに一緒に歩ける仲間がいて、その仲間達と光るキノコとの出会いの瞬間を共有できた事を本当に幸せに感じました。
ところで今日の写真は、私が撮ったものではありません。
あの感激の出会いの時、しばらく放心状態で見とれた後に正気に返った私は、ブログ担当だった事を思い出しデジカメを取り出しました。ところが、1回シャッターを押したら突然「電池がありません。」の表示が!!
幻想的な雰囲気は、しばし笑いの渦に包まれました。皆が口々に私らしいと言います。シクシク…。
今日は感動のあまり、すっかり長くなりました。長い文章にお付き合いいただいてありがとうございました。
このブログを読んで下さっている皆様をぜひ、あの幻想的な世界にお連れしたいです!
(カナ)