グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

スイカズラは、いつか変身するか?

2024年06月14日 | 植物
春になると開花して、甘い香りがする「スイカズラ」という花があります。
海岸を散歩していて、この花の姿に驚いたのは、3週間ほど前の5月22日のことでした。

海を背景に咲き誇るスイカズラの花。

まるで人が作った花壇か何かのように、見事に花が並んでいました。

なんで、これを見て驚いたのかというと、私のイメージではスイカズラは、「林縁や道ばたの花」というイメージだったからです。

私の店の前の道路脇にも、こんな感じで生垣の木に這い上がり

もともとある別の植物に巻き付いて、花を咲かせているイメージでした。

とはいえ、確かに10年以上前から、少し葉を厚くして海岸に進出しているスイカズラを観察していましたが、あまりに見事に群生していたので驚いた…。というわけです。(私が山ばかり歩いているので、花の時期に海岸を歩いていなかったから気づかなかったのでしょうか?😅)

しばらく周りを歩いて観察したところ、もっと海の近くにも咲いていたりして…

完全に「私は海岸植物です」っていう感じででした。

「ここは高い木がないから、横に這って広がっているのかな?」と考えながら進んで行くと…

ビヨ〜ン!って感じで、やっぱり高みを目指したい個体もいました😆

頑張っている姿が、健気というか何というか…。
でも、この作戦は…

ここでは諦めた方が良いかもですね(先輩たちはみんな枯れていました😅)

スイカズラの海岸進出が、どれぐらい進んでいるのか調べたくて、3日後に少し遠く(1kmちょっと離れた場所)まで歩いてみました。

道脇にスイカズラはあるものの、群生は見られず、他の植物たちに囲まれて光を奪う競争に勝つのは大変そうでした。


たまたま別の植物のことで、屋久島の小原さんというガイドの大先輩から連絡をもらい、写真を見てもらったところ「屋久島にはスイカズラに似ているけれど、若枝や葉に毛がない「ハマニンドウ」という植物がある」と教えてもらいました。(ハマニンドウは海岸の植物なのだそうです)

伊豆大島の海岸のスイカズラたちは、みんな立派な毛がありました。

いつか伊豆大島のスイカズラが、茎や葉っぱの毛を無くし、ハマニンドウに似た姿になる未来が来るのでしょうか?

それともスイカズラは、このままで海岸に進出していくのでしょうか?
あるいは他の植物に負けて、海岸から撤退するのでしょうか?

見届けられないとは思いますが💦、これからの変化に注目して、散歩したいと思います☺️

(かな)
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