グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

火山観測情報・観測機器説明会

2024年06月05日 | 火山・ジオパーク
今日、認定ジオガイドを対象にした「火山観測情報・観測機器説明会」に参加してきました。

講師は、気象庁伊豆大島火山防災連絡事務所の杉浦氏と栗原氏。

最初に行ったところは、外輪山にある展望所(三原山に行くスタート地点とは違う場所)

ここでは、「光波距離計」というレーザー光線を使った地殻変動を観測する仕組みを、詳しく教えてもらいました。

観測機器は固定してあるものではなく、観測する際に持参するそうです。
この場所から、8ヶ所のミラーとの距離を測っていて、今までのデータがこちらです。

今日は、実際に観測して結果を教えてくれたのが面白かったです☺️(スグに結果が出るのが利点とのこと)

続いて、遠望監視カメラが設置してある現場へ。

屋根に載っているカメラで撮影したデータは、リアルタイムに近い形で気象庁のHPで公開されており、いつもお世話になっています。(現在の監視カメラの映像はこちら

夜でも山の形がはっきりわかり、噴気の様子も映るのがすごいです!


質問続出で、予定をかなりオーバーして三原山へ!

「今のところ火山は静穏だが、危険地帯に踏み込んでいると言うことを心に留めて歩いてほしい」という杉浦氏の言葉を聞きながら現場を歩くのは、室内とは違うリアルな感覚が持てて、とても良かったです😀

避難壕では、避難の時の行動を確認。


三原山の火口一周コースでは、レーザー光線を反射するミラーや

磁力計(地下の温度が高くなると磁力が弱くなる)を説明してもらいました。



衛星を使って位置情報を得るGNSS。

周りにあるソーラーパネルは、火口底を監視するカメラのデータを中継する役目があるとのこと。

(写真右下の火口のヘリにある人工物が、監視カメラとソーラーパネルです)

帰りは、来た道を帰ったのですが、このルートが火山噴火の時の最優先の避難経路になっているとのことで

みんなで避難のシュミレーションをしながら帰路につきました。

今まで気になっていたことも質問できたし、現場を歩きながら学ぶことで、より実感できることが多かった気がします。
講師の方たち、企画運営してくれたジオパーク事務局の方、ありがとうございました!!

(かな)
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