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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

奇数羽状複葉って?

2012年09月28日 | 植物
南の海上を台風18号が北上して来たので心配していましたが、
雨も少なく東へ大きくそれてくれたのでホッとしています。

北東からの強風でしたので、
フィールドの砂浜は島かげになってほとんど浸食されることも、
大波をかぶることもなく、無事にやり過ごすことができました。

続いて来そうな台風17号は猛烈らしいので警戒が必要ですねー!!


さて、見出し写真の木、カラスザンショウ。

このところ何週かアゲハチョウの幼虫の食草として、
この木の名を登場させました。

大島では、よく見かける樹木で、
耕作放棄地や空き地などに比較的早く進出するパイオニア植物のひとつです。

花は夏、

こんな具合↑に樹上の高い位置に咲きます。

ミカン科イヌザンショウ属。

その葉は、植物の用語では「奇数羽状複葉」という

こんな↑形で、これで1枚の葉っぱです。
鳥の羽に似ているところから「羽状」ですね。
それぞれの小さな葉が「小葉」、この葉は13対もありますねー!

カラスアゲハやクロアゲハは、この葉がお気に入りです。
どちらかというと若い葉を好むようですが。


カラスザンショウに似ていて、少し前に花を咲かせていたのが、

ヌルデです。

こちらは、ウルシ科ウルシ属。

カラスザンショウに比べると、こんな具合↓で、

小葉は、丸みがあって、

羽状の中心の軸、「葉軸」には翼(よく)と呼ばれる平らな部分があるのが特徴です。

羽状複葉の植物は多いですが、葉軸に翼があるのは・・・
何がありましたっけ(汗)

このヌルデは別名をフシノキというそうです。
フシノキに関連する伊豆諸島の固有種の紹介は次回ということで失礼します。

(なるせ)
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