グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパークガイドセミナー最終回

2013年07月05日 | 火山・ジオパーク
少々荒れた天気が続き。
気分は梅雨に逆戻り。
そんななか、とっても元気な、山陰海岸ジオパークの今井氏(7月3日に講演)と箱根ジオパーク推進協議会ホールアース自然学校の津田氏ことジミーさんと、山や元町溶岩流を歩きました。


今日の三原山です。
真っ白です。
心の目で三原山を描いてみても、描ききれません。
風でまとわりつく霧にたいして、今井氏「地球のミスト!!」と、ものともしません。
山頂口の右手(御神火茶屋の奥)にあるアンテナに、風が当たって、ゴーッゴーッと音がしましたが、それにたいして今井氏「音階になるようにすればいい」と、なんてポジティブかつ大胆なアイデア!!
絶妙すぎて、わたしは終始楽しくってしょうがありませんでした。

とにかくよく見えないので、安永溶岩と1986年溶岩の先端まで行って、引き返しました。


こんな天気の時は、「山頂ジオパーク展」!
見えなかった景色をバーチャルで体験していただきました。


今井氏は午前の船で戻られるので、岡田に近い「桜株」や「笠松」に立ち寄りました。
笠松は初めて訪れましたが、いいところですね!!
海岸沿いにアドベンチャーな道が続いていて、ダイナミックな地形を楽しむことができます。
この数週間、6人の講師の方と大島を歩いて、いろいろ教えていただいたり、考えたり。
今までとはまた違った考え方や見方ができるようになったなあ、と改めて感じました。


元町溶岩流の上で。西谷の髪型から、今日はいかに風が強かったかがわかります。
こうした足場の悪い場所では「風」もリスク管理に入れないといけませんね。


夜はジオパークガイドセミナー最後の講義です。

今日のお題は「プロガイドからガイドの心がまえとコツを学ぶ」です。
ジミーさんの所属する、ホールアース自然学校は、30年以上続けられている自然学校で、富士山麓を拠点とし、国内6カ所で子供キャンプ、エコツアー、などなど、ネイチャーガイドの方がたくさん活動されています。

最初にジミーさんたちの活動を知り、後半はテキストに沿って「伝える技術」について学びました。


ガイドに小道具は欠かせないもの。
これらは・・・いったい・・・どこで使うんでしょう?


スポンジをガムテープで横一列につなげたもの。
これで解釈のしにくい「付加帯」が、簡単に説明されます!!


これは断層のずれによって、マグマの通り道ができる、の説明。
実はこれ、休憩中なんです。
今までにない、熱心な休憩時間でした。


ジミーさんのジャケットのポケットからは、いろんなものがたくさん出てきます。
そうか、「ポケット」から「何か出る」というのも意外性があっていいなあ、と気付きました。
ガイドは「エンターテイナー」。まさしく!!


このあと、「伝える事の難しさ」を体感するために、このへんてこな絵(黒板右上)を、口頭だけで説明して、それを描く、というワークショップを行いました。
わたしがこの絵を、みんな描けるように説明したわけですが・・・。
難しいです!!
1回目は質問なし、私が説明する一方通行。
2回目は質問OK、双方向のやりとり。

なんと1回目は100点が0なのに2回目は11人に急増!!

私はこう、と思っていても、相手はどんなふうに思っているか、見えているか、感じているか、分からないもの。
それをいかに近づけていくか。
それが「伝える」ことに一番重要なことなんですね。
身をもって体感しました!

これから夏本番。
たくさんの人が旅行に出かけるシーズン到来です。
安全に、楽しく過ごしていただくために。
この6回の講義を、ひとつでも活用していけたら、と思います。(ユカ)
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