グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

メイキング・オブ・オンラインツアー その7

2022年02月06日 | ツアー
オンラインツアー裏話シリーズ、前回は「溶岩地帯に生きる、たくましい椿」の話でしたが、今回は、さらにその上をいく、たくましい椿のお話しです。

舞台は、噴火でできた大きな穴「カルデラ」の中。

坂を下り切ると、カルデラの縁をグルリと取り巻くような山(外輪山)が見えるのですが、よく見ると何箇所も凹んでいます。

主に7年前の大雨で崩れた跡ですが、ものすごい風が吹いた2年前の台風の後にも、1箇所だけ崖が崩れました。

台風から2週間後、近くを通った時に、崩れた崖の真ん中に、椿の木が折れずに残っていることを発見したのです!(11月30日の写真は柳場にドローンで正面から撮ってもらったもの)

土砂とともに周囲の木々が上から落ちても、折れずに残ることができる「椿」の屈強さに感動しました。
そして半年後、残った枝に赤い花を咲かせているのを見た時は、「すごい!」と口に出さずにはいられませんでした。

崖崩れでダメージを受け、葉もわずかしか残っていないのに、花を咲かせる強さを持つ“椿”。
だからこそ、防風林として畑を守り、火山島の人の暮らしを支えてきたのだなぁ…と、とても納得しました。

…と、この話でオンラインツアーを締めくくりたくて写真を探したのですが、スマホで遠くから撮っただけなので、鮮明なものがありませんでした💦

「椿の木が、もっとはっきり分かる写真を撮りに行かなければ」と思い、昨年12月30日に崖崩れの下まで行ってきました。

「どこまで近づけるのだろう?」とギモンに思いながら、ヘルメットに軍手で身を守りつつ、崩れてきた木の中に突入!
う〜む…。

この状態では先に進めないなぁ💦
直進は諦めて左に大きく迂回すると、こんどは岩で行く手を阻まれました。

こんな大きな岩も、上から崩れてきたのでしょうか??
7年前の大雨の時の崖崩れは、泥と木ばかりだった気がするのですが…。

「うわ〜!」とか、「なんじゃこりゃ〜!!」とか、1人で騒ぎながら(笑)ようやく崖崩れの下に出ました。

けっこうな急斜面です😅

そして岩の上には、サルのウンコが1つ…。

ずいぶん広くて、快適そうなトイレですね(笑)

で、椿は?と言うと

確かに椿は遠くにいる時よりもハッキリ見えるけれど、2年の歳月で地表面の風化が進んだのか、2年前のような生々しさはない気がしました。

もっと早い時期に来るべきでした。(反省〜)
結局この日撮った写真は、雰囲気が違いすぎてボツになったのでした💦

ツアーが決まってから半年。
合間の時間に少しずつ撮影して、ボツにしたものは数知れず(笑)
でも、ツアー作りはとても楽しかったです😊

さて、オンラインツアー裏話シリーズ、つぎは最終回です😊

(かな)
コメント
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