見出し写真は、今年の夏、
私たちの観察している浜で産卵をしたアオウミガメです。
夜中の暗い浜辺で、産卵後に海へ戻ろうと這って行く母ガメを撮影したので、
こんな具合にしか撮れませんでした。
右側が頭です(汗)
大きさの比較になりそうな1メートルほどの雨傘を置きました。
影響を少なくするために赤いライトを使っているので、
甲羅が赤っぽくなっていますが、実際の甲羅はみどり色。
英名はグリーンタートル。
この母ガメが産んだ卵の孵化予測日が近付く頃、台風が接近しました。
産卵場所に波がかぶったり、浜が削られて卵が流失する危険があったので、
卵を安全な場所へ移動するため掘ってみたところ、
ほとんどの卵が・・・・

未孵化卵で生きていませんでした。
専門家に写真を見て頂いたところ、
卵黄の表面の白っぽいものは、胚盤が分解したもののようだ、とのこと。
調べてみると、卵108個の内、生きている卵は3個だけ。
仕方なく調査員の家で卵を温めて、3匹が孵化しました。

これ↑は、まだ孵化直後で、静養中。みどり色でしょ?
東京都下の一部の島では、昔からの伝統でウミガメを捕って食べる食文化が残っています。
そのため、漁業調整委員会の規則でアオウミガメの捕獲量が制限され、
その卵の採取も原則禁止です。今回は特別に許可を頂きました。
実は、7月末のアオウミガメの産卵巣が全滅していたので、
この巣も心配をしていたのですが、まさかここまでとは・・・。
ウミガメの卵は高温に弱いのです。
それで今週、気になったニュースは、
この9月の世界気温が史上最高だったという気象庁の発表です。
世界の平均気温の統計を始めた1891年以来とのこと!
北日本でも9月の平均気温が統計を開始した1946年以降、
最も高い記録的な高温となって、7月から9月の熱中症搬送者が4万4千人弱。
死者は73人も・・・。
そんな猛暑の中、奇跡的に生き残った子ガメたち。

卵黄をしっかり吸収して、へそが閉じたら、
海へ出発の頃合です!
2004年、2008年に続いてアオウミガメの産卵がありました。
北太平洋でのアオウミガメ繁殖の北限記録更新になると思います。
孵卵温度が高かったので、この子たちはみんなメスのはず。
大きくなって生まれた浜へ帰れるように、浜の自然をみんなで残していきましょう!

3匹が出発する日。
小雨の降る中、30名ほどの方々が見送りに集まってくれました。
大きな海へ、砂浜を行く子ガメたち。元気で!!
(なるせ)
私たちの観察している浜で産卵をしたアオウミガメです。
夜中の暗い浜辺で、産卵後に海へ戻ろうと這って行く母ガメを撮影したので、
こんな具合にしか撮れませんでした。
右側が頭です(汗)
大きさの比較になりそうな1メートルほどの雨傘を置きました。
影響を少なくするために赤いライトを使っているので、
甲羅が赤っぽくなっていますが、実際の甲羅はみどり色。
英名はグリーンタートル。
この母ガメが産んだ卵の孵化予測日が近付く頃、台風が接近しました。
産卵場所に波がかぶったり、浜が削られて卵が流失する危険があったので、
卵を安全な場所へ移動するため掘ってみたところ、
ほとんどの卵が・・・・

未孵化卵で生きていませんでした。
専門家に写真を見て頂いたところ、
卵黄の表面の白っぽいものは、胚盤が分解したもののようだ、とのこと。
調べてみると、卵108個の内、生きている卵は3個だけ。
仕方なく調査員の家で卵を温めて、3匹が孵化しました。

これ↑は、まだ孵化直後で、静養中。みどり色でしょ?
東京都下の一部の島では、昔からの伝統でウミガメを捕って食べる食文化が残っています。
そのため、漁業調整委員会の規則でアオウミガメの捕獲量が制限され、
その卵の採取も原則禁止です。今回は特別に許可を頂きました。
実は、7月末のアオウミガメの産卵巣が全滅していたので、
この巣も心配をしていたのですが、まさかここまでとは・・・。
ウミガメの卵は高温に弱いのです。
それで今週、気になったニュースは、
この9月の世界気温が史上最高だったという気象庁の発表です。
世界の平均気温の統計を始めた1891年以来とのこと!
北日本でも9月の平均気温が統計を開始した1946年以降、
最も高い記録的な高温となって、7月から9月の熱中症搬送者が4万4千人弱。
死者は73人も・・・。
そんな猛暑の中、奇跡的に生き残った子ガメたち。

卵黄をしっかり吸収して、へそが閉じたら、
海へ出発の頃合です!
2004年、2008年に続いてアオウミガメの産卵がありました。
北太平洋でのアオウミガメ繁殖の北限記録更新になると思います。
孵卵温度が高かったので、この子たちはみんなメスのはず。
大きくなって生まれた浜へ帰れるように、浜の自然をみんなで残していきましょう!

3匹が出発する日。
小雨の降る中、30名ほどの方々が見送りに集まってくれました。
大きな海へ、砂浜を行く子ガメたち。元気で!!
(なるせ)