H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

仙石原のススキ

2020-09-17 | 写真


まだ暑い日が続いていますが,秋の気配は確実に来ています。いつもは車で素通りするばかりで,歩いたことがありませんでした。今回たまたま近くに行ったので歩いてみました。すこし離れたところにある駐車場に車を止めた時は曇り空だったのが,その後は1時間ほど日が差してくれました。まだ少し早めだったものの,強い風にそよいで光るススキの穂が綺麗でした。

 

 

 

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予測Pco2の求め方 - Winterか? Wintersか?

2020-09-16 | 臨床研修


血液ガスの読み方で,代謝性アシドーシスのときの代償性換気の限界値(Pco2がどこまで下がるか)を求める簡易法がいくつかあります。最も簡便なのは magic number15というものです(上記)。これはHCO3-値が10〜40mEq/Lの範囲で使える,つまり代謝性アルカローシスでも使えて便利なんですが,欠点はHCO3-が10mEq/L以下の重症のアシドーシスでは使えないことです。

 

この時に便利なのが一番めの式です。

Winters’ formula : Pco2 = 1.5 x [HCO3-] + 8 ± 2 

汎用性が高いと思いますが,これ意外に日本語の教科書に載っていないことが多いんですね。英語のサイトだとかなり一般的です。ちょっとマニアックになりますが,実は名前が間違って紹介されていることが多いんです。Winterさんではなく,Wintersさんの式なんです。試しにググってみても,半分くらいが「Winter's」になっています。

 

 

著者の名前は,間違えないようにしましょう。オリジナルの論文はこれです。

Ann Intern Med. 1967;66(2):312

 

元論文の図がこれです。

 

当院の朝のカンファレンス Morning Reportで,血液ガスの読み方の話がでたときに,この式を紹介しました。研修医のK先生がこの式をSlackにあげてくれて気づきました。

K先生,とりあげてくれてありがとう。おかげでブログネタがひとつ増えました(笑)。

 

 

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Legend - Metal Galaxy

2020-09-10 | 趣味趣味


今年1月に参戦できなかったWorld Tour in Japan Extra Showの青デロ2枚組。昨日のうちに届いていましたが,ようやく観ることができました。「最新が最高」はいつだって真実。素晴らしい!

2年ぶりに演奏された「Ijime Dame Zettai」のイントロが始まったときの会場内の歓声は凄い。映像作品からでも片鱗が伺えました。このライブに参加できた人は幸せですね。ホント羨ましい。

次に大規模ライブができるのはいつのことでしょうか。その日を夢見て,「使命の道に怖れなく」地道に今できることをやるのみですね。当分の間は,これを繰り返し観て楽しむことにします。

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気分だけでも爽やかに

2020-09-08 | 写真


まだまだ暑さが続くので,せめて少しでも爽やかになるような写真を。

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収縮期雑音の鑑別診断:ASか?MRか?

2020-09-06 | 身体診察


かなり前のことです。救急のK先生から,ちょっと心音を聞いてもらいたい方がいるんですが・・と相談を受けました。救急経由で整形外科に入院した患者さんだそうです。それではぜひ是非・・と一緒に病棟に行きました。

圧迫骨折で入院された90代の頭脳明晰,かくしゃくとした男性。診察させていただくと,聴診器を当てた瞬間に分かるほどの大きな収縮期雑音。じっくり診察させていただきました。

心尖部はnippleより明らかに外側に偏位していて,心尖拍動はsustainedに触れる。よ〜く触ると雑音が触れる(ような気がする)。Levine 4/6ですね。一般内科でやっているとそんなに触れる機会がないので勉強になります。最強点は心尖部あたりで,汎収縮期雑音だと思う。雑音は腋窩のほうに放散する。大動脈弁領域にくるとむしろ聞こえにくくなる。これでほぼMRの音でいいと思う。

さらに,しばらく聴いていると期外収縮のあとの雑音に増強がないことが確認できました。これで決まりですね。駆出性雑音の場合,期外収縮のあとの長いポーズの後の収縮では雑音が増強するので,この患者さんの収縮期雑音は駆出性ではなさそう。

時々心尖部で収縮期雑音のあとにもう一つ音が聞こえる。3音かな?(以前,これがわからず循環器Physical Examination講習会で質問したけど,後で自分がちゃんとわかっていないことを晒しただけの恥ずかしい質問だったと判明)。

汎収縮期雑音の後に過剰心音が聞こえたら,それは2音ではない。なぜならMRの雑音は,2音を超えるため2音は雑音に隠れて聞こえなくなるから。

・・・と,ちょっとドヤ顔でそのときは解説したのでした。ところが,心エコーをやってもらったら,中等度の僧帽弁閉鎖不全は確かにありましたが,さらに高度の大動脈弁狭窄(圧較差45mmHg)が合併していました。

え〜っ?そうなんだ。両方あったということですか。いや〜,やっぱり聴診は難しい。もっと精進します。

 

(写真は去年の今頃いったベルギービールフェス。来年は開催されるといいのですが・・)

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