20年位前から「ひとりClinical-Problem Solving」と称して,経験した症例の自分の思考過程を記録に残してきました。いずれ単行本にしたいと思って,いくつか選んでまとめてみたのが10数年前。それで,いつか出版を・・・と思っているうちにだらだらと時間が過ぎてしまっていました。
いつまで経っても出来ないし・・そこでついに思いつきました。え〜い,もうブログで公開しちゃえ・・というわけで,これから毎月最低1例,自分の思考過程を中心に残した症例記録をここで少しづつアップします。もともと誰かに読んでもらうことを想定せず,経験した症例の「思考過程を自分のために残しておく」のが目的で始めたものです。これが少しでも皆さんの参考になるのであれば,少なくとも患者さん達への恩返しになるかも。お蔵入りして塩漬けのままよりずっといいので,ここで少しづつアップしようかと・・・
そのために新しいカテゴリーも作って,何と予告までしてしまうという暴挙に出た次第です。
もちろん個人情報が分からないようにボカシはいれます。でも基本的にはすべて自分の経験です。毎月といっても,いつの年の月はわかりません。1月といってもそれは去年か5年前か,はたまた10年前の1月かはわかりません。これまでの20年の1月から12月までを「感情ミルフィーユ」のように重ねていこうと思います(ごく一部の方にしか分からないたとえ・・)。純粋に医学的な見地からは古くなった部分もあるかもしれませんが,思考過程をみるのはあまり関係ないかと思います。
タイトルの由来は,大滝詠一師匠の名盤アルバム『ナイアガラ・カレンダー』にちなんでいます(発案者は某医学○院の同じナイアガラーであるNさん)。
これから12ヶ月に渡って,蔵出し症例記録を毎月出します(キッパリ)。
といいつつ,1月はあと3日しかいないし・・続くかどうかはワタシの気力次第。でも無理やりでもあとに引けなくなるようにここで宣言しちゃいます。
師匠の名言に曰く 「期待は失望の母」