面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

W杯出場決定。

2013年06月04日 | ニュースから
最後は本田!起死回生の同点PK!W杯もぎ取った!!(スポーツ報知) - goo ニュース


そういえばサッカーのワールドカップ出場がかかった試合が今日あったのだなぁ、と思いだしたのは帰宅してから。
サッカーにそんなに興味のない人間にとっては、そんなもん…というのはプロ野球の話題の際には自分としては逆の立場になるというワケで。
ニュースで無事にW杯出場を決めたことを知り、それはやっぱり嬉しいものだが、改めてその“決まり方”にしびれた。
1点ビハインドのままロスタイムに突入したところでフリーキックを得て、最後はエース本田(これくらいのことも知ってはいる)がPKをキメて同点に持ち込み、そのまま終了。
結果、5大会連続でのW杯出場を決めることができたという。

それにしてもあのPKでキチンとゴールを決めた本田は偉い!
などと自分に言われなくてもと本人は思うだろうし、今さらお前がそんなこと言わなくてもと読んでる人は呆れるだろうが、あの状況における本田の身に降りかかるプレッシャーと言ったら想像を絶する。
自分を置き換えて想像(妄想?)してみれば、口から心臓が飛び出そうな気分になるというもの。
スキルはもちろんのことだが、あそこまでいったら相当メンタルが強くないと、まともなキックができないのではないだろうか。
日本中の期待を一身に受けてのPKを、蹴り損なうことなくキチンとゴール内に蹴り込むことができる本田を心底尊敬した。

「ブルーノのしあわせガイド」

2013年06月04日 | 映画
気ままな独り暮らしを送る中年男のブルーノ(ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ)。
かつて教師をしていたこともあったが、今はゴーストライターとして有名人の自伝を執筆したり、いわゆる“放課後学級”のような個人指導の補習塾で生計を立て、決して裕福ではないものの自由な毎日を楽しんでいる。

ある日、塾の生徒のひとりである高校生のルカ(フィリッポ・シッキターノ)の母親から、自分が半年留守にする間、ブルーノの部屋でルカの面倒を見てほしいと頼まれた。
更にルカは、自分とブルーノとの間に15年前に生まれた子供だという驚くべき事実を知らされて動転する。

自分が父親であることは告げないまま、ブルーノはルカとの共同生活を始めた。
音楽とボクシングには興味を示しているが、教科書も持たずに登校し、授業中もうわの空のルカ。
当然成績も芳しくなく、母親に代わって面談を受けた高校の担任から「今のままでは落第する」と聞かされたブルーノは、ルカと真剣に向き合うことを決意し、あれこれと面倒を見始めた。
まるで“父親”のように口うるさく関わってくるブルーノに反発するルカだったが、次第に勉強にも興味を示すようになっていく。

しかしある夜、ブルーノから束縛されるような窮屈さを感じてもいたルカは、勉強を途中で投げ出すと悪友たちと遊びに出てしまった。
そしてつい出来心でやってしまったことから、命の危険にさらされる大きなトラブルに巻き込まれる……


人生を変える「人との出逢い」というものが必ずある。
それが自分の人生を変えるものだったと分かるのは、「出逢い」よりもずっと後であることが多いのだが、「出逢い」の直後から大きく人生が動き始めることもある。
悪い方向へと人生が動いていく「出逢い」もあれば、好転していく「出逢い」もある。
自分と出逢った相手の人生がプラスへと好転してくれることを願うばかりだが、相手が自分との「出逢い」をどう受け止めるか、「出逢い」を通じて何を得るかによるものであり、こればかりは如何ともし難い。

しかし、ある時に巡り合う人との「出逢い」は、きっと必然なんだろう。
それが後々お互いにプラスとなっているものを「良縁」と呼ぶのかもしれない。
出逢ってから常に顔を合わせることができる「出逢い」もあれば、しばらくして離ればなれになる「出逢い」もある。
離れても関係性が続くこともあれば、全く疎遠になってしまうこともある。
様々な出逢いが「良縁」と呼べるような生き方ができれば、その人生はきっと幸せだ♪

自分自身をふと振り返ると、たくさんの「良縁」に恵まれてきたことを改めて実感する。
たぶん、「良縁」と呼べないものもあるのかもしれないが、幸いなことに(?)そんな御縁は記憶の彼方に消えている。
(単にお気楽な性格によるものなんだろうが)
それでも確実に言えるのは、「良縁」がはるかに多いということ。
こんなありがたいことはなく、日本古来の伝統に則り、お天道様とご先祖様に感謝したい。
(ヘンな宗教ではないので心配ご無用にて念のため)


昔、ひょんなことから出逢った女性と関係を持ったブルーノ。
彼にとっては、もう忘れ去ってしまっていた出来事だったが、その「出逢い」で自分には子供ができていた。
そして15年が経ち、その子供との「出逢い」によって、ブルーノは自分自身と改めて向き合うことになる。
その子供・ルカも、ブルーノとの「出逢い」によって自分自身と向き合い、自分の将来や人生に対しても真剣に考えるようになっていく。
知らずに生きてきた実の親子が、「出逢い」を通じて互いに自分自身を見つめ直し、新たな人生を歩み始める。
また、ルカが追い込まれた絶体絶命のトラブルも、ブルーノの教師時代における「出逢い」によって思わぬ展開を見せる。

さまざまな「出逢い」が、それぞれの人物の生き方や人生を変えていく様子を、説教臭さを一切排除したコメディタッチで軽やかに描いていく佳作。


ブルーノのしあわせガイド
2011年/イタリア  監督・脚本:フランチェスコ・ブルーニ
出演:ファブリツィオ・ベンティヴォリオ、フィリッポ・シッキターノ、バルボラ・ボブローヴァ、ヴィニーチョ・マルキオーニ、ジュゼッペ・グアリーノ、プリンス・マヌジベヤ、アリアンナ・スコメーニャ、ジャコモ・チェカレリ、ラファエロ・レボローニ