面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

後味悪い映画たち。

2013年06月23日 | 映画
米サイト選出「人間不信になる映画25本」(映画.com) - goo ニュース


米サイトBuzzFeedが、「人間不信になる/絶望する映画25本(25 Movies That Will Destroy Your Faith In Humanity)」をピックアップしたというので、ランキングを見てみた。
恥ずかしながら大半の作品を観ていないが(こんなランキングに入る作品を別に観なくてもいいかとも思うがあせあせ)、中には大変共感を覚える作品もあって面白い。


「オールドボーイ」
ラストのクライマックスシーンは、自分には“痛過ぎて”スクリーンを正視できず、気分的な後味の悪さと、“痛い”シーンで不必要に力んだ全身のコリとで、見終わってからの疲労度は高かった…

「アレックス」
モニカ・ベルッチが暴漢に襲われ、延々と暴行を受け続けて強姦されるシーンは強烈過ぎて、その悲惨さをひきずって、1週間近く気分が落ち込んだ…

「悪魔を見た」
主人公の気持ちが非常によく分かり、かなり感情移入して同化していたので、かなり悲惨なラストシーンにも「ざまあみろ!」的な気分になったがスカッとするものではなく、後味は決して良くはない…

「発情アニマル」
これはリメイク版の方を観たが、ヒロインの復習譚として観終わって溜飲は下がるが、決してスカッと後味の良いものではなく…考えてる顔

「キリング・フィールド」
クメール・ルージュの大量虐殺を記録した、“歴史の証言者”的な作品としてとらえたので、自分の中ではここにランクインするほどではないが。
それよりも…

「ムカデ人間2」
これは本当に最悪の映画。
しかしランキングの中にこれの前作「ムカデ人間」が入っていないのが納得できない。
どちらも、あまりにも救われない最後に、席を立つときに心の中で「うわぁ~」と言ったつもりが、つい口に出して言ってしまったというトホホな事態に…


「映画は娯楽」であるというのが自分の基本理念なので、「スターウォーズ」や「アイアンマン」、「ロード・オブ・ザ・リング」などが王道を行く作品であると考えるが、このランキングに並んでいるような作品の数々も、まちがいなく「映画」であり、こういった多様性こそが映画全体の豊かさにつながるもの。
PTAの主張的に、「こんな作品は観てはダメ!」と取り締まって封印してしまう愚だけは、ゆめゆめ犯してはならない。
国がそんな方向に走らないように、見守らなければならない。