面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

敗北寸前…

2010年08月05日 | ニュースから
死亡届が頼りだが…高齢者不明、地域・家族の希薄さ映す(朝日新聞) - goo ニュース


続々と不明の高齢者が増えていく。

自治体による住民の安否確認は「届け出」がベースであり、自治体は住民が適切に届け出をするとの“性善説”にたって戸籍や住民基本台帳を管理し、給付金などの行政サービスを提供する根拠としている。
従って「死亡届」が役所に提出されなければ、戸籍や台帳上では生きていることになり、行政サービスも提供され続けることになるのである。
そしてこのことが世界でもトップレベルの「長寿社会」を作っているのかもしれないと考えると、日本国民は“性善説”を捨てつつあると言えよう。

“性善説”は、人間がより人間らしくあることによって成立する考えではなかろうか。
「年金がもらえるから死亡届は出さず、生きていることにしておかなければ」
という発想は、実に性質の悪い性悪な考え方であり、人間らしさを捨てたものと言える。

日本における“性善説”は、もはや風前の灯となっているのか?
人間性の敗北が迫っているのだとすれば、この国は終わっている…