面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

政治的成熟度

2009年09月03日 | ニュースから
「日本にとって素晴らしい日」(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース


民主党の圧勝で終わった選挙のお祭りムードも収束してきた今日この頃。

自民党を、中国共産党並みに続いてきた“独裁政権”と呼ぶのは言いえて妙。
確かにその通りで、それについて国民も特に違和感を覚えることなくここまで来た、と言えるのではないだろうか。

記事にある次の話が面白い。
「あるイタリアのテレビ・プロデューサーが『民主主義の歴史的勝利をあちこちで祝っている日本人の画像をとってこい』と、カメラマンを外に送り出したのだが、そんな光景はどこにもなかったのだという。『何も録画できなかったんだ』とこのプロデューサーは嘆いていた。」
そらそうだ。
政権の交代に対して、それがどういうことなのかを国民はあまり理解・認識できていないだろうし、フランス革命のような「自分達の手で政権を奪い取った!」というような意識も無いだろうから、これを祝うという感覚も持っていないだろう。
そもそも、国民に政治に参加しているという意識が薄いのだから、イタリアのテレビ・プロデューサーの嘆きも、むべなるかなである。

とはいえ、政権交代は現実に起こったのであり、政権を変えたことに対して国民の「覚悟」が問われる時期は、刻一刻と近づいている…