虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

今時こんなホテルがあろうとは

2011年03月13日 | Weblog

3月11日、用事があって名古屋に向かった。

ホテルに到着したのが、地震がくる10分くらい前だった。

部屋は友人の分、シングルを一部屋と、自分たちの分ツインを一つ予約していた。

慌てていたので、財布を忘れ、小銭だけで出てきてしまった。

友人と、家人は後で、夕方6時くらいに東京を発つ予定だったので、夜9時ごろにならないと、ホテルには到着しない。

 

チェックインの際、その旨つげると、

「部屋に入る前に精算していただきます」

と言われた。つまり、お金を先に払わないと部屋を利用できない、というわけだった。

チェックインができなかったのだ。

そのようなシステムになっているとはつゆ知らず、仕方ないので、ロビーで待つことにした。

一応、グレーのダブルのスーツに、

世界の子供たちを支援するために子供が描いた絵をネクタイにデザインした、当時クリントン大統領がしたものと同じネクタイできめていった。

それほど見すぼらしい格好、早い話、お金を払ってくれないかもしれない、という疑念をいだかせるような姿形ではなかったと自信はあったが、

システムでは係員には責任はない。

ロビーに「無料」の新聞があった。

「すいません。この新聞、いいですか?」

と多少嫌味的に訊くと、

「はい、無料ですから」

と応じたので、

「いやあ、お金を払わないと、宿泊客だとは認めてくれないと思いましたので、伺いました」

とこっちも言い返した。

新聞を読み始めると、地震があった。

そのまま、30分ほどロビーで待っていると、部屋に入ってもいいような、ことを係員が言いにきてくれた。

ありがたいと思い、部屋に入ってテレビをつけると、かなりひどい地震だったことが分かった。

となると、お金が東京から届かなくなる。

「お金を払わないと、部屋を使えない」

という係員の心配が現実のもとなる。

こんなとき、ありがたいのは、友人だ。

早速名古屋の友人に連絡して、大枚2枚を借用した。

 

それにしても、お金を先に払わないと、部屋には通してくれないホテルが、あるとは初めての経験だった。

ホテルは、「コンフォートホテル名古屋チヨダ」というビジネスホテルで値段は手頃だ。

係員の対応には多少の怒りも覚えたが、

理由を説明すれば、部屋を使うことくらいは、いいような気がするが、

どうなんだろうか。

 

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コメント
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