青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

なんだか情けなくなってきました、、、

2023-01-03 16:36:14 | コロナ、差別問題と民主化運動、科学・医学への過信




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



・・・・・・・・・・



情けなくなってきたです。日本という国は、何もかも「人間」基準。大事なことは、人間(大衆)にとっての「便利さ」「目の前の利益」「リスクの排除」、、、。哀しいかな、本質から目を逸らしてしまっている(というよりも最初から目を向けないでいる)のです。



「中国胡蝶野外観察図鑑」『Vol.1アゲハチョウ科/シロチョウ科』が完成し、一息つきたいところなのですが、ここで気持ちが緩んではと、引き続き『Vol.2タテハチョウ科』の解説執筆に取り組んでいます。英訳・中国語訳が大変で、、、。



「スンダランド」(地名)を中国語表記しなくてはならなかったので、まずは日本文のウイキペディアに当たりました。なんか変、、、僕が認識している「スンダランド」の概念とは、大分異なる解釈のようです。



他の解説項目も調べてみよう、とチェックしていったところ、同じような解釈のオンパレード。最初に出てきた幾つかの項目の冒頭部分記述を羅列しておきます。



●Wikipedia(日本版)

>スンダランド(Sundaland)とは、現在タイの中央を流れるチャオプラヤー川が氷期に形成した広大な沖積平野の呼称。 現在タイランド湾からカリマンタン島にかけて大陸棚 .....



●続日本史

>沈んだ大陸スンダランドからオキナワへ。この民族大移動を成功させた《天つ族》こそ、日本人のルーツ!



●幻の大陸スンダランドからやってきた海人たち

>スンダランドは、マレー半島からインドシナ半島にかけて、寒冷期に実在した沖積平野で、地球規模の温暖化によって海水面が上昇して住める土地が減少していった。すると住民の一部が5万~4万年前に北上し、東アジアや日本列島に辿り着き、、、、



●日本人の起源についてスンダランドから考える

>7万円前ほどから地球は氷期に入り、大量の水が氷として陸地に固定されたために海水面が低下し、東アジアにはスンダランドという広大な陸地が広がっていました。アフリカから世界に散っていったホモ・サピエンスの一部はここに辿り着いたと考えられます。



●デジタル大辞典コトバンク

>スンダランドの用語解説‐最終氷期の頃、東南アジアにあった陸地。



間違っているとは言いません。



でも、それはスンダランドという概念の中から、(我々大衆の必要智識要求に直結する)一つの側面でしかない。

「スンダランド」の概念は、別に過去の存在(現在は水面下にある沖積平野)ではなくて、現存する生物地理区域であり、俯瞰的に捉え得る実体(例:日本列島)です。



、、、と思い込んでいた僕のほうが間違っていたのかな?とちょっと不安になったのだけれど、そんなわけはないでしょう。



ともかく、中国名を調べようと、「百度バイドゥ」をチェックしてみました。



●百度百科

>巽他古陆(英语:Sundaland)是一个生物地理学上的概念,指的是末次冰期由于海平面下降而在东南亚地区露出水面并连成一体的陆地。巽他古陆的相当一部分地区,今日都已位于海面以下。仍然是陆地的部分,包括马来半岛、婆罗洲、爪哇岛、苏门答腊岛等。巽他古地的东界为华莱士线(Wallace Line),即东洋界与澳新界动物群的分界...



ついでに英語版wikiも。



●Wikipedia(英語版)

>Sundaland is a biogeographical region of South-eastern Asia corresponding to a larger landmass that was exposed throughout the last 2.6 million years during periods when sea levels were lower. It includes Borneo, Java, and Sumatra in Indonesia, and their surrounding small islands, as well as the Malay Peninsula on the Asian mainland.



ほっとしたですね。



両方とも、キチンと「生物地理学上の概念」としての、基本的な認識の紹介から始まっている。



それに比べて、日本のメディアは、、、、、、哀しいなあ~



・・・・・・・・・・



100歩譲って、人類に焦点を当てて考えてみましょう。人類の居住地は(それに伴う文明も)概ね平地(沖積平野)に発展していきます。穏やかで、リスクの少ない空間は、発展の容易さに直結。でも、(時には人類を拒絶する)厳しい環境が、バックボーンとして伴っていてこそ、、、、。



とまあ、話が長くなりそうなので、ここでやめときます。



これまで「あや子版」に載せた記事で、僕自身最も気にいってるのが「逆1票の重み」と「地図を読めない日本人」。10年以上前から何回か繰り返しアップしてるので、それ(ともに某編集者からはボロクソに酷評されている)を再読して頂ければ幸いです。





コメント
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