青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

“ウマオイの髭のそよろに来る秋は、、、、” 2021.9.5 日記

2021-09-06 19:24:36 | コロナ 差別問題と民主化運動 日記




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。

【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。

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『馬追の、髭のそよろに来る秋は、まなこを閉じて想い見るべし』  節

今日も雨です。季節は確実に2~3週間早く進んでいるようです。いつもの年なら、まだミンミンゼミやアブラゼミも鳴いていると思うのですが、もうだいぶ前から鳴き声を聴いていません(ツクツクボウシも聴いていない?)。

一方、夜はアオマツムシの澄んだ音色の大音量の鳴き声に包まれます。風情のある良い声だと思うし、個人的には結構好きなのですが、、、、。

帰化昆虫で、初渡来は120年ほど前の明治後期頃と記録にあります。各地に広がり始めたのが僕の子供の頃だったようなので、日本に定着してから、もう60年以上経つのですね。生物の種成立の時間単位は概ね500万年単位ですから、その視点で言えば瞬きの間にも相当しない時間ではありますが、人間一人の歴史にとっては結構な時間単位です。

同じ頃から、春の野の花として広がり始めた「ムラサキハナナ(ショカッサイ)」ともども、私たち(およびそれ以降)の世代にとっては、日本の(春と秋を代表する)「原風景」と成っています。

ムラサキハナナもアオマツムシも「中国原産」とされているのですが、中国での(在来分布の)実態はどれほど分かっているのでしょうか?

たぶん、よく分かっていないのだと思います。実態が分からないことなどは幾らでもあるので、そのこと自体についてはそれほど違和感は持ちません。でも、これだけ身近な存在のルーツを、誰も本気で探ろうとしない、それが不思議です(湖北省に行って調べてください!)。

ところで、僕がもっと子供だった頃、コオロギと言えば、エンマコオロギ、ミツカドコウロギ、オカメコウロギ、ツヅレサセコウロギ、、、スズムシにマツムシ、クサヒバリにカンタン。そうだ、カネタタキも(以上コウロギ上科)。ウマオイ、ツユムシ、クツワムシ、ササキリ、ヤブキリ、クサキリ、クビキリギス、そして、もちろんキリギリス、、、、、(以上キリギリス上科)。

彼らはどうなっているのだろう?なんとなく、今よりもずっと身近な存在だったような気がするのですが、、、、。たぶん今も普通にいるのでしょうけれど、アオマツムシの圧倒的なサウンドの前では、その存在に気が付いていないのかも知れませんね。

ちなみに、蝶ではアカボシゴマダラ。僕が日本を離れていた、ここ10数年の間に一気に侵入・定着・増加したようで、街の中のあちこちを飛んでいるのに、びっくりしています。

唯一の日本での在来分布地が奄美大島(および徳之島)。それを含む、中国大陸、台湾、朝鮮半島などのアカボシゴマダラについて、その近縁各種との比較ともども「中国のチョウ」に相当に詳しく述べています(定説への懐疑と再検討論証)。白水隆先生が(亡くなる直前に)激賞してくださった(私信)のですが、一般には全く無視されています。ある意味、現在の帰化繁栄に至る“本質的な問題”を示唆しているので、ぜひ読んでおいて欲しいです。

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長塚節 (1879~1915)。
(パソコンで、「たかし→節」を打ち出すのは至難の業、大衆の総意の結晶ともいえるITの意向に従わねば 物事はスムーズに進みません、、、、多数にとっての便利は少数にとっての不便)。

もちろん歌人ですが、小説も書いています。長編では「土」、短編では「炭焼きの娘」など。

「炭焼きの娘」は、房総の清澄山が舞台です。失恋というか(それ以前の)淡い恋心の物語。

僕は、45年~50年ほど前、(毎月の一週間ほど)毎日のように、おそらくその(既に廃炉に成っていた)炭焼き小屋の前を通ってフィールドワークを行っていたのです。

その登り口の農家(そこが実家)の女子大生が、憧れの対象で、、、、。もっとも滅多に帰っては来なかったので、実際にそこでお会いしたのは1~2回だったと思いますが。

その農家の前に広がる水田と土手が、僕の最初のフィールドでした。数年間通い続けて、「水田耕作の発展に伴うイチモンジセセリの生態的変遷」のテーマに取り組んでいました。チャバネセセリとの比較で、様々な動態をチェックし、結構興味深い現象を次々と見つけました。きちんとした形での発表はしていないのですが、一部は当時の「東京大学農学部千葉演習林紀要」とかで見つかるかも知れません。1981年に海野和男氏との共著で小学館から刊行した「日本のチョウ」の解説コラム中にも、概要図表入りで簡単に紹介しています。結局継続しての観察は(同じイネ科でもタケ・ササ類を食草とするヒカゲチョウ類に調査比重を移してしまったこともあって)挫折してしまったのですが、今考えれば、勿体ない限りです。

昨日、小雨の降る街角の花壇の花に、チャバネセセリが吸蜜に訪れていました。そろそろ、イチモンジセセリ、チャバネセセリの季節です。

そういえば、中国に(長期)滞在するようになった最初の年の1988年秋、重慶の大学の校庭でイチモンジセセリの大群(一部チャバネセセリ、ユウレイセセリ、ヒメイチモンジセセリ、ほかにParnara gangaらしきものも混じっていた)を観察・撮影したのが、ちょうど今日(9月6日)だったような気がします。やはり興味深い現象が無尽蔵に含まれていたように思われるのですが、こちらも挫折したまま。勿体ないです。

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ネットのニュースから。

著名な元プロ野球選手が自宅を盗撮された、という話題。

「日本人のモラルが低くなっている」という要旨のコメントが大半です。それは確かにそうなのだと思います。でも、なんだかなぁ、という想いもあるので、こんなコメントを入れて置きました。

milk*****
近い将来、人間社会が関与する、全ての対象(人物、建物等々)を撮影することが違法になるのでしょうね。場合によっては、それらを見る(直視する)ことさえも、、、。今でさえ、マスクで(結果として)顔を隠しているくらいですから。ちなみに、特定のマスコミ記者とか著名カメラマンとかには、それが為される権利が与えられるのだと思います。それが日本の民主主義なんだから、仕方がないんでしょうかね、、、、。

ところで僕は、中国に於いて蝶や野生植物を撮影し続けているわけですが、趣味でそのほか様々な対象の撮影も行っています。僕の自分で課したルールは、(様々な事故・事件などで)人が辛い立場にあっている状況下では、(それが「報道にとって必要」という大義名分があろうとも)絶対に撮影しない、ということ。

一方、「(中国各地の)民家」とか「放牧された家畜」とか「笑顔の人々」とか、、、は、撮りまくっています。「個人情報侵害」でアウトなのかも知れませんが、、、、。

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アンソニー・ホプキンス“アスペルガー症候群”診断信じず

本人のコメントが、なかなかに蘊蓄を含んでいるものばかりで、感心しました。一つだけ紹介しておきます。
“我々は何もかもを一覧表にすることで人間のシステムを腐らせている気がする。”







コメント
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