フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

フルート二重奏が実現した!

2012-10-06 | 人々との交流

朝は雲が広がっていて少し鬱陶しい天気だ。外気温14度、室温20、湿度43%、この時期にしては少し暖かい感じがする。

それは突然やってきた。久しい前から、一度ご一緒にフルートの二重奏をやりたいですね。とお声をかけてから、2年ぐらいは過ぎただろうか。ことあるごとに、「是非、拙宅にお寄りください」とお声掛けしてきたが、いかんせんお忙しいブルーベルさんご夫婦、なかなか実現することはできなかった。それが、上手くお二人の都合がついたと言うことで、この3連休に八ヶ岳に来ることができるようになり、今日拙宅にお越しいただくことになったのだ。もちろん、choroちゃんも一緒だ。

我が家に着くや否や、休憩をしていただくこともなく、早速「アダージョの森」をご案内する。silent gardenの入り口から入っていく。「この標識が、いいですね」としきりに感心してくれた。

鬱蒼とした森の中には遊歩道がない。自然の道がいいですねとのこと。檜林の中は巨木が多く、薄暗い。ご主人は、ふかふかしている腐葉土に感心されていた。

「アダージョの森」の最高峰まで登り、森の中を下って、元の所に戻ってきた。そこから今度は北の方へ下りていくとサラシナショウマが咲いていて、「素晴らしい!」と言ってしきりに写真を撮るブルーベルさん。


何よりのお気に入りは、コアジサイ。通称「せせらぎ」と呼んでいる水路に沿ってずらっとコアジサイが並んで生えているのを見て痛く感激されていた。次はコアジサイの咲いているときに訪れたいとのこと。

その後西側入り口に垂れ下がっている真っ赤なガマズミの実にも、注目。

ぐるっと一周してから、部屋に入っていただいて、色んな話をする。お聞きすると、ずっと昔、レインボーラインなどが通っていない時から、こちらの方に来られていたとのことで、八ヶ岳のことは私などより随分よく知っておられる。

「フルート聴かせていただけますか」と言われたので一瞬ドキッとしたが、それではと、10月20日の発表会に向けて練習している「ポロネーズ」を聴いていただいた。吹き進むに従い、焦ってテンポが速まると同時に、doubleの所で指がもつれてしまうやら、音がかすれるやら散々な出来だった。

続いて、ブルーベルさんには「タイスの瞑想曲」を演奏していただいた。最近はほとんど吹けていませんと謙遜されるが、専門的にやられていただけあり、安定した曲の流れ、ビブラートの美しさなど、さすが素晴らしい演奏だった。

続いて二重奏をやりましょうと言うことになり、これも私が演奏予定の「埴生の宿」を吹いていただいた。少し慌てたがまずまず通して演奏することができたので、二人とも大いに感激した。聴いておられたご主人からも拍手をいただいくと、それに気を良くして、「Danny Boy」「久しき昔」「樅の木」「故郷を離るる歌」「見上げてごらん夜の星を」「大きな古時計」などをご一緒に演奏した。もちろんブルーベルさんは全て初見だ。久しぶりに二重奏することができたことを非常に喜んでおられた。

今日はできなかったが、「次回一緒にやりましょう!」と「フルートマスターピース J.S.バッハ作品集」の1stパートの楽譜を預かった。これは大変なことになったが、10月20日の発表会が済んだら少しずつ練習していくことにしよう。

長い間部屋の中でいるのでchoroちゃんは少しつまらなそうな表情だ。

お土産にと武川特産「農林48号米」で作ったプリン、喜んでいただくことにして、ブルーベルさんとの初めての二重奏はお開きとなった。明るく活動的なブルーベルさんと絵の好きなやさしくどっしりとしたご主人、実に爽やかなご夫婦だ。今日は妻がいなかったが、これからどんな楽しい交流がはじまるのだろうか。