フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ピーベリーの味わい、薪ストーブのメンテ

2012-10-10 | 薪ストーブ・焚火

今朝は、また一段と冷え込んできた。外気温は7度、室温は16度だ。かなり寒さを感じる。山の様子を見ようと畑に出ると、八ヶ岳が赤茶けて少し不気味な感じだ。

午前中はフルート練習で過ごす。空気が冷えてきたためか、あるいは私の調子が悪いのか、どうもフルートの音が重いのには参った。ほとんど「バディヌリ」の練習で終わってしまった。

昼からは、久しぶりにKITAHOさんが訪ねてきてくれた。お土産にと珍しい白花タンポポと青紫の実がなるミツバアケビの苗を3本もってきてくれた。このミツバアケビは、食べ終わった実から採れた種を播いたところ芽が出てきたのでそれを育てたとのこと。そんなことができるのですかと、改めてKITAHOさんの興味の強さに驚いた。

先ずは珈琲を飲みましょうか、いい豆をもってきました。と言うので、見ていると自家製の焙煎機及びコンロ、網などとともに、出されてきたのは、珍しく貴重な、パプア・ニューギニア産の「ピーベリー」と言う豆だ。コーヒーの木の枝に一つだけ付く貴重な豆で、形は丸く小さい。普通の豆は2個できて平たい。

それを特製の焙煎機に入れ、キャンプ用のバーナーで煎るのである。右手のハンドルを休みなくくるくると回し続ける。「しんどいことは」と愚問を発すると、これが楽しいんですよ、とのこと。

しばらく煎っているとパチパチと爆ぜ始めるが、もう少し入り続けて出来上がりだ。それを素早く網に移して荒熱を取る。二つの網に交互に入れ替えて、熱を取っていくのだ。


それを、ミールして淹れると、びっくりするくらいにぷわーと膨らむのだ。


カップに注いで飲んでみると、「ウーン」、苦味がなくほのかな酸味とコクがあり、なんとも言えない純度の高い味だった。

その後、お願いしていた薪ストーブのメンテナンス作業に移る。このところ朝の気温が低くなってきたのでそろそろ薪ストーブの出番も近い、先日は煙突掃除を終えたので(やっていただいたが)後は、本体の錆びや汚れを取り除いておく必要がある。

先ずは、800番のサンドペーパーで荒く錆びを落とし、続いて1000番のペーパーをかける。

ガソリンを少し滲みこませたタオルでこすって汚れをふき取る。その後に、「rutland」のストーブワックスを塗り込むと漆黒の輝きが出てきた。

なんでも自前でやってしまうKITAHOさんの技には、うならざるを得ない。これで薪ストーブの火の美しさを思う存分味わうことができる。

その後、庭づくりの話やもろもろの話をして、4時過ぎに、BMWの轟音を鳴らして帰って行った。

今夜の夕食はおでんでも作ろうかと煮込んでいると、

Sさんご夫婦がやってきた。私が一人でいるからと、わざわざ、栗ご飯と白菜の浅漬け、それにツヤツヤのトマトをもってきて下さったのだ。これはありがとうございます、と喜んでいただいた。ひと風呂浴びたころ、おでんの具材に一通り火が通ったので、夕食を食べることにしよう。おでんは、未だ味が浅いが、クリご飯がビールの美味しいアテになった。