功夫電影専科

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『金色太陽』

2008-09-22 22:36:32 | バッタもん李小龍
金色太陽
英題:Dragon Dies Hard/Bruce Lee, We Miss You
製作:1977年

●何宗道と歐陽鐘(ちょっと田俊っぽい役)は功夫道場のツートップ。そんな彼らの元に李小龍(ブルース・リー)の訃報が舞い込んだ。スーパースターの死に深く落ち込む何宗道だが、その夜彼の枕元に李小龍の幽霊(何宗道の二役)が現れる。少林寺へ相談に出かけた何宗道は、交霊術によって李小龍が謀殺された事を知った。
その後、何宗道はクラブで知り合った女といい仲になるのだが、なにやら彼女の背後にはきな臭い連中の影が…。案の定、刺客に襲われたり怪しげな男から警告を受けたりするが、何宗道はこれを果敢にも跳ね除けていく。歐陽鐘が連れ去られて一時はあわやという場面もあったが、果たして何宗道たちを襲う連中は何者なのだろうか?
何宗道はふたたび少林寺に向かい、交霊術で呼び出した李小龍の霊の動きを手本に特訓を開始。続いて李小龍のコスプレをして敵陣に向かった何宗道は、敵の慌てようを見て彼らが李小龍の死に関係があることを確信する。そこでくだんの女を問い詰めたが、彼女は李小龍がのたうちまわって死んだ事しか知らないらしい。じゃあ一体誰が李小龍を…?
というわけで、後半30分になってようやく龍飛ら真の悪党たちが登場する。李小龍の死の真相に近付きつつある何宗道を、龍飛らが放っておくはずがない。手始めに配下(うち1人が『詠春興截拳』で何宗道と戦ったアフロ黒人)が向かい、続いて山茅、そして龍飛が何宗道の前に立ちはだかる!
本作は見ての通り、『ブルース・リーを探せ!』の劣化コピーみたいな話である。
李小龍の幽霊が化けて出てくる作品としてそこそこ知られている本作だが、正直言って見るに値しない作品であることは間違いない。キャストは何宗道と龍飛と山茅以外は無名の役者ばかりだし、功夫アクションも終始もっさり気味。バスを使ったスタントや、クライマックスでの龍飛や山茅との闘いではそれなりのファイトが見られるものの、特別面白い出来でない事だけは確かだ。
作品としては『ブルース・リーを探せ!』とどっこいどっこいの本作。こんなしょうもない作品に幽霊として担ぎ出されるなんて、それこそ当の李小龍本人も浮かばれまい…(合掌)。

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