指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

4連勝で大騒ぎ

2022年04月30日 | 野球

東京ドームでの巨人・阪神戦は、青柳が押さえ、佐藤と大山がホームランを打って3-2で勝つ。

テレビでユーチューブを見ると大騒ぎなのだが、私も阪神ファンなので、気持ちはよく分る。

青柳は、今や阪神のエースだが、最初出てきたときは、非常に評価の低い投手だった。

いつだか忘れたが、テレビで野村克也が言っていた。

「こんなひどいピッチャーっていないな」と。

確かに、当時はコントロールがまったくなかったのだ。

 

                        

今は、投球のタイミングを外したり、いろいろやって打者を打ち取っている。

最終回に岡本にホームランを打たれたが、後はたいしたことのない選手ばかりなので、問題なし。

それにしても、巨人の菅野は良くない。

肘の違和感だそうだが、ケガなのだろう。

やはり、メジャーに早く行かせた方が良いと思うよ、原監督よ、それが本当の親心というものである。

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『剣客商売辻斬り』

2022年04月28日 | テレビ

1982年、テレビのスペシャル番組として作られたもの。脚本星川清司、監督は森一生である。

秋山大次郎は、加藤剛で、父は中村又五郎、田沼意次は小沢栄太郎で、娘の佐々木三冬は新井春美という配役。

ある夜、大辻ギロ辻斬りに襲われ、気を失った連中をつけると旗本長谷川・武内亨の屋敷であることを突き止める。

その息子が、剣術好きで、刀剣を集めていることも分り、彼らとの対決となる。

旗本屋敷に屯している化粧して女格好の剣士がなんと地井武男で、これがいい。

 

                                             

ある侍は言う、「女男に男女」

もちろん、最後は、大次郎を待ち構えているある道場に行き、二人で者共を成敗する。

小沢、武内、地井、そしてもちろん加藤もみな劇団俳優座の関係者であり、「本当に俳優座は良い役者がいたなあ」と思う。

私の姉の一人は、俳優座後援会の会員で、後援会の運動会に行ったこともあるのだ。

東京のお台場で、1961年の初夏、晴海埠頭から船で行ったと記憶している。

その時の、交流会の司会は、横森久だったと思うが、一人で静に微笑んでいたのは、岩崎加根子で、きれいだなあと思ったものだ。

むかし、昔の話である。

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トリプル・プレーを食らっても勝つ

2022年04月28日 | 野球

阪神・中日戦を見ていて、4回の裏にノーアウト、1,2塁で高山がライナーを打つが1塁に取られて、なんとトリプル・プレーになる。

              

解説の上田二朗も

「珍しいものを見せてもらいました」と言っていた。

結構あると思っていたら、12年ぶりとのこと。

意外にないのだなと思う。

たしかダブル・プレーでは、カゴメトマトジュースから賞品が出るはずだが、トリプル・プレーはなにが出るのだろうか。

なんとか西の後は、アルカンタラ、湯浅、岩崎でリレーして勝つ。

これでやっと6勝目。

道は長い。

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『ある色魔の告白・色欲の果て』

2022年04月26日 | 映画

なんともすごい題名だが、中身も凄い。

監督は江崎実生で、脚本は山崎厳だが、構成は小川欽也となっていて、実際は小川のものだと思う。

色魔とは、自動車修理工の藤木孝で、次から次へと女をものにしてしまう。

女優は、火鳥こずえ、乱孝寿、美矢かおるらで、要はピンク女優のオンパレード。

                                   

監督以外のスタッフも、岩橋秀光、黒沢治安など旧新東宝の人たち。

日活は配給で、制作は青山プロとなっているが、児井英世のもので、彼が青山に住んでいたからだらしい。

これが、1968年8月に作られていたとは驚きで、同時上映は野村孝監督、高橋英樹主演の『鮮血の賭場』で、これは見たことがあるのだ。こうしたピンク的な作品は、3本立ての1本として上映されていたのだと思う。

ある女性との関係で、黒人のハーフと知合うが、変だなと思うと山本昌平。

彼も、有名な男優で、調べると劇団七曜会出身とのこと。ここは、少しマイナーな新劇団だった。

そこに刑事の高品格が出てきて、二人に手錠を掛けてしまう。

二人は、手錠に繋がれたまま逃亡し、なんと伊豆高原に行ってしまう。

徒歩で伊豆まで行くのは大変だと思うが、要は当時日活のゴルフ場等があったので、そこを使用したのだろう。

鉄道があるので、その線路に手錠の鎖を乗せて切ってしまうが、こんなことできるのだろうか。

二人はバラバラになるが、彼らは別れない。

そして、最後は高級な別荘に入る。

いるのは、花柳幻舟で、その娘も二人にやられてしまう。

ここに高品以下の警察が来て、二人を射殺するが、藤木は山本の胸の中で死ぬ。

この色欲の果てと言うには、非常に変だが、藤木は有名なホモ・セクシュアルだったので、そのことを示唆しているのだろうか。

1968年に、こういうヤケクソ的な映画を作っていたとは驚きだが、3年後にはロマンポルノ路線になるのも無理はないのか。

チャンネルNECO

 

 

 

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『憲兵と幽霊』

2022年04月25日 | 映画

1958年の新東宝作品、前年の『憲兵とバラバラ死美人』が当たったので、似たのを作れとの大蔵貢の要請でtくられた作品。

監督は、中川信夫、脚本は助監督の石川義宏、撮影西本正、美術黒沢治安。

                   

憲兵の天知茂は、惚れていた女の久保菜穂子が、部下の中山昭二に取られて結婚したのを恨み、機密書類の行方不明を中山に罪を着せて、拷問の末に処刑してしまう。

いくら戦時下の憲兵でも、そう簡単にはと思うが、中川のテンポの良い映像で進む。

そして、天知は久保を手に入れてしまう。

実は、天知が中国人商人で、実はスパイに金と引き換えに渡していたのだ。

そして、戦局の進行で、天知は中国の漢江に赴任する。

そこでは、キャバレーがあり、三原葉子、万里昌代らが踊るシーンもきちんとある。

そこに、中山の弟が天知を追いかけて来る。

兄の死を疑っていたのだ。

最後、中山や憲兵隊に追いつめられて天知は、墓地に逃れる。

そこで、中山等の幽霊に会い、苦しめられ悶絶する。

この中国の西洋式の墓場から幽霊が出てくるところは、さすがに中国にいた中川信夫監督だと感心した。

日本映画専門チャンネル

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やはり、去年のトラウマだろうか

2022年04月22日 | 野球

野球の技術的な話は、しないようにしているが、昨日の矢野監督の投手交代は理解できない。

 

                   

昨日は、2回に1点リードしたが、3ランで逆転され、これで終わりだと思い、ビデオの整理をして戻ると、

小野寺の代打満塁ホームランで5-3で逆転したと言う。

小野寺は、豊田と共に、評価できない打者だが、打ったのは結構なことで、しかも雨が降っていて、到底最後までできないと思うので、

「ここは、岩崎だ!」と思う。

だが、馬場で、危ないなあと思うと、予想どおり。

雨でグランドがぬかるっているのに、力任せに投げる馬場は無理だと思うのだ。

その点、岩崎は比較的軽く投げる投手なので、球のブレは少ないと思える。

予想どおり、馬場はコントロールが付かず、簡単に再逆転されて、次の6回表で、降雨コールド負け。

 

これは、去年の結果がトラウマになっているのだと思う。

去年は、前半は調子よく、投手もドンドン使い、最後は息切れしてヤクルトに抜かれたので、今年は「出し惜しみ」をしている。

出し惜しみの内に、今シーズンは終わってしまうだろう。

まあ、今年で矢野は監督終わりだからいいのだが。

 

 

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母ものの源流だろうか 『桜姫東文章』

2022年04月22日 | 大衆芸能

桜木町のシネマ歌舞伎で、玉・孝コンビの『桜姫東文章』を見る。

上の部で、下は来週見るので、中身についてはその時書く。

 

               

最後、流浪の身になった玉三郎の姫様が、赤児を抱えて海岸淵をいく。

これは、日本映画で大ヒットした「母もの」だなと思う。

東映にいた深作欣二は、助監督時代、さんざ母ものの「浪曲映画」をやったそうだ。

「これは、非常に楽でいいの、母と娘がさんざ苦労して、海岸淵を歩いたり離れたりするだけで、人避けなどがいらないのよ」

150年前の江戸末も、次第に進む資本主義と近代化の中で、庶民の中でも没落していく者が多数出て、さまざまな悲劇が生まれたのだと思う。

浪花節や講談でも、こうした悲劇があり、それが母ものになったのだろうか。

 

 

 

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矢野の温情

2022年04月21日 | 野球

またしても、1点差負けで、3連敗。

横浜の東を打てなかったのが、最大の原因だが、ライトに豊田というのは、驚く。

 

                     

巨人戦にも出てきたが、強振で三振。

到底打てるとは思えなかった。いくら、東が左だといっても、糸井の方がまだ打てそうに思える。

そんな選手をなぜ出したのか、豊田が横浜高校の選手で、地元だからだ。

一昨日の西投手は、4点のリードを逆転された。

どれも、矢野監督の温情である。

温情で勝てるのは、アマチュアレベルで、プロでは無理だと思う。

今年で辞めるのだから良いとしても。

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『清朝の秘宝』

2022年04月17日 | テレビ

NHKBSで『清朝の秘宝』が放送された。

今、中国で秘宝のオークションが盛んに行なわれているそうだ。

 

                             

その内のいくつかが、実は日本の山中商会が、20世紀初頭に中国から買ったものだった。

20世紀の中国は、辛亥革命で清朝が終わるが、その国内の混乱の中で、清朝の王侯たちは、所有していた秘宝を売却、質入れし、その金で生き延びる。

山中商会も、それらを買い入れ、日本のみならず、米国で売る。

かのロックフェラーも客の一人だったそうだ。

そして、現在、中国の富裕化で、多くの富裕層が、世界でかつて中国から遺失した秘宝を買い戻している。

一人の持ち主は、言う。「いずれ売ります」

これは正しいことで、こうした骨董品は、多くの人の間を流れ、最後は本当にふさわしい人のもとに行くものだそうだ。

財宝は、金と権力の下に行く、とはその通りだった。

 

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『大日本スリ集団』の制作体制

2022年04月14日 | 映画

映画『大日本スリ集団』で、前に阿佐ヶ谷ラピュタで見たときも不思議に思ったことがあった。

それは、この大阪、京都、そして阪急電車沿線をロケしている作品が、なぜ宝塚映画で作られなかったのかである。

大阪の道頓堀、京都の祇園祭、阪急電車での三木のり平のスリの実行など、普通に考えれば、宝塚映画で制作すればいい作品で、事実制作は宝塚の寺本忠宏で、照明も下村一夫である。

だが、この作品は、脇に劇団民芸などの新劇の俳優が沢山でている。

だから、東京にいる彼らをわざわざ関西まで行かすのは、旅費等が掛るので、すべて東京でやることにしたのではないかと私は思う。

 

                                                                       

実際に、関西に行ったのは、三木のり平と小林桂樹、酒井和歌子、田中邦衛、菅原健二ら程度のように見える。

さすがの東宝も、この時期は随分と予算が苦しくなっていたのだな。

同様に、日活で舛田利雄の秀作に『紅の流れ星』があるが、これも本当に神戸に行ってロケ撮影したのは、渡哲也、浅丘ルリ子、宍戸錠、藤竜也くらいのように見える。その他大勢は、皆横浜港での撮影にされている。

1960年代後半は、どこの会社も大変だったのだなとあらためて思う。

 

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『大日本スリ集団』

2022年04月14日 | 演劇

1969年、東宝の映画だが、大阪のスリ(三木のり平)と府警のスリ係刑事(小林桂樹)の話だが、この二人は戦時中は陸軍の戦友の仲である。

松竹にもかっての戦友が敵に別れてという喜劇があったが、これは非常に上質。

                   

原作、脚本は藤本義一で、この小説を読んだ記憶もある。そこでは、スリの組合のことが詳説されていて、給料制で保険等もあるようになっていたと思う。

訓練の様子もあり、お湯と冷水に指を交合に付けて指の感覚を磨くと言うのがあり、ここでも出てくる。

小林桂樹の娘が酒井和歌子で、同僚の刑事が田中邦衛、三木のり平の若妻が高橋紀子、のり平の仲間に、平田昭彦、砂塚秀夫、草野大悟、古今亭しん朝など。

三木の息子が寺田農で、ヤクザものになっている。

道頓堀で、菅原健次の音頭で、戦友会が開かれると、その酌婦で刑務所に入れられた古今亭しん朝の妻・吉行和子が座敷に出てくる。

小林は、嫌がらせだが、三木のところの芸人を座敷に出せと言う。

平田昭彦は手品師で、トランプ手品で、小林の警察手帳をスって見せる。

高橋は元はストリッパーだったので踊るが、もちろん肩を見せる程度、この頃はストリップのそんなものだった。

京都で祇園祭があり、三木も、小林も行くが、三木たちは30万円以上の上がりをあげる。

三木は、小林に頼まれて、酒井和歌子のハンドバックの中にある封筒をスル。もちろん、通勤の阪急電車の車内で。

それは、酒井とある男との婚姻届で、驚いた小林はその男に会う。

妻子持ちの男で、民芸の波多野憲で、日活には翌出ているが東宝は珍しいと思う。

その他、刑事で下条正巳、ヤクザの親分で清水将夫、大滝秀次と新劇の俳優が多い。

最後、草野は清水の組との争いで刺されて入院する。

酒井は、小林も置いて、ブラジルに行くことになる。

また、三木のり平は、清水の組に、飲み込まれるのを拒否すると、寺田の指を詰めろと言い、寺田は、三木が止めるのも聞かずに小指を落としてしまう。

清水の仕業は、小林からの示唆だと知った三木は激怒して府警に乗り込む中で、脳梗塞で倒れて入院するはめに。

寺田農と高橋紀子はできていて、二人で駆け落ちしてしまう。

最後、大阪駅前で、相変わらず主婦の買物籠から財布をする三木のり平と小林桂樹は会う。

二人とも子供に裏切られたのだが、そういう時代だった。

日本映画専門チャンネル

 

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Sさんのこと

2022年04月13日 | 横浜

横浜市に40年にいて、いろんな人とあったが、Sさんも印象に残る人だった。

 

                                                     

ある局で、係長をやっている時、局の庶務課係長で、その局を背負って立っているように毎日忙しく動いていた。

相当にうるさい人で、なんでも口を挟んで来たが、根は悪くないので、みな付いていたようだった。

ただ、気分屋で、その時々で言うことが違うので、困ることがあった。

あるとき、少しやばいかなと思える起案があり、それが無事通ったと言うので、総務課に見に行き、趣旨を話すと予想通りまったく理解していないで判を押しているのだった。

「指田さん、こんなのだめだよ・・・」と印の上から鉛筆でバツを付けられてしまった。

どのように通してもらったが忘れたが、たぶん庶務課長と私は仲が良かったので、課長に話し、課長から言ってもらったのだと思う。

結局、そう悪い人ではなかったと今では思っている。

60歳で定年後、比較的すぐに亡くなられたと聞いている。

今も、憶えている人の一人である。

 

 

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『心』

2022年04月13日 | 映画

言うまでもなく、夏目漱石の小説の映画化で、1973年2度目である。

監督の新藤兼人は、苦手で、そのドラマ作りが暑苦しくて気が抜けないからである。

彼は、やはり師の溝口健愛愛の作風に似ているといえるのだろうか。

これは、公開時に日劇文化で見たと思っていたが、ノートに記録がない。

特に感想がなかったからだと思うが、20年後にシネマジャックで見ている。 

 

                                                 

このときも感じたが、主人公松橋登が惚れる下宿の娘杏梨の母親の乙羽信子の美しさである。

昔の日本の女性の着物姿は、実に美しいなと思う。

なんとなく、ずるいなとも思う。この映画は、乙羽さんの賛美なのか。

杏梨は、この映画の他出ていないが、当時はモデルで有名だったと思うが、乙羽さんの比ではない。

松橋登に出し抜かれて自殺してしまう友人が辻萬長で、いかついかんじだが、よく見ると良い顔である。

よく知られているように、これは、明治天皇が崩御したとき、乃木希典が殉死したことに衝撃を受けて漱石は書いた。

殉死というような、封建的精神ではなく、自己中心主義がこれからは正しいと言うか、そこで悩むと言っているのだろうか。

その辺はよく分らない。

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『白昼の無頼漢』

2022年04月12日 | 映画

火山火口から煙もくもくのニュー東映の作品、1961年で監督は深作欣二。

これを見ると、彼の反米意識の強さがよくわかる。以前、テレビで彼は、

「アメリカ映画を見ても、面白いのだが、敵国なので喜べないのよ」と言っていた。

 

                                           

丹波哲郎が、部下の曽根晴美のほか、不良外人の白人夫妻、韓国人の春日俊二、さらに黒人兵士を秘密の別荘に集める、さらに、黒人との混血の中原ひとみも。

丹波は、東京の外銀から多摩地区の米軍l基地に運ばれるドルを奪うことを計画しているのだ。

脚本は佐治幹で、この時期アクション映画をよく書いていた。

別荘の持ち主は、国会議員の柳英治郎で、彼は米軍と関係があり、彼から丹波は金で借りている。

別荘で、いろいろあり、丹波の女の久保菜穂子など、全員が他人を殺してドルを独り占めしようと考えている。

この件が結構長く、人間関係が上手く描かれている。中で、中原ひとみと黒人兵が仲良くなる。

さらに、丹波のことをよく知っているギャングの沖竜二らも手を出してくる。

丹波は、それも分っているが、放置している。

そして、決行の日になる。現金輸送車を基地近くの道で、ニセの通行禁止の柵を立てて、丹波たちの待つ森に誘い込み、銃撃戦でドルの箱を奪取する。

久保と外人女が、別の小屋にドルの箱を運ぶが、そこに丹波、そして沖らも来て、ここで第二の銃撃戦。

沖らを殺して丹波らは、さらに逃亡する。

そこは、かつて北関東にあった廃村で、まるで西部劇のような街である。

そこは、どこか別の映画でも見たことがあるが、本当にここでは西部劇のようなアクションになる。

最後、丹波がすべてを取ったとき、ダイナマイトが爆発し、札が散らばるところに手を伸ばしているところで、エンド。

最後、生き残ったのは、黒人との混血の中原ひとみだけだった。

深作にとっては、白人は許せないが、黒人は許せると言うことなのか。

 

 

 

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藤本英雄が最初にしたこと

2022年04月11日 | 野球

完全試合を日本のプロ野球で最初にしたのは、藤本英雄だが、彼はもう一つ、最初のことをしている。

それは、スライダーを投げたことで、それは宇野光雄とのキャッチボールの際に偶然に生まれたとされている。

本当かどうかは分らないが、前から言われてきたことなので、まあ本当だろうと思う。

当時は、ストレートとカーブだけだったのだが、そこにスライダーが加わった。

今や、スライダーのほか、チェンジアップ、ツーシーム、カットボールなどいろいろある。

だが、今回の完全試合の佐々木朗希は、ストレートとフォークボールしか投げていない。

それでも、完全試合のほか、連続19人連続三振も取れたのだ。

 

                                           

このことは、阪神の藤浪君は、よく憶えてほしいと思う。

藤浪も、ストレートとスライダーだけで、十分に打者を押さえられられるはずだからだ、きちんと投げれば。

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