指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

やはり、去年のトラウマだろうか

2022年04月22日 | 野球

野球の技術的な話は、しないようにしているが、昨日の矢野監督の投手交代は理解できない。

 

                   

昨日は、2回に1点リードしたが、3ランで逆転され、これで終わりだと思い、ビデオの整理をして戻ると、

小野寺の代打満塁ホームランで5-3で逆転したと言う。

小野寺は、豊田と共に、評価できない打者だが、打ったのは結構なことで、しかも雨が降っていて、到底最後までできないと思うので、

「ここは、岩崎だ!」と思う。

だが、馬場で、危ないなあと思うと、予想どおり。

雨でグランドがぬかるっているのに、力任せに投げる馬場は無理だと思うのだ。

その点、岩崎は比較的軽く投げる投手なので、球のブレは少ないと思える。

予想どおり、馬場はコントロールが付かず、簡単に再逆転されて、次の6回表で、降雨コールド負け。

 

これは、去年の結果がトラウマになっているのだと思う。

去年は、前半は調子よく、投手もドンドン使い、最後は息切れしてヤクルトに抜かれたので、今年は「出し惜しみ」をしている。

出し惜しみの内に、今シーズンは終わってしまうだろう。

まあ、今年で矢野は監督終わりだからいいのだが。

 

 


母ものの源流だろうか 『桜姫東文章』

2022年04月22日 | 大衆芸能

桜木町のシネマ歌舞伎で、玉・孝コンビの『桜姫東文章』を見る。

上の部で、下は来週見るので、中身についてはその時書く。

 

               

最後、流浪の身になった玉三郎の姫様が、赤児を抱えて海岸淵をいく。

これは、日本映画で大ヒットした「母もの」だなと思う。

東映にいた深作欣二は、助監督時代、さんざ母ものの「浪曲映画」をやったそうだ。

「これは、非常に楽でいいの、母と娘がさんざ苦労して、海岸淵を歩いたり離れたりするだけで、人避けなどがいらないのよ」

150年前の江戸末も、次第に進む資本主義と近代化の中で、庶民の中でも没落していく者が多数出て、さまざまな悲劇が生まれたのだと思う。

浪花節や講談でも、こうした悲劇があり、それが母ものになったのだろうか。