NHKBSで『清朝の秘宝』が放送された。
今、中国で秘宝のオークションが盛んに行なわれているそうだ。
その内のいくつかが、実は日本の山中商会が、20世紀初頭に中国から買ったものだった。
20世紀の中国は、辛亥革命で清朝が終わるが、その国内の混乱の中で、清朝の王侯たちは、所有していた秘宝を売却、質入れし、その金で生き延びる。
山中商会も、それらを買い入れ、日本のみならず、米国で売る。
かのロックフェラーも客の一人だったそうだ。
そして、現在、中国の富裕化で、多くの富裕層が、世界でかつて中国から遺失した秘宝を買い戻している。
一人の持ち主は、言う。「いずれ売ります」
これは正しいことで、こうした骨董品は、多くの人の間を流れ、最後は本当にふさわしい人のもとに行くものだそうだ。
財宝は、金と権力の下に行く、とはその通りだった。