指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

Sさんのこと

2022年04月13日 | 横浜

横浜市に40年にいて、いろんな人とあったが、Sさんも印象に残る人だった。

 

                                                     

ある局で、係長をやっている時、局の庶務課係長で、その局を背負って立っているように毎日忙しく動いていた。

相当にうるさい人で、なんでも口を挟んで来たが、根は悪くないので、みな付いていたようだった。

ただ、気分屋で、その時々で言うことが違うので、困ることがあった。

あるとき、少しやばいかなと思える起案があり、それが無事通ったと言うので、総務課に見に行き、趣旨を話すと予想通りまったく理解していないで判を押しているのだった。

「指田さん、こんなのだめだよ・・・」と印の上から鉛筆でバツを付けられてしまった。

どのように通してもらったが忘れたが、たぶん庶務課長と私は仲が良かったので、課長に話し、課長から言ってもらったのだと思う。

結局、そう悪い人ではなかったと今では思っている。

60歳で定年後、比較的すぐに亡くなられたと聞いている。

今も、憶えている人の一人である。

 

 


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