指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』

2022年05月28日 | 映画

主演のキャサリン・ターナーは、『白いドレスの女』で好きになったので、前から見たいとおもっていたが。

彼女の体当たりの演技が凄い。

製作のマイケル・ダグラスは、父親のカークも製作をやって成功したので、これも上手くやっている。

             

ロマンス小説家のターナーは、姉の夫が殺されコロンビアに誘拐されて、「現地に来い」と連絡される。

コロンビアのジャングルに行くと、警察のごとき悪漢に追われ、そこで正体不明のダグラスと出会い、そこからは、ハラハラドキドキとなる。

ハラハラドキドキ映画は、映画の源流の一つで、ここでも宝探しである。

義兄が作った秘宝の地図が、宝の手がかりで、それは大きなエメラルドで、二人が洞窟の泥水から引き出したのは、緑に光るエメラルドだった。

もう一人の悪漢でダニーデ・ビートが出てきて、非常にうれしかった。

私は、このチビデブハゲが好きなのだ。

コロンビアの描き方は滅茶苦茶な気もするが、麻薬団があったのは事実である。

最後は、もちろんハッピーエンド

 

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南原宏治について

2022年05月25日 | 映画

南原宏治(伸二)とは、どんな役者だとの話がきたので、書く。

南原は、一流スターとは言えなかったが、結構話題の多い俳優だった。

彼の経歴は、以下のとおり。

                                         

上は、高倉健と共演した『網走番外地』である

 

  1. 出演
    1. 1955.01.27 姿三四郎 第一部  東映東京  ... 巡羅
    2. 1955.04.19 青春航路 海の若人  東映東京  ... 高峰慎二
    3. 1955.06.21 終電車の死美人  東映東京
    4. 1955.09.06 暴力街  東映東京  ... 岩佐哲次
    5. 1955.11.08 まぼろし怪盗団 第一部 まぼろし怪盗団  東映東京  ... 魔王の密使
    6. 1955.11.15 まぼろし怪盗団 第二部 魔王の蜜使  東映東京  ... 魔王の密使
    7. 1955.11.29 まぼろし怪盗団 第三部 悪魔の王冠  東映東京  ... 魔王の密使
    8. 1956.01.03 多羅尾伴内シリーズ 戦慄の七仮面  東映東京
    9. 1956.01.08 黒田騒動  東映京都  ... 倉橋十太夫
    10. 1956.02.18 警視庁物語 逃亡五分前  東映東京  ... 宮川刑事
    11. 1956.03.08 警視庁物語 魔の最終列車  東映東京  ... 宮川刑事
    12. 1956.03.15 続源義経  東映京都
    13. 1956.03.26 げんこつ社員  東映東京
    14. 1956.04.04 無敵の空手! チョップ先生  東映東京
    15. 1956.04.25 三つ首搭  東映東京  ... 堀井敬三
    16. 1956.06.08 無法街  東映東京  ... 中沖勝次
    17. 1956.07.05 満ちて来る潮  東映東京  ... 紺野一二郎
    18. 1956.08.15 野郎ども表へ出ろ  東映東京  ... 坂口徹
    19. 1956.09.18 夕日と拳銃 日本篇 大陸篇  東映東京  ... 九曜山(スパイ隊長)
    20. 1956.11.07 少年探偵団 第一部 妖怪博士  東映東京
    21. 1956.11.14 少年探偵団 第二部 二十面相の悪魔  東映東京
    22. 1956.12.11 警視庁物語 追跡七十三時間  東映東京  ... 宮川刑事
    23. 1957.02.19 警視庁物語 白昼魔  東映東京  ... 宮川刑事
    24. 1957.06.25 異母兄弟  独立映画  ... 三男 良利
    25. 1957.11.03 恋して愛して喧嘩して  松竹大船
    26. 1958.02.16 その手にのるな  松竹大船
    27. 1958.03.11 月給13,000円  松竹大船  ... 人事課員 陸奥吾朗
    28. 1958.06.15 坊っちゃん  松竹大船
    29. 1958.07.27 ろまん化粧  松竹大船
    30. 1958.12.07 蟻の街のマリア  歌舞伎座
    31. 1959.01.28 夜の配役  歌舞伎座
    32. 1959.02.10 決闘街  松竹大船
    33. 1959.02.25 がんばり娘  松竹大船
    34. 1959.04.12 私は貝になりたい  東宝
    35. 1959.08.30 海流  松竹大船
    36. 1959.09.13 激闘  松竹大船
    37. 1959.10.18 人間の壁  山本プロ
    38. 1960.01.15 恋人  松竹大船
    39. 1960.04.29 銀嶺の王者  松竹大船
    40. 1960.06.11 白い牙  松竹京都
    41. 1960.09.15 悪い奴ほどよく眠る  東宝=黒澤プロ  ... 堀内
    42. 1960.10.30 波の搭  松竹大船
    43. 1961.03.19 ゼロの焦点  松竹大船
    44. 1961.05.26 花扉  松竹大船  ... 後藤達夫
    45. 1961.06.21 スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜  松竹大船=テラ・フィルム
    46. 1962.04.07 太平洋戦争と姫ゆり部隊  大蔵映画
    47. 1962.06.03 お吟さま  にんじんくらぶ  ... 石田三成
    48. 1962.07.01 あの橋の畔で  松竹大船
    49. 1962.08.12 求人旅行  松竹大船
    50. 1963.01.06 あの橋の畔で 第3部  松竹大船
    51. 1964.01.09 地獄命令  東映東京  ... 根津
    52. 1964.01.15 風の武士  東映京都  ... 猫
    53. 1964.03.01 第三の忍者  東映京都
    54. 1964.05.16 この道赤信号  ワールド・プロ
    55. 1964.09.19 女体  東宝
    56. 1964.10.15 コレラの城  松竹京都
    57. 1965.01.30 ひも  東映東京  ... 峰
    58. 1965.02.20 赤い手裏剣  大映京都  ... 北風の政
    59. 1965.04.18 網走番外地  東映東京  ... 権田権三
    60. 1966.01.26 十七人の忍者 大血戦  東映京都
    61. 1966.05.15 遊侠三代  東映東京
    62. 1966.10.15 阿片台地 地獄部隊突撃せよ  ゴールデンぷろ  ... 辰巳曹長
    63. 1967.01.28 夜の罠  大映東京
    64. 1967.06.15 殺しの烙印  日活
    65. 1967.09.15 颱風とざくろ  東宝  ... 山崎真吾
    66. 1967.12.16 十一人の侍  東映京都  ... 榊原帯刀
    67. 1968.03.30 続決着  東映東京  ... 太田
    68. 1968.05.01 徳川女系図  東映京都  ... 柳沢出羽守
    69. 1968.06.22 昭和のいのち  日活  ... 郷田竜作
    70. 1968.10.01 不良番長  東映東京  ... 河本五郎
    71. 1968.10.12 妖艶毒婦伝 般若のお百  東映京都  ... 仙石伊織
    72. 1968.11.02 無頼 人斬り五郎  日活  ... 牧野昇次
    73. 1968.12.07 夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース  東映東京
    74. 1969.03.01 風林火山  三船プロ  ... 青木大膳
    75. 1969.06.14 女殺し屋 牝犬  大映東京
    76. 1969.10.18 夜の牝 花のいのち  日活
    77. 1970.08.14 戦争と人間 第一部 運命の序曲  日活  ... 陣内志郎
    78. 1970.12.03 ずべ公番長 東京流れ者  東映東京  ... 黒江
    79. 1971.01.13 新座頭市 破れ!唐人剣  勝プロ=大映(京都撮影所)  ... 覚全
    80. 1971.06.12 戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河  日活  ... 陣内志郎
    81. 1971.06.19 闇の中の魑魅魍魎  中平プロ  ... 狩野洞白
    82. 1971.11.13 嫉妬  松竹大船
    83. 1972.03.04 夜のならず者  東映東京
    84. 1972.06.10 無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた  東京映画  ... 九兵衛
    85. 1973.03.17 花と龍 青雲篇 愛憎篇 怒濤篇  松竹大船  ... 梶原中佐
    86. 1973.07.29 女囚さそり けもの部屋  東映東京
    87. 1974.06.15 修羅雪姫 怨み恋歌  東京映画
    88. 1975.10.10 夜霧の訪問者  松竹大船
    89. 1979.08.04 蘇える金狼  角川春樹事務所  ... 磯川
    90. 1983.11.12 真夜中のボクサー  高橋三千綱事務所
    91. 1988.01.15 マルサの女2  伊丹プロ  ... 大学教授
    92. 1989.01.28 文学賞殺人事件 大いなる助走  アジャックス  ... 鰊口冗太郎(直本賞選考委員)
    93. 1990.11.03 櫻の園  ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=...  ... 中村先生
    94. 1993.10.08 北原佐和子のレディウエポン 女豹 (V)  にっかつビデオ
    95. 1994.03.25 雀鬼伝説 蒼き狼たち (V)  ビデオチャンプ
    96. 1994.09.10 ノストラダムス戦慄の啓示  幸福の科学出版
    97. 1994.10.15 極つぶし  ケイエスエス
    98. 1995.03.24 闇ゴルファー2 黄金のパター (V)  大映  ... 磯貝修吉
    99. 1995.05.29 無頼平野  ワイズ出版=M.M.I.  ... 梶山
    100. 1995.11.18 白衣のアマゾネス YUKO FUJIMORI AMAZONESS in WHITE  ギャガ・コミュニケーションズ=円谷映像
    101. 1995.12.28 サンクチュアリ PART2 (V)  ビデオチャンプ
    102. 1996.04.25 ブラック・ジャック (V)  バンダイビジュアル  ... 金光医師連盟会長
    103. 1996.09.07 女飼い  ビーム・エンタテインメント
    104. 1996.12.21 ソクラテス  ソクラテス製作委員会
    105. 1997.04.12 HERMES ヘルメス 愛は風の如く  幸福の科学出版  ... オフェアリスの神
    106. 1998.09.11 極道一匹狼 (V)  東映ビデオ
    107. 1999.03.27 平成金融道 裁き人  ムービーブラザース
    108. 2000.06.21 平成維新伝 群狼がゆく (V)  ミュージアム

108本以外にも出ているので、結構多い方だと思う。

それよりも、『異母兄弟』や『人間の壁』などの問題作に出ているのも注目される。

『人間の壁』は、日教組の県の幹部なのに、自分の出世のために組合を裏切る悪役で、これはなかなか良かったと思う。

また、鈴木清順の問題作で、日活最後の作品『殺しの烙印』に出ているのも注目される。

よく知られているように、彼は晩年は、幸福の科学の信者となり、広告塔的役割を果たしたそうだ。

 

 

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『坊ちゃん』 1958年南原伸二版

2022年05月24日 | 映画

戦前から何度も作られている『坊っちゃん』だが、あまり知られていない版だと思う。

     

  1. 1935.03.14 坊つちゃん P.C.L. 山本嘉次郎
  2. 1953.08.12 坊っちゃん 東京映画 丸山誠治
  3. 1958.06.15 坊っちゃん 松竹大船 番匠義彰
  4. 1966.08.13 坊っちゃん 松竹大船 市村泰一
  5. 1977.08.06 坊っちゃん 松竹=文学座 前田陽一

監督は番匠義彰、主演は南原伸二(宏治)、有馬稲子、伊藤雄之助、伴淳三郎。トニー・谷などでなかなかの適役である。

筋は、原作どおりで進むが、驚くのは、かなりの部分を松山周辺で撮影されているらしいことだ。

最後の、松山中学と師範学校との喧嘩のシーンは、河原で100人近くでやっている。

だが、いずれにしても注意して貰いたいのは、夏目漱石は、この坊っちゃんのような単純明快な男ではな異ことだ。

むしろ、洋行帰りのキザな赤シャツのような人間だったことだ。

その意味では、坊っちゃんのような男は、漱石のあこがれだったと思うのだ。

衛星劇場

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『伊豆の踊子』 1963年吉永小百合版

2022年05月22日 | 映画

夜、阪神が勝ち、予想どおり大相撲は照ノ富士が優勝して夕食の後、

適当にチャンネルを廻していると、東京MXテレビで西河克巳監督の『伊豆の踊子』をやっているので、見る。

踊子は、吉永小百合で、一高の学生さんは高橋英樹、踊子一座の男は、大坂志郎で、元新派の役者となっている。

母親は、浪花千栄子で、その他紙屋で井上昭文、鳥屋で桂小金治などが出ている。

当時、伊豆半島は道路建設で多くの人間が出入りしていたのだ。

大坂志郎と浪花千栄子が、いろんな芸を見せるが、この1963年当時、吉永・高橋の青春映画でも、多くの世才が見るものだったわけで、単純に若者向けになっていないところが、時代の差である。

 

                                 

                                   右奥は、西河克巳監督

原作者の川端康成は、伊豆の撮影現場に来たそうである。

完全なロリコンですね。

MXテレビ2

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横浜港シンボルタワーは

2022年05月22日 | 横浜

昨日のブラタモリで、横浜、川崎の港を特集していて、番組の冒頭が本牧のシンボルタワーだった。

これは、本牧のD突堤を作るときに、当時は横浜の外防波堤上にあった信号所も移設せざるを得ず、

D突堤の先端に移動させたものだが、ただ動かしただけではつまらないとのことで、周囲を大きくして、さらに公園状ににしたものである。

どこからどこまでを横浜市が作り、海上保安庁がどこを負担したかは忘れたが、10億円くらいだったそうだ。

「最初、1億円でできるというので認めたが、やってみたら10倍掛って、俺は建築屋にだまされたんだ」と某経理課長はよく言っていた。

                               

さて、このネーミング、垂直に立っていてシンボルとはこれいかに。

男性のシンボルでしょうかね。

現在なら、かなり問題となったネーミングだといえないかなあ。

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『無鉄砲大将』

2022年05月22日 | 映画

1961年の鈴木清順監督作品、主演は和田浩治で、高校生らしいが、豊島園のローラースケート場で、指導員をやっているが、池袋で暴力団と対決するグループを率いている。

                                           

彼の母は、山岡久乃で、池袋でバーをやっているが、そこは暴力団ボスの富田仲次郎の庇護でやっているもの。

和田の住む近所に医者の菅井一郎と娘の芦川いずみがいて、和田は芦川に引かれているが、彼女には富田の組にいる葉山良二と恋仲であり、この頃実際にこの二人は恋人同士だった。

和田は、裕次郎に似ているというのが売りで、確かに笑顔は裕次郎にそっくりであり、彼の父和田肇はピアニストで、淡谷のり子と結婚していたこともあると言う有名人だったようだ。

富田の組の横暴と和田らの若者たちが対立する以外に大した意味はないが、舞台が池袋西口で、当時はまだ区画整理をやっている中途だった。

                               

方々にヨシズ掛けの小屋があり、区画整理の途中であることがよくわかる、貴重な映像だと思う。

最後は、和田らが勝ち、葉山と芦川が結婚することが暗示されて終わり。

これは松浦健郎と弟子の中西隆三が書いたものなので、さすがの鈴木清順も、あまり自由勝手はしていない。

松浦は、今では誰も知らないが、当時は脚本家のボスとして有名だった男である。

日本映画専門チャンネル

 

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『海光』を思い出す

2022年05月21日 | 演劇

昨日の午前中は、中野に行って中川右介さんの『歌謡曲という文化』の二回目の『沢田研二』を聞いたが、彼の舞台を見たことを思いだした。

 

                                                   

1989年、横浜アリーナの開場を祝ってのイベントで、斉藤憐作、市川猿之助演出、沢田研二と大地真央らが出た市民オペラと称するものだった。

私としては、ほとんど感心できず、2年後にウォーマッド横浜をやることになったのだ。

このイベントに参加した女性の一人のKさんからも聞いたが、

「ただのマスゲームで、がっかりした」とのことだった。

 

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マルテは大打者なのか

2022年05月21日 | 野球

矢野は、本当に試合の流れが読めない監督だと思う。

2点リードされていた9回裏、ツーアウトになったが、佐藤がレフトにヒット、ここで大山が2ランホームラン。

一気に盛上がったので、10回か11回でサヨナラ勝ちすべきところだった。

 

                                                       

11回裏、中野が幸運な内野ヒットで出たので、次のマルテは当然バントだと思う。

ところが、バントはしない。「巨人なら、丸や中田でもバントだったのに」と思う。

予想どおり進塁はなしで終わり、次の12回表に4点も取られる。

マルテにバントさせておけば、11回でサヨナラ勝ちだったはずだと思う。

今年で、矢野は辞めるので良いのだが。

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『秩父水滸伝』は実話なのか

2022年05月20日 | 映画

今日の午後は、横浜稻門会の3金会で、元横浜市国際室の河野君の「最強剣士は誰か」を聞く。

剣術が問題になったのは、戦国時代と幕末で、どちらも政情不安で剣による戦いが行なわれたからだ。

河野君は、息子が剣道を始めて自分もやって五段になったとのこと。

いろいろあったが、明治期の剣士の一人で榊原健吉という人がいたのだそうだ。

直新影流で、上野戦争にも参加した優れた剣士だったようだ。

ただ、明治維新後、武士の中でも剣術で生きていた連中が失業したので、「撃剣会」というのを組織し、各地で興業のようなことをやっていたので、評判が悪くなったとのこと。

                                     

これは、日活で1965年の『必殺剣』と1967年の『影を斬る剣』の2本が作られた『秩父水滸伝』シリーズのことなのだろうか。

高橋英樹の主演で、落剥した武士が剣道を見せる集団を作って旅廻りをする話で、結構面白かった記憶がある。

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『真っ赤な恋の物語』

2022年05月19日 | 映画

1963年の公開当時、「真っ赤な嘘の物語」と言われ、知人で見た人に聞くと「ひどかった」とのことで今まで見ていなかった。

監督の井上梅次については、早稲田大学の映研の金子裕君も、「もう古いんじゃないの」と言っていた。

これは、低迷していた当時の松竹で、岡田茉莉子の新企画として作られたもので、メリメの『カルメン』を基に松竹では珍し白坂依志夫の脚本となっている。

                                     

話は、カルメンのように、愛への情熱で男を次から次へとわたり、最後は破滅する女性歌手となっている。

横浜のクラブ・ハバネラ、そこの歌手マキの岡田茉莉子とできて、クラブの支配人でヤクザの根上淳を裏切った若い男松原緑郎が射殺されるところからタイトル。

松原は、死ぬとき、マキと昨日できて、その見返りに赤いバラをもらったと柱に、「マキ」と書く。

いちいち、画面の下で赤いペンキを付けているのが分る。

横浜駅に、刑事の吉田輝雄が来るが、男たちに連行されて、倉庫の事務所で、南署の刑事安部徹と会い、ハバネラが麻薬取引の巣窟なので、そこのバンドのピアニストとして潜入して捜査してくれと頼まれる。

マキは、吉田のピアノが気に入り、すぐにできてしまう。

そして、吉田から中華料理屋の出前に扮していた刑事を通じて取引現場を押さえられる。

この出前の刑事は、山本幸栄さんで、横浜のアマチュア劇団葡萄座の代表で、松竹大船で脇役をやっていた人である。

根上淳と吉田、岡田の三角関係もあるが、元々は根上のボスだった大木実が戻ってくる。

これが、片目といい、本当に右目にアイパッチをしているが、現在では表現できない姿だろう。

もちろん、もとは岡田は、大木のものだったのだ。

そして、第二の麻薬の取引があるが、そこでは吉田は、警察を裏切って金を大木と山分けにする。

その間に、邪魔になった根上の両足をモーターボートに別々に引っ張って殺すという、石井輝男的表現もある。

最後、店に若い歌手でダンサーの藤木孝が現れ、またしても岡田は、これに惚れてしまう。情熱的というより、ただ無性格な女としか見えない。

最後、岡田は吉田と共に、大木の手下に殺され、そこに安部らの警察がきてエンド。

藤木のショーの演出は、和田肇で、この人は和田浩治の親父で、戦前から有名だった男だ。

一番白けるのが、音楽が黛敏郎で、岡田が口ずさむのがビゼーの『カルメン』の歌曲で、岡田ではなくオペラ歌手の吹き替えであることだ。

唯一の救いは、松原の妹で、ハバネラで花売り娘の榊ひろみが出てくることで、これは結構かわいい。

衛星劇場

 

 

 

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『大魔神』

2022年05月16日 | 映画

阪神が連勝し、巨人が負けた気持ちの良い夜にCSで放映されていた『大魔神』を見る。

監督の安田公義は、私が、当時森一生とならび大映での贔屓で、あるとき偶然に川崎の場末の映画館で見た安田道代主演の映画『殺人者』で、感動し驚いたのである。

                   

戦国時代のある藩で、流れ者から成り上がった家老の五味竜太郎が、藩主を殺し、藩主に従う家来たちも根絶やしにしてしまう。

五味につくのは、杉山昌佐久や遠藤辰雄のように、見るからに悪人顔の残虐非道な連中。

藩主の子、息子と娘は、正義派の藤巻潤によって逃れて、山中の巫女が住む家に匿われて10年が過ぎる。

二人は、青山良彦と高田美和に成長している。青山は、花柳流の家元の人間で、数年間に騒がれた花柳流のお家騒動では顔が見えたが、元家元になっているようだ。

五味らは、百姓を使役して砦を作り、さらに京へ攻め上ろうと画策している。

それに邪魔な青山らの旧藩主勢を根絶やしにしようとし、まず藤巻を捕まえ、さらに彼を逆さ吊り荷にして青山をおびき出して捕まえてしまい、二人を処刑しようとする。

その時、山に封印されている土偶の魔神の足に、高田の願いの涙が落ち、魔神は生命を吹き返して、魔神となって処刑を蹴散らし、五味らを殺す。

この辺の魔神の動きも凄いが、演じる橋本力の表情も良い。

最後、再び高田美和の願いによって魔神は、土偶に戻ってめでたしめでたし。

久しぶりに見て、大映のカメラと美術の良いのに感心した。

魔神の象は、京都の太秦のスーパーの前に鎮座されている。

日本映画専門チャンネル

 

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阿久悠の後、ニューミュージックと演歌が出てきた

2022年05月14日 | 音楽

早稲田の中野校で、中川祐介さんの「歌謡曲という文化 1970年代」の1回目、阿久悠登場に行く。

雨の中で、中野駅から随分と遠いのに驚く。

以前、新人監督映画祭が、ここで行なわれたが、そこは駅近くのキリンビールのビルで、そこから明大、平成大を過ぎたところで、15分遅れてしまった。

                                           

阿久悠は、書くこともないが、大卒後、高校代理店に入り、コリーライターから放送作家になり、作詞もするようになる。

最初のヒットが、モップスの『朝まで待てない』であったことは注目される。

要は、洋楽的であり、演歌ではないのだ。

数多くのヒット曲があるが、興味深いのは、美空ひばりと山口百恵には書いていない。

1973年に彼が、自分でベストテンを選定していて、

1位が、北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」 で、これは本当に凄い曲で、作曲が村井邦彦であることをあらためて知った。

6位に 黛ジュンの「とても不孝な朝が来た」 も非常に良い曲だったが、これも作曲は中村泰士と、どちらかと言えば、洋楽系の人なのだった。

終わった後に、中川先生に、「詩先行なのか、曲先行なのか」をお聞きするが、

「基本的には詩先行だったので、80年代の曲先行になると書けなくなっていく」とのこと。

1970年代に阿久悠が、歌謡曲の頂点を極めて、その後にニューミュージックと演歌が出てきたと私には感じられた。

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『桜姫東文章』

2022年05月12日 | 演劇

『桜姫東文章』を見て、私は次のことを思い出した。

 

                                         

この話は、僧清玄と公家の娘菊姫との話で、二人は、いろんな人間に変化して出会い、そして恋に落ちる。

これは、なにを意味しているのだろうか。それは、人間はある傾向の異性に引かれると言うことだと思う。

 

それよりも人間は、ある種の傾向を容貌を持った異性に常に惹かれるようにできているからだ、と考えたほうが辻褄があうように思う。それは、私自身のことを考えても、心引かれる女性は、大体同じで、ある種の傾向があると思う。「人間は、それぞれ異性に対して、独自の牽かれる傾向性を持っているものなのだ」と気がついたのは、区役所で生活保護の経理担当課長をやっているときだった。
「いつも同じような男に会い、その結果上手く行かなくなっていて、そこには学習効果がない」
生活保護を申請する女性の生活歴である。ご承知のように、生活保護を申請する場合は、その申請に至った理由、出生から現在までの生活歴を担当者に述べ、記録させて措置決定の是非を判断するようになっている。
それを読むとまさに様々で、言わば「日本の下層社会の実態の記録」とでも言おうか、実に興味深い叙述がなされている。その中で、特に女性に多いのが、相手の男の職業、風体がいつも大体同じと言うことである。
タクシー運転手は、ずっと運転手、自衛隊相手は自衛隊、ヤクザに付き合った女性は、次々とヤクザと一緒になる。
それは、どうしてなのだろうか。勿論、現在の日本のような階級的障壁の比較的小さい社会でも、社会的階層の格差はあり、個々の人間は同じ階層の人間と出会うしかないのだからと言えるだろう。
だが、それだけではないように私は思う。
やはり、各自には、それぞれが好きになる相手の傾向性が、遺伝子DNAに書かれていると考えた方が自然のように思う。だから、人間は常に自分の持つ、特定の傾向、風貌の相手を求めているのである。
それが、何度も似た女性に出会う、という筋書きになるのだと私は思う。

しかも、ここには上層から下層までの社会が描かれている。

まるで、日本のバルザックだと思えた。

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演歌もニューミュージックもない「紅白歌合戦」

2022年05月12日 | 音楽

月曜日、なにもなかったので、ネットで1965年の『紅白歌合戦』を見た。

 

                                       

司会が、紅組が林美智子、白組は宮田輝だった。宮田は、とっくの昔に死んでいるが、林はご健在のようだ。

林は、この前年の朝ドラの『うず潮』の主演をやったからで、無名の女優だった。

審査員は、円地文子、松下幸之助、ファイティグ・原田などだった。

最初は、三沢あけみと井沢八郎で、高校時代に三沢あけみが好きな同級生がいたことをもいだした。

サッカー部の男で、変な趣味だと思ったが、たしか一橋大に行ったと思う。

春日八郎は、「大阪の灯」、西田佐知子が「赤坂の夜」

坂本九「ともだち」、雪村いずみは黒塗りで「スワニー」 今では問題になる化粧だろう。

山田太郎「新聞少年」、園まり「逢いたくて逢いたくて」

東海林太郎が、叙勲をしたので、特出で「赤城の子守歌」

アイ・ジョージの「赤いグラス」 弘田三枝子「恋のクンビア」

ジャニース「マック・ザ・ナイフ」 江利チエミ「芸者音頭」などなど。

全部を見たわけではないが、演歌もニューミュージックもないことに気づいた。

1965年、昭和40年は、そんな時代だったと思った。

全体としてみれば、民謡調の曲が多く、ポピュラー系は、外国曲をそのまま歌っていた感じだった。

 

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佐野周二と佐田啓二

2022年05月09日 | 映画

先日見た、『鯨と戦う男』では、佐野周二は、鯨猟の男で、やや悪役的な男だった。

彼は、川島雄三の映画『花影』でも、青山二郎をモデルとしていた骨董評論家を演じていて、寸借詐欺師で、かつての二枚目が、こんな役を演じたなと思うほどだった。

同様に、佐田啓二も、豊田四郎の『甘い汗』では、京マチ子の元恋人だが、今はヤクザになっていて、京を使って山茶花究の靴屋の店を騙し取る悪役を演じている。

ここでは、いつもは悪役の山茶花が善人で、普段は善人の佐田が悪役という皮肉な配役になっている。

また、佐田は、東宝系の『悪の紋章』でも悪役を演じている。

                 

このように、二枚目は、晩年になると、いつまでも善人役を演じるのに飽きて、悪役をしたくなるものなのだろうか。

興味深いことだと思う。

 

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