指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『ダイヤモンド・サッカー』は・・・

2023年11月12日 | サッカー

昨日の朝日新聞の惜別に、金子勝彦アナウンサーが出ていた。

              

その『ダイヤモンド・サッカー』が、前半・後半を2週で放送したとなっていた。

だが、私が、得点入れのアルバイトで、12チャンネルに行っていた1967年頃は、違う。

1時間番組であり、1時間半のゲームを編集して、1時間のフィルムにしていたが、その切れるところがほとんど見分けがつかなかった。

運動部のディレクターたちも、

「どこで切ったか分からない、非常に上手い編集だな」と言っていた。

その後、2週間の番組になったのだろうと思う。

 


金子勝彦さん死去

2023年08月29日 | サッカー

元東京12チャンネルのアナウンサーだった金子勝彦さんが亡くなられたそうだ。

                   

彼と一緒に仕事をすることはなかったが、金子さんが放送していた『ダイヤモンド・サッカー』で大学時代アルバイトをしていたことがある。

それは、チームの得点を入れる仕事で、日曜日の朝、放送のときに映画で録画された試合の得点シーンで、スタジオの機械を使って得点を入れるとても楽な仕事だった。

試合は、イギリスの一部リーグの試合で、一時間30分のものを45分くらいに編集した画面に、金子さんと岡野俊一郎さんの解説が付いたビデオできていて、それを日曜日の朝に流すのだった。

今のように、サッカーの大人気の時代ではなく、まだマイナースポーツの時代だった。

東京12チャンネルというのは、元は駐留軍が使っていたチャンネルの12が返還されるというので、できたテレビ局で、いろんなところが応募したらしいが、結局日立系の科学財団に免許が下りた。

そこで、当初は科学技術振興財団テレビという不思議な名称で、会社の基礎の不安定だった。

私がアルバイトをしているときも、ストライキがあり、職員は就労しないので、管理職で放送するなんてこともあった。

その後、日経新聞がオーナーになって、テレビ東京として安定したようだが。

職員にはもちろん、新卒で入社した人もいたが、他社から転職してきた職員も多かった。

運動部の中村さんという、大変にやさしい係長さんは、元NHK大阪のアナウンサーで、舞台中継などを担当されていたそうだ。

金子さんも、どこかラジオ局のアナウンサーから転職してきた方だと思う。

日本のサッカーの興隆に貢献された方のご冥福をお祈りしたい。


アルゼンチンの国歌

2022年12月19日 | サッカー

ワールドカップは、アルゼンチンが優勝した。

              

私は、見ていないが、最後まで見ただろうか。

さて、アルゼンチンの国歌は世界で一番長いのだそうだ。

終わりそうになって、また始まるもので、確かに長い。

それを知ったのは、ボクシングのフライ級戦で、パスカル・ペレスと矢尾板との闘いだったと思う。

アルゼンチン、ご苦労さん。


通婚圏は意外にも狭いものだ  澤穂希選手結婚

2015年08月12日 | サッカー

女子サッカーの澤穂希選手が結婚されたそうだ。

相手は現在は一般人だが、もともとはJ・リーガーとのことで、言わば職場結婚なのだろう。

文化人類学で、「通婚圏」という考え方があり、どの範囲で結婚の相手を求めるかをいうものである。

                 

 

澤選手も、職場結婚という、意外にも狭い範囲で相手を選択したようだ。

江戸時代の農村では逆に、村の中からは相手を選ばず、大抵は隣村あたりから選んでいたようだ。

これは近親婚への忌避の意味もあったのだろうと思うが、やはりそれなりの「異文化」を入れる意味があったのだろうと思われる。

今や、日本では職場結婚か、學校時代の知り合いが、二大通婚圏で、これに友人の紹介で、というのがほとんどだろうと思う。

かつては、地域に「御節介叔母さん」が必ずいて、若い男女を一緒にさせたものだが、地域社会が亡くなったので、見合い結婚は減っているわけである。

米国人に聞くと、「日本にはそんなに良い制度があるのか」と驚かれるもので、高校生になると相手選びで、熾烈な競争をする彼らから見ると、日本のお見合いは素晴らしいものだそうだ。

 

私の先輩の説だと、中では職場結婚は一番間違いが少ないのだそうだ。

なぜなら、同じ職場なら、概ね社会的階層も同一であり、考え方等も共通することが多いからだそうだ。

ともかく、おめでたいことである。

 


日本、負ける

2014年06月25日 | サッカー
サッカーワールドカップ、ブラジル大会で、日本はコロンビアに4-1で負け、一次リーグで敗退になった。
ところでコンロンビアとはどんな国だろうか。
岡本郁生さんによれば、
「サッカー、コーヒー、エメラルドに美女たち・・・」だそうだが、音楽ではクンビアという独特のリズムのものが有名だった。
横浜ウォーマッドにも来たおばさんの、トト・ラモンポシーナもコロンビアだが、彼女はクンビアではなく、バレンケと言うものだったそうだ。

さて、日本の負けは実力とおりと言うべきだろうが、テレビの解説の松木安太郎が相変わらず凄い。
ただの応援団であり、頭脳が存在しないように聞こえる。
この程度の頭脳の人間が日本のサッカーの指導者だったとは信じがたい。

要は、優秀な選手は、当時はまだ全部野球に取られていて、サッカーにはろくな選手が来なかったことの反映なのだろうか。
まだ、「日暮れて道遠し」と言うべきか

サッカー人気は

2014年06月17日 | サッカー
朝起きて廊下に出ると、目の前の小学校の校庭でサッカーの練習をしている。
30人くらいだが、女の子も10人くらいいる。
朝から晩までワールドカップのことばかり騒いでいるので、当然と言えば当然だが、サッカーの人気は男女ともすごいものなのだろう。
この学校では土曜日の午前中には、必ず少年野球の練習が行われているので、いまだに野球の人気もあるように思えるのだが。
まあ、塾などにばかり行くよりは良いだろうが。

日本が負けた午後に

2014年06月15日 | サッカー
ワールドカップサッカーの日本の最初の試合で、コートジボワールに2-1で負けたのを見たのち、家を出る。
後半動けなくなったのは、体力のなさだが、それよりもドログバという名前の大きさに負けたと思う。
彼が投入された途端に、すべての注意が左サイドに行ってしまい、その隙に右サイドから2本シュートされたのだから。
これも経験の差だろう。
2007年の4月に、私は次のように書いた。ブラジル映画『フランシスコの二人の息子』を見たときに。

実在するブラジルのデュオが、その極貧の生活からミュージシャンとして成功するまでの話。
父親がステージ・パパで、子供たちをミュージシャンにして極貧の生活から抜け出すために様々な工夫をする。ブラジルのこまどり姉妹の苦労話と言うところだろう。
くさい話だが、なかなか感動的。
音楽的には、セルタネージャというブラジル北東部等の田舎の音楽であり、日本で言えば演歌、アメリカのカントリーである。
ブラジルと言うと、すぐにボサ・ノバと来るが、全く異なる音楽であり、多くの人は戸惑うだろうが、ブラジルの実相である。

日比谷のシネ・シャンテでやっていると思ったら、映画館が変わっていて渋谷のQ-AXで、東急本店近くでユーロスペースやシネマ・ヴェーラも入っているビル。
ミニ・シアターだと思って行くと、大変大きな映画館で驚く。

この息子たちが演奏し、歌うのはセルタネージャで、非常に泥臭い、カントリーのような、あるいはスペインのボレロのような歌曲で、ブラジルで最も人気のある音楽のジャンルなのだ。
今回の上映は、栄区本郷台にある神奈川県のアースプラザの事業で、様々なブラジル関係の事業の一つとして実施されたもの。
プラザの5階の映像ホールで、こんな立派な施設があると初めて知った。
栄図書館には4年間いたが、こことはあまり関係がなかったが、施設としては大変立派なもので、かつては神奈川県も財政状況が良かったのだなと思った。

『ダイヤモンドサッカー』でもアルバイトをしたことがある

2014年06月15日 | サッカー
先日、東京12チャンネルでアルバイトをしたことがあると書いたが、大学3年の1968年の夏は、夏休み中にずっと運動部でアルバイトでいた。
その少し前に、臨時でプロ野球中継の手伝いをして、S、B、Oのストライク、ボール、アウトの(現在と順序が違う)表示を出すのをやった。
多くの人が誤解されているが、あの表示は、スタジオでモニターを見ながら、担当者がボタンを押して入れているのである。
時々、自分で勝手に判定を先にしてしまい、アンパイアと異なって間違うこともある。
その時は、「間違えました」と申告して一旦消してもらって入れ直すことになる。
NHKの高校野球の中継を見ていると、多数のアルバイトを動員するためか間違いが多く、係長の中村さんとは、
「NHKも間違いが多いね」と言い合ったものだが、そのように野球の中継は結構神経を使う大変なものだった。

その後の秋ごろに、やはり12チャンネルからサッカーの試合のアルバイトのお声が掛かった。
「三菱ダイヤモンドサッカー」である。
イギリスの一部リーグ(現プレミアリーグ)の試合をBBCが放送しているもので、当初は1週間のゲームのハイライト集だったらしいが、私が行った時は、その週の好ゲームの1試合の放送だった。
サッカーの1試合の1時間半を約半分に編集したものだが、試合の切れ目がほとんど分からない、さすがにサッカーの本場の国のテレビだと思ったものだ。

これでも点数を入れるのをやったが、フィルムなので、どこで点が入るか予めに分かっていて、「何分ごろに1点入る」と番組の進行表に書かれている。
日曜日の午前中に、当時東京タワー下の局に行き、映像と解説が録画されている番組の進行表の通りに点を入れればよいという非常に楽な仕事だった。
なぜ、この楽なアルバイトをその後を続けなかったのかは思い出せない。
多分秋に母がガンと診断されて手術をし、学生劇団の方も最後だと決めて、「全力投球する」ことにしたあらだろうと思う。

ザンビアってどこにあったっけ

2014年06月07日 | サッカー
日本がアフリカのザンビアと試合をしている。
仮想コート・ジボアールだろうが、ザンビアは中央アフリカの内陸国で、ジンバブエの北にある。
西アフリカのアイボリー・コースト、かつては象牙海岸と呼ばれていて、コート・ジボアールとは、かなり違うように思う。

非常に大雑把に言えば、コート・ジボアールは、熱帯雨林、ジャングルの国だが、ザンビアは内陸国なので、サバンナに違いない。
それが運動能力にどう影響するかは、西アフリカは短距離、東アフリカは長距離の差に陸上競技ではなるそうだ。

ザンビアってあまり音楽的にも話題にされたことのない国である。
中村とうようさんの名著『アフリカの音が聞こえる』にも、「資料がないので、省略」となっている。
あの大コレクターのとうようさんが、ろくに音源を持っていなかったということは、それほど音楽が流通していない国なのだろうと思う。

やまとなでしこも、パンツを履くようになったのか

2011年07月28日 | サッカー
「私は、やまとなでしこですから、パンツやズロースなんて履いていないんですから、運転には気をつけてくださいよ!」

昭和24年の今井正監督の名作『青い山脈』で、芸者の木暮三千代が、医者竜崎一郎の自転車に乗せてもらうときに言う台詞である。

自転車が転がったら、着物の裾が肌蹴て腿が露わになることを心配したものだが、太腿どころかTバックもろも見え時代では、一体どこが恥ずかしいのだと思うだろう。

今、話題の「なでしこジャパン」の連中は、やまとなでしこだが、勿論パンツは履いていただろう。
これが、時代の推移と言うことか。

中田英寿とつまらない台詞

2006年07月04日 | サッカー
中田が引退するそうだ。

サッカーの技術的なことは分からないが、彼のすごいところは、柔軟性、適応力である。
イタリアに行き、すぐにイタリア語を習得したなど、当然だが良い例である。

だから、「新たな自分探しの旅に行く」などと、つまらない台詞を言ってほしくなかった。
自分など、探したところで何もないのだから。

勝ち慣れていない日本

2006年06月27日 | サッカー
先日、ポルトガル語の食事会で、長年ブラジルに住まわれ神田外語大学の講師で、現在はサッカー関係の通訳・翻訳もされている、高木耕先生が、日本の敗戦を次のように話された。

「オーストラリアもブラジル戦も、変なときに点が入ってしまったので、慌ててしまった。守るべきなのか、攻めるべきなのか、判断できず、中途半端になり逆転された」

要は、「勝ち慣れ」ていないのである。
その意味では、「勝ち慣れ」てきたジーコ監督には、到底理解できない精神だったろう。

太平洋戦争で、緒戦時の意外な大勝利で戦線を異常に拡大し、アメリカに大逆転負けを食らった日本帝国陸海軍とよく似ている。

シュートよりパス

2006年06月26日 | サッカー
土曜日に、横浜中華街の「シュラスカリア」で、横浜のカルチャー・センターでポルトガル語を勉強してきた者の食事会があった。
3年前に講師だった神田外語大学の高木耕先生をはじめ、子供一人を含む11人。11人の内、半分が公務員だったのには、驚いた。公務は、意外にも外国人に対応するケースが多いからだろう。

シュラスコが意外にも美味しい(値段も3,000円とそう高くはない)のはうれしかったが、話題の中心はサッカー・ワールド・カップの日本の戦い方。

「なぜ、日本選手はシュートをしないのか」
日本はグランドが狭く、シュートを外すと民家にぶつけてしまうので、無理なシュートはしないように子供の頃から習慣付けられているのだ、との説もあった。

シュートを外して非難されるより、パスして褒められることを選択するのではないか。シュートが成功して賞賛されるより、外して非難されるリスクを選ばないからではないか、と私は思う。

こうした「国民性」が変わらない限り、日本のサッカーは強くならない。
結局、ワールドカップは、それぞれの国の国民性を表現しているのだ。

ダイヤモンド・サッカー

2004年12月11日 | サッカー
12月1日に野球のS・B・O(ストライク、ボール、アウト)は、手押しであると書いたが、サッカーの表示も同じだった。
昔、「三菱ダイヤモンド・サッカー」という番組があり、イギリスの一部リーグの試合を毎週放映していたが、そのゲームの得点を出すのもやったことがある。
中継ではないのだから、得点経過は分かっているわけで、何分頃に点を入れればいいと決まっている。その順序に従い入れればいい訳で、実に簡単な仕事だった。
見ていてとても面白いなとは思っていたが、当時日本では全く人気のない番組だった。
今のサッカー人気を見ると全く隔世の感がある。