指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

渋谷TSUTAYAの場所は

2023年10月31日 | 東京

渋谷TSUTAYAが、休店するそうだ。レンタルが減っているからで、店舗は必要なくなったからだろう。

この場所の地下には、渋谷宝塚という東宝系の名画座があったと思う。

東宝の新作は、もちろん道玄坂の渋谷東宝でやっていて、ここは戦時中に文学座の『女の一生』の初演も行われた大劇場だった。

                   

これに対して渋谷宝塚は、東宝系の邦画の名画座で、ここで黒澤明の『隠し砦の三悪人』を見た記憶がある。2本立てだったはずで、もう1本が何だったかは思い出せないが、『天国と地獄』だったような気がするが。

大岡昇平によれば、大都市で変化が少ないのは公共が所有しているところで、民間が所有していた場所は、どんどん変化するものだそうで、ここもその一つなのだろう。

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『人間の条件』の俳優の多彩さ

2023年10月30日 | 映画

映画『人間の条件』を全部見て、感じるのは、俳優の多彩さである。

その点では、日本とソ連の戦闘となる「4部」は、つまらなくて、ここには最後の避難民の群衆以外に女優は出ていないと思う。ここの主役は、戦車なのだから。

5部、6部となると、女優も含めて多彩な俳優が出てきて面白くなる。

5部・6部では、娼婦の岸田今日子、さらに少女の中村珠緒、さらに避難民の中では中村美代子、北原文枝、老教師役で御橋公、石炭屋の上田吉二郎、雑貨屋で坊屋三郎なども出ている。

金子信夫、二本柳寛、石黒達也、内藤武敏や山内明らも軍隊の中の穏健派(赤と言われる)らもいるが、笠智衆と高峰秀子が出てくるのは、さすがに松竹映画である。

                                       

ソ連の収容所で通訳をする丸山など、非常に個性的な顔で、他でも見た気がするが、どこの人なのだろうか。この時期、新劇も盛んだったので、その辺の方だろうか。

6部は、富士鉄や昭和製鋼の室蘭の工場で撮影されたそうで、非常に大きなスケールの映像になっている。

 

 

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神殿を作ればよい

2023年10月29日 | 東京

東京の渋谷で、ハロウィーンでの若者の集合、騒ぎが問題となっている。

                

バカバカしいと言えば、それまでだが、それは、この渋谷に神殿がないことによると私は思う。

正月各地の初詣では、どこでも数万人が集合しているが、どこでもこのような騒擾は起きていない。

それは、そこには神殿があり、参拝して帰るからだ。

だから渋谷区も、どこかに神殿を作ればよいと思う。

そうすれば、浄財も得られて財政的にも潤うことになる。

渋谷公会堂に、ハロウィーン神殿を仮設すれば良いのではないだろうかと思うのだ。

そうすれば、渋谷駅からパルコの前を登り、公会堂の神殿でお祈りして、三々五々散れば良いだろうと思う。

渋谷区のご賢察を期待したいと思う。

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東宝の『人間の条件』

2023年10月29日 | 演劇

「東宝の『人間の条件』」というと、「東宝に『人間の条件』なんてないだろう」とくるだろう。

その通りで、映画ではなく、演劇で、日比谷の芸術座で公演されたのだ。

1957年で、主演は平田明彦、その妻三千子は司葉子、脚本は小幡欣治、演出菊田一夫・久保昭三郎、音楽芥川也寸志で、9月から12月まで行われた。

平田明彦と司葉子なので、映画の大スぺクタル作品とは異なり、たぶん純愛ものだったと思うが、これの方が原作に近いと思う。

さて、この久保昭三郎は誰かと思われるだろうが、当時新劇団の一つだった葦の方で、脚本の小幡欣治も、実は葦からの委託で脚本化をすすめていた人なのだ。

この頃、小幡さんは、原作者五味川純平氏にお会いしていているが極貧で、奥さんがミシンの仕事で生活を支えていたそうだ。

小説がヒットしたので、東宝、そして菊田一夫が劇化を企図し、五味川氏と交渉して、劇化権を取る。

そこで、当時、葦には水城蘭子、真木恭介らの俳優がいたのだが、彼らの出演と演出の協同を条件に五味川は、劇化を許可する。

なぜなら、もともと五味川は、葦に劇化権を与えていたからだ。

このとき、東宝から小幡欣治氏に払われた脚本料は、1万円だったとのこと。

そして、これを契機に、小幡欣治は、東宝で作・演出のエースとなり、大活躍することになる。

また、この葦には、演芸評論家の矢野誠一氏もいて、端役で出たそうだ。

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『黒い女豹・M』 横浜の野音の塀が見えた

2023年10月28日 | 映画

1976年、東映の池玲子が日活に招かれて作られた作品だが、「10分に1回のポルノシーン」の原則に反し、肝心の池玲子のセック・スシーンはない。これで良かったのだろうかと思ってしまう。

横浜にヤクザの親分の成田三樹夫の暗殺の命令を受けて池玲子が横浜駅に来る。

当時なので、西口で、すぐに元町あたりらしい成田のビルに近づき、彼と幹部の今井健二の会話を遠いビルの屋上から、読舌術で読み取ってしまう。だが、彼女は普通の裸眼なので、数百メートル離れたビルの屋上から会話を読むのは超能力である。

今井との対立、子分の木島一郎の暗躍などもあるが、要は、いかにして池玲子が、成田三樹夫に近づいて遣るかになる。成田と妻の森秋子の間には女の子がいて。

その子を池玲子が助けたことから、森秋子がやっている喫茶店の二階に潜むようになる。

もちろん、最後は池玲子と成田三樹夫との決闘となるが、その背景には、当時まだあった野外音楽堂の塀が見えた。

                                         

戦前から、横浜にも日比谷と同様に野外音楽堂はあり、それは横浜公園に横浜スタジアムが建設されたときに、壊されてしまったものなのだ。

監督の蔵原惟二は、同様に映画『濡れたハイウエー・セックスライダー』で、やはり横浜公園にあった米軍のチャペル・センターを作品の冒頭で使っており、この二つの今はない施設を記録しているのである。

 

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「日本人は儀式好き」 相鉄・東横締結式

2023年10月28日 | 横浜

横浜経済新聞のユーチューブ版を見て、最高だったのは、7月に行われた相鉄と東横線の新横浜地下で行われた締結式の映像だった。

                                                 

まず、議員等50人以上でレールの締結が行われる。

次が、点検確認で、現場技術者の長のような人が、線路上に降りて、歩きながらレールを器具で叩いて点検して、「異常なし」

そして、本当の現場の長による清めで、レールに酒をかけ、くす玉割りになり、最初のモーターカーが進んで終了だった。

おそらくは、この次に新横浜プリンスホテルで宴会だったろうと思う。

私も、横浜市会議長の公的秘書を4年間務めたときに、さんざ出た儀式で、日本人は儀式が好きだなあと思う。

だが、日本人以上に儀式好きなのは、中国で、どこへ行っても、まずは挨拶の交換、贈り物の交換になる。

まさに、日本の古代の、遣隋使などもこうだったのだろうと思ったものだ。

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町田市は、もともと東京都ではなかった

2023年10月27日 | 東京

昨日の朝日新聞に、ちびまる子ちゃんの中で、「東京に行くと言ったら、そこは町田で、東京とは思えなかった」との挿話が出ていた。

だが、これは問題が逆で、もともと町田は、東京ではなく神奈川県だったのだ。

明治初期、全国で自由民権運動が盛んだったことはよく知られているだろうが、とくに横浜市と町田等の多摩エリアは、大変にその運動の盛んな地域だった。

しかも、この二つの地域は、絹、生糸の生産と海外への輸出を通じて深く結びあっていて、貨物鉄道の横浜線が関係者によって作られるくらいだ。

そこで、明治政府は考えて、この二つの地域を分割することにした。

町田市は、神奈川県から切り離して、東京に入れて三多摩の一部としたのだ。

                                   

逆に、後に神奈川県に編入された地域もあり、それは小田原県だった。

明治維新の廃藩置県のとき、小田原は、小田原県となったが、その後に足柄県となり、最後に神奈川県の一部になったのである。

現在の地域は、昔と同じではないのである。

 

 

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国際交流の本質は、国際誤解の始まり

2023年10月26日 | 音楽

昨日、池袋の東京芸術劇場で見たフランスの太陽劇団の公演は、

「彼らの日本理解は、この程度なの」というものだった。

もちろん、歌舞伎、文楽、お能等を理解し、稽古して自己の作品に取り入れようとするのは、よいことで、素晴らしいとは思う。

だが、少し違うのではないかと思う表現もある。

いちいち言ったら切りがないが、まあこんなものとは言えるだろう。

                           

昔、1960年代にジャズのアートブレイキーが『UGETSU』という曲を作り、演奏したことがあった。

もちろん、溝口健二の名作『雨月物語』から作ったものだが、彼らがどの程度、溝口健二の映画を理解したのか、と高校生ながら思ったものだ。

今では、きちんと理解していなくて、国際誤解でも良いではないかと思うようになっているが。

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太陽劇団『金夢島』

2023年10月26日 | 演劇

伝説のフランスの劇団の22年ぶりの日本公演だそうだが、感想は、

「この程度なの・・・」というものだ。

最後、「アイル・ビー・ミート・アゲイン・サムデイ」に合わせ、能面のようなメークをした演者が扇を振りながら、ゆっくりと舞う。

「これは、東宝歌舞伎・長谷川一夫の公演『春夏秋冬』と同じだ」と思った。

見た人は、もういないだろうが、東宝歌舞伎では、一部は長谷川主演の劇で、多くは時代劇だった。

二部は、、共演の女優たちの踊りではじまるが、これがジャズ、タンゴやルンバなどの洋楽なのだ。

洋楽で日本舞踊を踊るのである。彼女たちがひと踊りした後、セリから長谷川一夫が上がってきて、さらに踊りを続ける。

これは、完全な日本的なものと西欧的なものとの混合なのだ。

簡単に言えば、松平健の『マツケン・サンバ』の先駆けである。

ついでに言えば、歌舞伎等の古典劇の公演でも、最近では主役にライトを当てることが行われているが、これを日本で最初にやったのは、実は長谷川一夫の歌舞伎の地方公演なのである。

つまり、サイレント時代から映画界で活躍してきた長谷川一夫は、映画的技法の効果をよく知っていたのである。

                  

さて、おフランスの太陽劇団の公演では、何故かは知らないが、日本の地方の島の話で、そこは漁業の町で、女性の山村市長がいる。そこでは、演劇祭が行われるなど、市長の好む市政が行われている。

もちろん、反対派もいて、高野と渡部という男の有力者で、彼らは町の海を埋め立ててカジノを作ろうとしている。

その陰謀と演劇祭の戯画が展開されるのが1部で、このカジノ問題は、大阪府か横浜市のことで、こんな戯画的な事件がフランスでも知られていたのかと少々驚く。

休憩後の2部では、カジノ問題はほとんど展開されず、結局だめになるが、内容は深化しない。

そして、最後の舞のシーンで終わり、絶賛の嵐で幕となる。

結論はもちろんない。

終了後、宮城聡、ムーインシキン女子等で、トークイベントが行われた。

通訳者が、演劇等に不慣れだったようで、応答の多くはすれ違いのように見えた。

それにしても、会場から質問した連中が、大感激しているように見えたのは、実に不思議だった。

 

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悪役と女優 『人間の条件・第三部』

2023年10月25日 | 映画

『人間の条件・第三部』を見る。

本来、徴兵免除だったはずの梶の仲代達矢が陸軍に入隊しての虐待劇。

いきなり、植村謙二郎上等兵の新兵たちへのビンタ攻撃で始まる。

                                   

最大の被害者は、優柔不断な男の田中邦衛で、あまりの暴虐に耐えかねて、ついには便所で自殺してしまう。

上等兵の悪役には、植村の他、南道郎と内田良平。

南は、この映画の悪役で有名になり、他の戦争映画では必ず悪い上等兵となる。自衛隊友の会員でもあり、選挙に出たが落ちた。

この悪役3人に殺されてしまった田中邦衛の妻は、倉田マユミで、きつい感じが大変にぴったり。

底なし沼にはまり込んで死んでしまう南道郎に対し、助かった仲代が陸軍病院で知り合う看護婦が岩崎加根子で、やはり大変に美人。

この二人の仲を憎悪するのが、婦長の原泉で、大変に怖い。だが、この人は、日本における女性モデルの最初の方なのである。

そして、もちろん梶の妻の新珠三千代。

夜、仲代の前で裸になるシーンがあり、ここはテレビでの加藤剛と藤由紀子のものでも、強烈に憶えているところだった。こんなことはありえないと、当時も思ったが。

ただ、新珠三千代版では、仲代に抱かれる女優は、新珠三千代よりもやや太っていて、吹き替えだと思える。

 

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「ウドーの前身は」

2023年10月24日 | 音楽

今朝の新聞に、ウドーの有働誠次郎氏の逝去の報が出ていた、93歳とのこと。

ウドーと言えば、外国からのタレントの招へい・音楽の興行事務所と思われているだろう。

だが、それは、後半生であり、もともとは横浜や東京の米軍基地等に、さまざまなタレントを入れる会社だった。

それは、アメリカの歌手等もあったが、実は日本のさまざまな歌手、芸人等を基地等に入れる仕事が始めだったのである。

だが、そうした基地等に入れる業務は1970年代以後、ベトナム戦争の終焉以後、次第に減っていったので、日本人向けの業務に代わっていったのだ。

             

横浜の根岸の米軍基地での公演の写真については、横浜のダディの渡辺光次さんが、『フェンスの中のアメリカ』として出版されている。

そこには、基地内の米軍家族の姿と同時に、日本人芸人の公演も沢山載っていた。

それは、きわめて日本的なもので、太神楽、女芸人、アクロバット等が多かった。

この有働氏が、日本国内での興行に代わることについては、音楽評論家の中村とうようさんも、

「これから日本での興行に代わるので、よろしく」と挨拶に来たと言っていた。

 

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映画『人間の条件』の間違いを見つけた

2023年10月23日 | 映画

 

映画『人間の条件』を見ていて、非常に細かいことだが、ある間違いを見つけた。
それは、鉱山会社の労務担当の仲代達矢と山村聰が、宮口清二、南原伸二、殿村泰治ら中国人捕虜の幹部と話し合う中華料理の店のテーブルの上の円形の台である。

ほんの少ししか動かなかったが、テーブルの上に丸い台があり、それが回転するように見えた。

この回転台は、日本の目黒雅叙園が始めたものであり、戦時中の中国にはありえないものだからだ。

中国では、宴会のときは、迎える側が、箸で料理を賓客に取ってあげるのが普通の習慣で、今はどうか知らないが、昔はなかったものなのである。
細かいことだが、気になった。

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『人間の条件・第一部・第二部』

2023年10月22日 | 映画

何回か見ているが、今夜は野球もないので見るが、ともかく面白い。

筋がどんどん展開していることもあるが、役者が最高。

中では、鉱山の所長の三島雅夫が最高である。

軍から特殊工人の捕虜を受けることになり、彼らのサボタージュに手をやく仲代達矢の梶に言う、

「女だよ、女だよ」

一般の日本人抗夫のために置いている慰安所の女を鉄条網で囲んでいる中国人特殊工人、それは八路軍のようだが、に与えると、歓声を上げて喜ぶ。

「人間は、男と女市かいなんだ」の三島の言の通りである。

さらに、憲兵の阿部徹の憎々しさと凶暴性、また仲代の味方をしてくれる物事を理解してくれる山村聰の友情も良い。

だが、冷静に考えると、この大作ができたのは、やはり松竹の力だと思う。

特殊工人らエキストラの多さ、助監督の一人は、大船から膨大な衣装、美術を国鉄の120台の貨物列車のチッキで送った苦労を本で書いているが、やはり松竹の会社としての力である。

映画『七人の侍』が、当時の東宝の力でできたように、この映画『人間の条件』も、松竹の力以外のなにものでもない。

また、にんじんプロの若槻繁氏は、女主人公を有馬稲子としたかったようだが、監督小林正樹の強い要望で、新珠三千代にしたのは大成功だと思う。

男だけの中で、彼女の清楚さは、光輝くようだ。

衛星劇場

 

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「日本ニュース177号」

2023年10月22日 | 政治

昨日は、1943年10月21日に、かの「学徒出陣式」が神宮外苑競技場で行われた日である。

                     

あの有名な「日本ニュース177号」は、後半であって、実は前半がある。

それは、5月に行われて大敗戦を喫したミッドウェー海戦の模様なのだ。

アメリカの空母ホーネットに乗っていたカメラマンが撮影したフィルムで、そのカメラが水中に落ちて、日本海軍に拾われて、日本映画社に提供されていたものなのだ。

日本映画社の人たちは、多くが戦場に出ていて、太平洋戦争の実情を知っていたので、どこかで惨状を見せようと考えていた。

そして、悲惨の一語に尽きる「学徒動員式」のフィルムに合わせたのだ。

実際の学徒出陣の撮影も、林田重男以下の幹部カメラマン総動員で撮ったのだそうで、非常に優れたカットの連続になっている。

この177号は、ユーチューブにあるので、是非見てほしいと思う。

こんな事件が、二度と撮影されることのないことを心から祈りたい。

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「国連の中の反ナチズム組織」

2023年10月22日 | 政治

世界中には、国連が認定したピースメッセンジャー都市があり、日本では、広島、長崎と並び、東京と横浜市である。

そして、1991年のパシフィコ横浜のオープニングのときは、横浜市は、この国連ピースメッセンジャー都市会議を開催した。

その前年、私は、会議への参加を誘致するため、当時ハンブルグの横浜市事務所におられた新井成一さんと一緒に、欧州のローマ、フィレンチェ、ウィーン、マドリッドそしてリスボン市に行った。

そこで、私が初めて分かったのは、この運動は、欧米での「反ナチズム運動だ」ということだった。

だから、各都市から代表が来るが、それは市役所等からは金は出ず、その地域の反ナチス組織、つまりユダヤ人グループから寄付金が出て派遣されるのだ。

まことに、世界のユダヤ人組織はすごいというしかない。

                    

また、1948年後、イスラエルは、パレスチナ地域にあるが、実は1920年代にユダヤ人国家を作る場所の候補には、シベリアと満州国エリアもあったことは忘れてはならないことだと思う。

日本陸軍の「河豚計画」である。

日本も無関係ではないのだ。

 

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