指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

美しい花見の映画

2024年03月09日 | 映画

近年、桜の花が咲くのが早くなっているが、地球温暖化の性なのか。

花見が出てくる映画もいろいろあるが、私が一番好きなのは、川島雄三監督の『花影』である。

                    

この映画の最後の方で、複数の男との関係を経てきた銀座のクラブの女給池内淳子は、最初の男である池辺良と夜桜を見に行く。

そこは、青山墓地で、夜桜が美しいが、岡崎宏三と美術スタッフが作った人工の桜だったはずだ。

ここのシーンに来ると、一生に一度、こんなにきれいな女と夜桜を見たいなと思うのである。

                      

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池内淳子 岡崎宏三 (広い世界は)
2024-03-09 14:49:24
岡崎語録です。松山善三「六條ゆきやま紬」(雪の質感がね、この物語の宿命を象徴するんだ)小林正樹「化石」「いのちぼうにふろう」、稲垣浩「太夫さんより・女体は哀しく」、五社英雄「御用金」、市川崑「吾輩は猫である」(市川さん、開口一番『下手に撮ってくれ』と、きた)、今井正「戦争と青春」、大澤豊「アイラブフレンズ」「アイラブピース」が146本目で遺作、シドニーポ-ラック「ザ・ヤクザ」、ジョン・フランケンハイマー「ザ・チャレンジ(未)」、ジョセフ・フォン・スタンバーグ「アナタハン」、川島雄三「グラマ島の誘惑」(島ごとペンキで染めたわけ。三十年後に行ったらまだ残ってた)
岡崎さんのカメラは何もしてないように見えた、自然に対しては手を加えていたようだ。大映宮川一夫・松竹坂本典隆・日活峰重義などは個性が強い。岡崎は全然そんな感じはしなかった。TBS「女と味噌汁」の池内淳子は魅力的だ、加藤泰の「遊興一匹」も良かった。未見だが本作は池内に男優陣が束になって演技をしている気がします。

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