僕の生まれる前の事件というのが、気の遠くなるような感じがします。
名張毒ぶどう酒事件:再審の可能性…最高裁が差し戻し
(2010年4月6日 12時55分 毎日新聞)
7次請求審では、奥西死刑囚が混入したと自白した農薬「ニッカリンT」に含まれている成分が、飲み残しのぶどう酒から検出されなかった捜査段階の分析結果の評価が争点になった。
小法廷は「混入されたのがニッカリンTではなかったのか、濃度が低く成分の反応が弱かったために成分が検出されなかっただけなのか、高裁が科学的知見に基づく検討をしたとは言えない」と指摘。ニッカリンTを使って捜査段階と同じ方法で鑑定を行い、審理を尽くすよう求めた。
過去の鑑定結果が間違っている可能性があるのであれば、同種の事件は冤罪を防ぐためにも見直したほうがいいと思うのですが、個別の事件ごとに判断するという刑事裁判のルールからは難しそうですね。
企業だと、「過去の製品(案件)を全部洗いなおせ!」となるのが普通だと思うのですが、社会正義の実現を担う司法としてはもう少し考えたほうがいいのかもしれません。
ところで昔の事件だけでなく、最近の和歌山カレー事件の鑑定とかって大丈夫なんでしょうか?