一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉 』

2020-01-17 | 乱読日記
力作。

国鉄から民営化によりJRに移行した後のJR各社の労働組合運動と勢力図の変遷とその中での革マル派の影響についての一代記。
JR東日本の労組のドンである松崎明と会社側、革マル派との関係、JR北海道の事故と歴代社長自殺の背景にある経営と組合との関係など、過去の経緯からまとめて読むと改めて問題の根深さに慄然とする。


結果として、現在では革マル的な活動からの組合員離れ、さらには若手を中心とした組合離れの方向にあるという。
この先には、今後労働組合というのがどういう役割を果たすべきか、という問いがあるが、それついての回答はまだ誰も持ち合わせていないように感じる。

★4

コメント
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