一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

情け and/or 容赦

2010-04-21 | よしなしごと
諺とか慣用句というのはなるほどよくできていると思います。

「情け容赦ない」という言葉は否定的なニュアンスで使われることが多いし、確かに情けもかけず、容赦もしない、というのはあまり褒められたものではない。

では「情け容赦ない」のがよくないとした場合、どのような行動を取ればいいのか考えてみます。

取りうるスタンスは以下の3つ。

 ① 情けもかけて、容赦もする
 ② 情けはかけないがに、容赦をする
 ③ 情けはかけるが、容赦はしない

ちなみに例外的に「情けもかけず、容赦しない」ことが期待される局面としては、プロ同士の明解なルールのもとで競争があります。
そこでは情けをかけたり容赦したりすると「八百長」「手抜き」と非難されてしまいます。

これを参考にすると、「容赦しない」というのは「競争において手加減しない」、「情けをかけない」というのは「競争の結果相手がどのような状態に陥ろうと同情したり助けたりしない」とたとえられます。

これを上の3つにあてはめると、

①は「競争で加減をして、かつ、結果が苛酷な場合には配慮する」
②は「競争においては加減をするが、結果が苛酷であろうと配慮はしない」
③は「競争は加減しないが、結果が苛酷な場合には配慮はする」

となります。

②は競争の条件をそろえるための「加減」なのか競争自体の加減について第三者が口を出すのか、とか③についても結果の幅自体を制限するのか結果について別の形で補償するのかなどつっこむ余地はありますが、鳩山友愛政治を考えたり、参議院選挙に向けて新党乱立気味のなかでそれぞれのスタンスを整理するのにちょこっと使えないかなと。



コメント
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