【2022年(令和4年)第3回前期定例会 10月13日 本会議】
1.「マイナンバーカード取得促進について」知事に質問しました。
群馬県議会インターネット中継より、録画映像をご覧いただけます。
2.マイナンバーカード取得促進について「反対」の立場で討論しました。
群馬県議会インターネット中継より、録画映像をご覧いただけます。
★反対討論(全文)
日本共産党の酒井宏明です。
会派を代表して、通告してあります議案について反対の立場から討論いたします。
第137号、補正予算案追加提案分についてです。
物価高騰対策の影響を受けた事業者、とりわけ医療や介護福祉施設への支援は、この間、私たちが要求してきたものでもあり、切実な現場の声に一定程度応えたものとして賛成です。
隅々まで支援が行き渡るよう要望します。
さて問題なのは、マイナンバーカードの取得促進に1億7千万円もの多額の税金を投入することです。
先ほどの質疑でも強調したように、カード取得のインセンティブ効果をねらったものだとしても既にカ-ドを保有する人に対してまで抽選で特産品をプレゼントするというのは、カード保有の有無で差別をするものであり、法の趣旨を逸脱したものと言わざるをえません。
サポート窓口に申請した人に対して500円分の金券を配ったうえ、特産品のプレゼントに応募できるという、2重3重にカード保有者を優遇し、一方で保有していない人や保有の必要性を感じない人を差別扱いするものではありませんか。
県民からは「またモノで釣るのか」と批判が高まっているのも当然です。
こうしたことを知事に質しましたが、利便性の向上を言うのみで、納得のいく答弁はえられませんでした。
昨日、伊藤祐司議員が指摘したように、マイナンバーカードの取得が進まないのは、利便性の問題ではありません。
情報漏洩の危険や紛失して他人に悪用されるのではないかという不安、さらに言えば、ウソ、隠ぺい、改ざんを繰り返す国家が個人のあらゆる情報を一元的に管理することへの不信が根底にあるからです。
金券やプレゼント配布など「もので釣る」のではなく、その予算を県民が不安を感じている情報セキュリティ対策にあてることこそ、行政のやるべきことではありませんか。
政府は今、保険証とマイナンバーカードとを一体化し、紙の保険証を廃止しようと狙っています。
まさにカード取得の義務化そのものであります。
医療現場からは、全くメリットがないばかりか、生命と健康にかかわる医療を人質にマイナンバーカード取得を強要するやり方は、あまりにも乱暴であり、容認することはできないと厳しい批判の声があがっています。
知事が「県民の幸福度向上」を言うなら、デジタルもアナログも、この両立を図るべきではありませんか。
最後に、全国旅行支援についてです。
必要な施策だとは思いますが、新型コロナの感染状況もまだまだ予断を許しません。
医療や介護、保育の従事者などエッセンシャルワーカーからは行きたくても行けないという声が今も聞かれます。
こうした人たちへの配慮も必要ではないでしょうか。
物価高騰の中でぎりぎりの生活をしている人たちのことも念頭に置いて、さらなる支援策を考えていただくことを申し添えて、私の討論を終わります。
★採決の結果
第137号 令和4年度群馬県一般会計補正予算(第3号)に、日本共産党(伊藤祐司、酒井宏明)だけが反対しましたが、賛成多数で可決しました。
2022.10.13 本会議
群馬県議会インターネット中継より、録画映像をご覧いただけます。
令和4年第3回前期定例会 10月13日 本会議 採決 約1分
群馬県議会 令和4年第3回定例会 10月12日提出 知事提出議案 より
【関連リンク・群馬県議会】
群馬県議会インターネット中継 令和4年第3回前期定例会 令和4年10月13日(木) 本会議
議員ごとの賛否の状況「令和4年第3回定例会(10月13日まで)議決結果」(pdfファイル:86KB)
議員ごとの賛否の状況「令和4年第3回定例会議決結果」(pdfファイル:48KB)
【関連ブログ】
☆マイナカード推進に1億7千万円 金券やプレゼント贈呈「またモノで釣るのか」
=================
★群馬県民アンケート★
県議会での質問や要求実現活動に生かすため、Webアンケートへのご協力をお願いします。
---------
☆しんぶん赤旗☆
電子版
日曜版と紙の日刊紙お申し込み
☆酒井ひろあき・活動報告☆
YouTube https://youtu.be/JwD_wuzgEB4
☆声のポスト☆
群馬県政へのご意見・ご要望など、アンケートフォームからお寄せください。