第9回ハンセン病市民学会の総会と交流会が5月11~12日、熊本県で開催され、のべ1500人が参加。群馬から20人で行ってきました。
統一テーマは「いま、『いのち』の意味を問う!~ハンセン病回復者をとりまく現状と将来へのメッセージ」。全体会で、県知事、熊本市長らがあいさつした後、「無らい県運動を検証する」として、志村康・菊池恵楓園自治会副会長、神美知宏全療協会長や大学教員、弁護士らが報告。地方自治体が国の強制隔離・強制収容政策の先兵の役割を果たしてきた実態を告発するとともに、入所者の高齢化がすすむなか、早期の全面解決に向けた施策の重要性を強調しました。
2日目は、合志市の菊池恵楓園内で、分科会「私は行政とタイアップしたボランティアによる支援をどう組み立てるか」に参加。大阪のハンセン病回復者支援センターの先進的な取り組みや熊本県や合志市の施策などが紹介され、過去の問題でなく、いかに現代的な差し迫った問題であるかを共有することが大事だと痛感しました。園内フィールドワークでは、納骨堂や歴史資料館、旧監禁室などを見学しました。ボランティアの皆さん、暑い中、お疲れ様でした。来年は群馬・草津で開催されますので、今回学んだことを生かしていきたいと思います。
3日目は、水俣病の歴史を学ぶオプションツアーに。バスで2時間かけて移動し、水俣病資料館を見学、水俣病語り部のお話を聞きました。