国民救援会県本部の定期大会が14日に前橋市内であり、
私は共産党県委員会を代表して連帯のあいさつをしました。
女児殺害事件の「足利事件」でDNAの再鑑定が実施され、
17年半ぶりに釈放された菅家利和さんが講演しました。
長時間にわたる不当な取り調べによって“自白”を強要され、
裁判で「無実を訴えてもだれもわかってくれなかった」と
孤独感にさいなまれた様子をくわしく語ってくれました。
「なぜ自分が犯人にされたのか、いまだにわからない。
髪の毛をひっぱられたり、足を蹴飛ばされたりした。
とてもこわくて、精神的に追い込まれてうその自白をした。
自分を取り調べた刑事や検事をどうしても許せない。
私の前に出てきてきちんと謝ってほしい」と力を込めました。
父が不当逮捕から数週間後、母も2年前に亡くしました。
「死に目に会えなかった。早く両親の墓参りにいきたい。
自分の無罪を信じ支援してくださった救援会のみなさんに
心から感謝しています」と涙ながらに語りました。
私も目頭が熱くなるとともに、冤罪が決して他人事ではなく
いつどこで起きてもおかしくないことも実感しました。
「必ず真実は明らかになる」と信じていた菅家さん。
最後に、自分のような冤罪被害者を二度と生まないために
自分にできることはやっていきたいと力強く語りました。
人懐こそうな笑顔のなかにも芯の強さを感じました。
菅家さん、ありがとうございました。
冤罪事件の全面解決と根絶のために私もがんばります。