日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

菅家さんの涙と笑顔

2009年11月18日 | 旧ブログから

国民救援会県本部の定期大会が14日に前橋市内であり、

私は共産党県委員会を代表して連帯のあいさつをしました。

女児殺害事件の「足利事件」でDNAの再鑑定が実施され、

17年半ぶりに釈放された菅家利和さんが講演しました。

 

長時間にわたる不当な取り調べによって“自白”を強要され、

裁判で「無実を訴えてもだれもわかってくれなかった」と

孤独感にさいなまれた様子をくわしく語ってくれました。

「なぜ自分が犯人にされたのか、いまだにわからない。

髪の毛をひっぱられたり、足を蹴飛ばされたりした。

とてもこわくて、精神的に追い込まれてうその自白をした。

自分を取り調べた刑事や検事をどうしても許せない。

私の前に出てきてきちんと謝ってほしい」と力を込めました。

 

父が不当逮捕から数週間後、母も2年前に亡くしました。

「死に目に会えなかった。早く両親の墓参りにいきたい。

自分の無罪を信じ支援してくださった救援会のみなさんに

心から感謝しています」と涙ながらに語りました。

私も目頭が熱くなるとともに、冤罪が決して他人事ではなく

いつどこで起きてもおかしくないことも実感しました。

 

「必ず真実は明らかになる」と信じていた菅家さん。

最後に、自分のような冤罪被害者を二度と生まないために

自分にできることはやっていきたいと力強く語りました。

人懐こそうな笑顔のなかにも芯の強さを感じました。

菅家さん、ありがとうございました。

冤罪事件の全面解決と根絶のために私もがんばります。