土系舗装とは、自然土(主に真砂土)に固化材を混合して、敷き均し、転圧して固める舗装になります。
土系舗装は、アスファルト舗装やコンクリート舗装と比べられますが、土系舗装は、歩行者、自転車、車いす、管理車両の乗り入れは出来るものの、あくまで歩道用であって車両の乗り入れを想定していないところが異なります。
土系舗装は、結合材としての固化材の種類によって、セメント系、石灰系、マグネシウム系、樹脂系に分類されます。ほかにアスファルトを噴霧して混合するアスファルト系というのもありますが、一般的には、「セメント系」「石灰系」「マグネシウム系」「樹脂系」の4種類が代表的土系舗装になります。
・セメント系土系舗装・・・セメント単体もしくは、セメント+混和剤等を混合した固化材を使用
・石灰系土系舗装・・・生石灰を主成分とした固化材を使用
・マグネシウム系土系舗装・・・酸化マグネシウムを主成分とした固化材を使用
・樹脂系土系舗装・・・・ウレタン樹脂+高炉セメント、エポキシ樹脂+ゴム入り明色乳剤などを混合した固化材を使用
一番多く使用されているのは、セメント系ですが、セメント系と石灰系を一括りに呼ぶ場合もあり、その場合のセメント系は、「高炉セメント」、「普通ポルトランドセメント」、「セメント系固化材」、「石灰系固化材」といったようにさらに分類されることもあります。
工法的には、自然土と上記の固化材を混合して、敷き均し、転圧して固める流れには変わりません。
ジオベストはマグネシウム系であり、酸化マグネシウムを主成分とした固化材です。よって、セメントは含んでおりませんが、マグネシウムセメントとして、セメント系に分類されることもあります。
特徴は、
・弱アルカリ性であること。
・真砂土だけでなく、関東ローム、黒ぼく土、褐色森林土、赤土といった日本を代表する土や現地発生土や固めた土を崩してリサイクルで固めることができます。ただし、地質によって硬化スピードや強度の違いといったものがありますので、事前に配合試験を行い、強度の確認が必要になります。
・また、ジオベストは土に含む養分(窒素・リン・カリウム)を不溶化することで雑草の発芽を抑えることができるので、防草効果が長続きするといった特徴があります。
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