ジオベスト

環境にやさしい、人にやさしい環境配慮型商品や土系舗装のことが満載。

ジオベスト土系舗装の施工手順

2023-10-10 21:32:52 | うんちく・小ネタ

実は、ご希望の方にはジオベストのパンフレットや舗装マニュアルなどをお渡ししていますが、下の施工手順も一緒にお渡ししております。

施工手順というより、施工にあたっての注意すべきポイントになります。

良好な土系舗装を維持するには、こんな点に注意して施工して欲しいということを書いているだけなので、体系的に見るには舗装マニュアルが基本になります。

土系舗装材を長年扱っていると、さまざまな失敗もありますし、こうすれば良かったということも多々あります。しかし、それらのことを伝えきれてないことが多いので、気が付いた時、伝えたいことを随時更新して印刷物にしているのが、この施工手順になります。

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 

広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419 福岡092-518-3537
もしくはジオサプライのホームページよりお問い合わせください。 

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土系舗装の種類

2023-09-29 23:47:25 | うんちく・小ネタ

土系舗装とは、自然土(主に真砂土)に固化材を混合して、敷き均し、転圧して固める舗装になります。

土系舗装は、アスファルト舗装やコンクリート舗装と比べられますが、土系舗装は、歩行者、自転車、車いす、管理車両の乗り入れは出来るものの、あくまで歩道用であって車両の乗り入れを想定していないところが異なります。

土系舗装は、結合材としての固化材の種類によって、セメント系、石灰系、マグネシウム系、樹脂系に分類されます。ほかにアスファルトを噴霧して混合するアスファルト系というのもありますが、一般的には、「セメント系」「石灰系」「マグネシウム系」「樹脂系」の4種類が代表的土系舗装になります。

・セメント系土系舗装・・・セメント単体もしくは、セメント+混和剤等を混合した固化材を使用

・石灰系土系舗装・・・生石灰を主成分とした固化材を使用

・マグネシウム系土系舗装・・・酸化マグネシウムを主成分とした固化材を使用

・樹脂系土系舗装・・・・ウレタン樹脂+高炉セメント、エポキシ樹脂+ゴム入り明色乳剤などを混合した固化材を使用

一番多く使用されているのは、セメント系ですが、セメント系と石灰系を一括りに呼ぶ場合もあり、その場合のセメント系は、「高炉セメント」、「普通ポルトランドセメント」、「セメント系固化材」、「石灰系固化材」といったようにさらに分類されることもあります。

工法的には、自然土と上記の固化材を混合して、敷き均し、転圧して固める流れには変わりません。

ジオベストはマグネシウム系であり、酸化マグネシウムを主成分とした固化材です。よって、セメントは含んでおりませんが、マグネシウムセメントとして、セメント系に分類されることもあります。

特徴は、

・弱アルカリ性であること。

・真砂土だけでなく、関東ローム、黒ぼく土、褐色森林土、赤土といった日本を代表する土や現地発生土や固めた土を崩してリサイクルで固めることができます。ただし、地質によって硬化スピードや強度の違いといったものがありますので、事前に配合試験を行い、強度の確認が必要になります。

・また、ジオベストは土に含む養分(窒素・リン・カリウム)を不溶化することで雑草の発芽を抑えることができるので、防草効果が長続きするといった特徴があります。

■ジオベストのお問い合わせは、
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13年経過したジオベスト土系舗装

2023-07-11 03:16:09 | うんちく・小ネタ

下の写真は、2010年3月に、セメントを使わない、酸化マグネシウムを主成分とするジオべストを使用した土系舗装の当時の施工中の写真です。敷き均しの効率を考えてアスファルトフィニッシャを使用しています。

河川敷の護岸工事や土系舗装では、時々強アルカリ排水で魚などの生物が死んでしまうという事故も起きていましたが、酸化マグネシウム系固化材を使用したジオベストは、pH8.0~9.5までの範囲なので、環境への負荷が少なく、環境のことを考えた固化材として土系舗装に採用されています。

下の写真は2014年6月のものです。4年3か月経過した写真になります。舗装そのものに問題はありませんが、河川堤防の法面は土の流失を防ぐために雑草が植えてあり、法面から雑草が伸びてきています。土系舗装の表層に雑草が根を張っているわけではありません。ツル科の植物です。
よって、定期的にこのツル科の植物を刈らないと侵食されてしまいます。

そして、下の写真は、2023年4月に撮影したものです。ちょうど施工から13年が経過したことになります。
この道は自転車通学などで利用されるため、自転車のタイヤの跡がついていますが、舗装そのものには強度などの変化やクラックなどは見られません。
しかし、河川側と反対側のコンクリートの側溝側の土系舗装には、水の滞留による黒っぽいカビが見られます。河川のある側は両勾配で排水されるのに対して、側溝側はコンクリートの壁で排水が阻止されるために水の滞留が起きるためです。土系舗装は、透水性舗装なので、側溝のフチよりやや下側に水抜き穴を何か所か設ければ水の滞留はなくなります。

土系舗装は、どこでも同じ経過をたどるということはありません。環境条件によって変わってきますので、現地調査をした上で施工計画を立てましょう。
特に土系舗装にとって重要なのは水のコントロールです。水の排水を考えて計画を立てれば長く使用することができます。
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ジオベスト 真砂土舗装

2023-04-23 02:56:11 | うんちく・小ネタ

真砂土舗装とは、自然土の真砂土に土を固める結合材としての固化材を混合して舗装する土系舗装のことをいいます。

真砂土舗装には、さまざまな固化材が使用されています。つまり、セメント系、石灰系、マグネシウム系、樹脂系などの種類があります。それぞれには特性があり、環境などの施工条件に合わせた材料を使用して施工します。

しかし、施工直後はどの固化材を使っても仕上がり具合はほとんど変わりません。
差が出るのは数年先です。
下の写真は固化材にセメントや石灰を使用せず、酸化マグネシウムを主成分としているジオベストの真砂土舗装の施工後1年半の状態です。
写真の園路の両側には縁石ブロックや境界エッジなどの排水を阻害する構造物がないので、降雨があってもすぐに乾く良好な環境にあります。
ジオベスト土系舗装の仕組みは、まず主成分の酸化マグネシウムが水に反応し、その後、空気中の二酸化炭素に反応して固まります。水と二酸化炭素に触れることを繰り返して固くなっていきますので、固化しやすい条件を整えることが良好な舗装につながるわけです。
つまり、縁石ブロックや境界エッジがダメというわけではなく、水を閉じ込めないように、排水のための水抜き穴が設けられておれば縁石ブロック等で囲まれていても問題はありません。

横から見ると、下の写真のように、園路は両側の敷地よりやや高くなっており、園路への水の流入はありませんが、園路が法面に接していたり、芝生に接していて園路の方が低い位置にあると、水が流入して不具合が起きる可能性が出てきます。
低いと雨の滞留でいつまでたっても空気にふれないので硬化しなかったり、寒い時期に滞留した水が土系舗装の空隙に浸入し、凍結して破壊されるということが起きる可能性があります。よって、周囲より少し高くして園路への水の浸入を防いでください。

実は、この場所では路盤材として再生クラッシャランが使用されていますが、水を逃がすことができるので再生クラッシャランでも問題はありません。ただし、道幅が広くなり滞留する恐れがあるのであれば、クラッシャランを必ずご使用ください。
真砂土は毛管現象で水を吸い上げやすい土です。路盤上に水が溜まれば吸い上げて、表層に滲みが出るということも起きますので路盤材の選定には注意が必要です。
また、縦勾配が長い場合は、真砂土舗装をしたところが水ミチになり、舗装が流されることがありますので、片勾配や横断勾配で水を逃がす工夫も必要になります。

ジオベストを使用した真砂土舗装の特長は、収縮膨張によるクラックを避けるための目地を入れる必要がありません。よって、目地の隙間から雑草が生えてくることはありませんので、大きなメリットだと思います。
また、セメントを使用してないので環境への負荷が少なく、地球環境にやさしい固化材です。
下の写真はジオベストを使用した真砂土舗装の近景です。
固まれば降雨があっても流れることはありません。

ちなみのこの場所の舗装構成は下の図のようになります。


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17年経過したジオベスト土系舗装

2023-04-21 23:37:09 | うんちく・小ネタ

ホームページでも紹介しておりますが、下の写真は、セメントを使わない酸化マグネシウムが主成分の「ジオべスト」を使用した土系舗装の17年後の姿です。

17年経過すると、端部や舗装の継ぎ目から雑草が伸びてきます。
実は、施工時に高さを揃えるために、下の写真のように、木枠を設置して順番に施工を行ったために、その継ぎ目から雑草が生えてきたわけです。※2006年3月に撮影
ジオベストの土系舗装は、目地を入れる必要がないので、目地の隙間から雑草は生えませんが、継ぎ目からは雑草が生えてくる可能性があるということになります。対策としては、木枠を取り除き、前に施工したところとの継ぎ目をよく混ぜ均すことで解決できます。しかし、ここの敷地の周囲は駐車場であり、鉄塔がある場所は低いので、水溜まりや雑草が生えてくる可能性が大きくなります。よって、暗渠排水などの対策を考えないといけなくなりますが、ここは管理車両が入るわけでもないので路盤もないため、直接路床に水が浸透するので、排水不良にはならないのです。一時的に水溜まりができても、すぐに消えていきます。しかし、土系舗装は透水性舗装なので、排水対策を考えて計画をしないと、不具合になる可能性がありますので、注意しましょう。

コンクリートの脚部周りも振動などで隙間が開き、そこから雑草が生えてくることもあります。

下の写真のようにコンクリートの脚部周りは、雑草抑止のための補強材は散布しているのですが・・・。※硬化の途中での散布は硬化への影響が出ますので、施工10日後の散布がベストです。

実は、施工後、6年10か月頃から雑草がちらほらと散見されるようになりました。
経年劣化で排水が機能してない場所では水溜まりも見えます。

そして、下の写真がジオベスト土舗装後の10年目の写真です。

そして、冒頭の写真と同じ17年経過後の写真になります。

土という材料を使用しているにもかかわらず土に見えない土系舗装もありますが、ジオベストの土系舗装は土らしい風合いが残る舗装になっていました。
収縮膨張することが少ないので、クラックやヒビ割れはありません。
土系舗装は、どこでも同じ経過をたどるということはありません。環境条件によって変わってきますので、現地調査をした上で施工計画を立てましょう
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