平岡の駅は天竜村の玄関口として観光にも力を入れているので、今までの秘境を経験してみると、
とても大きな駅に思えます。
平岡駅構内に建てられた龍泉閣では温泉や食事もでき、この温泉に入る為だけに飯田線を利用している人もたくさんいます。
電車内から見ると龍泉閣が真正面に、そして「ここはなぁ、宿泊と食事と温泉入浴ができるんだに」と
書かれています。
暖かい駅でした。
平岡を過ぎると飯田線は又山の中に入って行きます。
天竜川の西側にある道路から飯田線の通る東側を見ると、どの様な暮らしをしているのか想像もつかないような、
山の急斜面にある民家が時折目に飛び込んで来ます。
そしてしばらく走ると少し大きなが見えて来ました。
先日電車で行った中井侍の集落です。
土砂降りの為、白く霞んであまりきれいに見えませんでしたが、ピンクの桜や紅梅の花が満開に咲いている「中井侍」の駅と
急な斜面を切り開いて作ったお茶畑が見え、ジグザグの白いガードレールが家と家とを結んでいます。
長野県最南端の天竜村にはもう春が来ていました。
所々、ピンクや黄色の花が見られます。
いよいよ、長野県、静岡県、愛知県の境に来ました。
この橋を渡ると静岡県。
橋の手前、北側は長野県、南側は愛知県。
橋の上から見た長野県側の景色はまるで墨絵の世界。
こんな景色がまだ本当に残っているんだと思わせる風景です。
仙人を筏に乗せて川に浮かべたい・・・・
橋を渡り切って静岡県に入ると直ぐ、「大嵐」の駅がありました。
トンネルに挟まれ、周りには民家がありませんが、
川を渡った愛知県の(今は豊根村と合併)旧富山村の人達が主に利用しています。
この富山村は全国の市町村の中で最も人口の少ない村(200人弱)として知られていて、
「日本一のミニ村」と呼ばれていました。
降り続く雨のせいもあり、この日は第一村人を発見できず・・・・
天竜川沿いの山の急斜面を開いて道を作り、細い階段で上り下りするような村の全景は、
高台に上ると一つの塊としてカメラに収める事ができます。
この日登ろうとした山は長野県最南端の八嶽山で、この富山の集落に登山口があります。
とりあえず登山口を探してみました。
登山口はあったものの、土砂降りの雨は衰える事はなく、
この日は登山を諦め、仕方がないのでもう少し先の佐久間ダムまで行ってみる事にしました。
つづく