熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

秋ー開田高原

2021-11-07 22:48:10 | 風景

コロナが落ち着いてきたので、信州の秋を満喫するかのように県外の車で賑わっている観光地。

久しぶりの光景で、何となく懐かしい感じもする。

木曽の開田高原までドライブに行く。

真っ青な空と真っ赤く紅葉したブルーベリーの木のコントラストが綺麗だった。

昨年は紅葉を見る事もできなかったから新鮮な風景に見える・・・

 

開田高原は冬の訪れも早く、紅葉も終わりに近づいて晩秋の装いに変わる頃で、

冬毛に変わろうとする馬たちが少し寒そうだった。

小春日和の暖かな日差しの中で、思わず彫刻かと思ってしまったほどピクリとも動かず

佇んでいる木曽馬の子を見ていると、ふっと笑みが零れる。

和かな日差しを全身に受けて何を考えているんだろう。

夏の緑を過ぎて、山が秋色に変わる時,

若い頃のように読書でもしてみようかと思ったり、

久しぶりにノートに文字を書いてみようかと思ったり、

やっぱり秋はそんな季節なのかもしれない。


八子ヶ峰

2021-07-07 22:56:54 | 風景

長いコロナでなかなか歩けないけれど、短い時間でも仲間で歩きたいなぁ・・と友人に話すと、

連れて行ってくれた八子ヶ峰。

雨予報の日曜日、普段は満車に近いというスズラン峠の駐車場もこの日はガラガラで静かなハイキング楽しめそう。

八子が峰は八ヶ岳 蓼科山のすぐそばにある小さな山で、天気が良ければ展望もいいし、冬はスノーシュー遊びも楽しめるそうだ。

 サラサドウダンていうのかな? 遊歩道の脇で雨に濡れて宝石のように光っていた。

蓮華ツツジの咲く道を20分ほど、歩くと目の前に見えてきたのはヒュッテアルビレオ。

雨が止んだばかりで展望は期待しなかったけれど、有難いことに八ヶ岳が見えてきた。

空が開けて夜は星が綺麗なんだろうなぁ・・・

山頂は平らな草原、なだらかなアップダウンを約4km。

往復と休憩を含めても3時間、少し歩いただけでも,山の空気を十分に満喫できた半日でした。

帰りは霧の中でコバイケソウが揺れていました。

 

 


 美ヶ原高原

2021-07-04 00:06:11 | 風景

なかなかコロナも収まらないけれど、どうにかして日常を取り戻さないと自分の生活に差し障りが生じてくる。

確か5月の終わり、美ヶ原に行ってみた。下界では草刈りの一回も終わった頃なのに、高原はまだ春先の様相で、

雪がようやく溶けたが、草花はまだ長い冬から目覚めていないそんな時だった。

昨年コロナ禍に突入し、全世界の人々の生活は一変した。

いつでも行けると思っていた自然も、山も、旅も

いつでも会えると思っていた友人も、家族でさえも自由に行き来ができないという、

誰もが生まれて初めての経験を強いられている。

 

美ヶ原パノラマコース遊歩道は美ヶ原高原美術館から王ヶ鼻までの約一時間半。

一歩遊歩道へ入ると、

標高が2000mとあって風は涼しいというよりまだ寒い。

雲の間から青空が広がってきて、

こんな風景の中で大きく息を吸うとコロナの事も忘れてしまいそうなのだけれど、、、

人とすれ違う時慌ててマスクを着,け直す自分の姿で現実に引き戻される。

 

牛伏山(1990m)から王ヶ頭を望む。

のんびり草を食む放牧された牛に癒されながら30分ほど歩くと

王ヶ頭に着いた。

ここから約20分、

最先端の王ヶ鼻に着く。

王ヶ頭まで歩くと360度の展望があり、松本平と北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、御岳、乗鞍、

日本の中心を形作る山脈の全てが一望できる。

夜は星もきれいだろう

帰りは青空になった。

牛たちも心なしか伸び伸びしていた。

コロナのワクチンも打ったし、そろそろ、少しづつ歩き始めよう。

少しづつ歩いて、少しづつ書いて、又ゆっくり年を取っていこう。。。。。

 

 


上高地は冬支度ー霧氷

2019-11-09 22:14:19 | 風景

思い立って朝早く上高地へ!

水鳥も寒そう・・と思ったら、

思いもよらない風景が広がっていて久々にテンションが上がる。

真っ白な木々。霧氷!!

 

美しい朝だった。

 

太陽が昇ると次第に、白い木々は茶色に戻っていった。

池に映った白樺はゆらゆら揺れる。

 

 

 

 

 

 


新穂高ロープウェイと高山祭

2019-10-13 19:56:22 | 風景

父が94歳、母が91歳になった。

いつも私が山に行った話を聞きながら、「そんな高い山にも道があるのか?俺も若ければ行くんだけ―どなぁ・・」と言う父。

一度北アルプスを見せてあげたいと思っていた、ちょうどそんな折、観光バスの日帰りツアーの募集が目についた。

「日本三大曳山祭 秋の高山祭と新穂高ロープウエイ紅葉満喫の旅」

高山祭もなかなか見ることができないし、新穂高のロープウエイに乗れば北アルプスを間近に見ることができるし、

これも最後のチャンスかもしれない。

来年はきっと無理だろう・・・・そんな事を思いながら参加申し込みをした。

秋雨前線と台風19号の間の貴重な快晴の日の事だった。

新穂高ロープウエイの乗り場までは、健康な人なら何でもない距離だが、障碍者や高齢者にはちょっと厳しい距離で、

それでも初めての北アルプスの風景を見る為に二人とも頑張った。

 西穂高口駅の屋上にある展望台からは360度の大パノラマが広がっていた。

正面に笠ヶ岳

   

西釜尾根から槍ヶ岳

 

西穂高岳と槍ヶ岳

  

テレビなどの映像で見るだけの北アルプスの絶景を目の前で見ながら、

「あの槍ヶ岳の頂上へ今も誰かが登っておるんだなぁ・・」と独り言を呟く父。

年を重ねながら、好奇心を持って初めての体験をすると言う事は、

本当に大切な事だと両親を見ていてそう思う。

 

新穂高ロープウエイから約1.5時間、飛騨高山に到着。

高山祭はもう始まっていた。

屋台曳き揃えー国の重要有形民俗文化財である屋台が曳き揃えられている表参道を通り、

 

櫻山八幡宮境内まで行くと からくり奉納 が行われていた。

精一杯身を乗り出すものの・・なかなか見えず、それでも日本三大曳山祭という貴重な祭典を体で感じ、

 

屋台引き廻しは、沿道から見学。

 

一日中歩き回ってくたくたになって帰宅した両親だったが、

 

「90過ぎて二人で行けて、初めて高山のお祭りと、北アルプスが見れて

こんな幸せな事はないなぁ・・」と帰りのバスの中で話す二人。

2人とも翌日、筋肉痛だという。

「90過ぎて筋肉痛になる人など殆どいないと思うよ」と、私も笑う。