Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

「夏休み子供科学電話相談」

2008年08月25日 | うんちく・小ネタ

仕事中、いつもはFM大阪を聞いているのであるが、今年は高校野球から始まってオリンピックとNHKラジオ第一放送を聞いていた。ここでとても面白い番組に出会ったので紹介~。

 

今年で25周年になり、記念にNHK出版から本も出るそうであるが(25年間知らなかった!)、その名は 『 夏休み 子供科学電話相談 』   

 http://www.nhk.or.jp/vitamin/kodomoq/#kotae

子供(多分ほとんど小学生)がいろんな質問をして その道の専門家が答えるという真にシンプルな番組構成であるのだが、この子供の質問がとてもいい~。声もかわいいしね。素朴な疑問ほど本質をついていることがあり、今の情報では答えられないことなどを質問していて、専門家もタジタジな時があって面白い。そのときには「私にはわかりません」と専門家も正直に答えるところが真実を語っているようで非常に好感がもてる。

 

ずっと聞いているわけではないのだが(一応?、仕事中なので)、例えば、

Q:「夕方には西のほうの空がどうしてピンク色になるのですか?」という質問に対し、

A:「虹を見たことはある?」  Q:「・・・ない」  子供だから仕方ないのだが、説明のしかたがとても難しい。  A:「今度、虹を見てみたらいいのだけど、太陽の光は7色なんだ。だから太陽の角度によって 光の見え方が変わってくるんだよ。昼の太陽が高いときは 青空だよね。あれは太陽の光の加減で青く見えるから青空なんだ。夕日の太陽が沈む頃は、太陽の角度が変わって赤色に見えるんだよ。図にかいたらわかりやすいんだけれども そういうことなんだ。」(少し違うと思いますが、こんな感じだったかと)

 

アナウンサーが「わかりましたか~」と聞くと、子供が「わかりました、ありがとうございました~」と答える。本当に子供がわかっているのか~ほんまか~とも思うが、大人は目からウロコ状態である。そうか、青空も太陽の光の加減だったのか、そう考えたらそうだよな、ウンなどと一人納得している。朝日や夕日のときにしか、意識しないが青空も太陽の光なのだ。

 

他にも、「ひまわりの花はは太陽の方角に向くって本当ですか?」 「ひまわりの花は東の方角に向きます。ただし、つぼみのときなどは太陽の方角に向いています」 などなど、興味深い話しが満載なのだ。 だから、ひまわり畑で花満開のときは全て東の方向に向いているから方角がわかるはずだ。

 

「雲はどうして、晴れていると白いのに、曇りや雨のときは黒くなるの?」 「それはね・・・」 雲の厚みによって太陽の光がとおりにくくなって黒く見えるようで、晴れているときの雲は薄いということらしい。それを聞いてから雲を観察すると、真中のほうが灰色でも端の方は白色なのですね~。

 

ほんの少し紹介しましたが、面白いとは思いませんか~。ミミズの自由研究をしている子供がいて、ミミズの頭と尻尾?(襟巻き上の帯があるほうが頭)の音に対する反応の違いを聞いている高学年の子供の質問に対して、専門家が「どこまでが頭でどこからが尻尾なのかわからない」などと答えるわけです。これなど専門家ならではの回答で 「おいおい、そんなこと適当に答えたらいいじゃあないか」などと一人突っ込んでいますが、答えるほうの真剣さが伝わってきて好感が持てます。

 

こんな面白い番組があったとは・・・。NHKエライ! 本も出るそうであるから、読んでみようと思う。下の子が学童保育にいっているが テレビなど見せるのではなく、こんな番組を聞かせてあげてくれないかな~などと思う。