「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPが利用できる治療法 (1)

2016年02月10日 20時58分10秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ 弁証法的行動療法 (DBT)
 
 弁証法的行動療法は、 自殺行動の50%以上を減少させています。
 
 生きるに値する 人生を送ることが、 自殺傾向を減らします。
 
 弁証法的行動療法は、 感情を調整し、 現実をあるがままに経験し、
 
 壊れた人間関係を修復し、 新しい人間関係を創造し、
 
 自分自身の人生の 目的達成に役立つように援助します。
 
 苦悩耐性スキル, 感情調整スキル, マインドフルネス・ スキル,
 
 対人関係スキルによって行ないます。
 
 1年 (または6ヶ月) の契約で行なわれ、
 
 毎週 個人セラピーと グループ技能訓練を受けます。
 
 診療時間外でも 電話連絡することを許可しています。
 
○ メンタライゼーション・ セラピー (MBT)
 
 グループと個人での心理療法を 交互に行なう、 2年間のグループプログラムです。
 
 自分と他人の感情, 思考, 欲求を理解し、
 
 感情と欲求がどのように 自分と人の行為に 影響を与えるか理解し、
 
 それらから距離を置く 能力を養います。
 
 相手の行動を説明できるものを 考えることによって、
 
 不快な出来事から 自分自身を切り離すのです。
 
○ スキーマ焦点療法 (SFT)
 
 認知療法, 行動療法, 対象関係療法, マインドフルネス瞑想を統合したものです。
 
 スキーマとは、 より深いレベルにある 認知構造です。
 
 BPの問題は、 子供時代に発達して 生涯進化する、
 
 問題のあるスキーマに 由来するとします。
 
 非機能的行動をやめさせるには、 有害な子供時代のスキーマを 変えることです。
 
  「治療的再養育法」 を用いて、 クライアントとセラピストの関係,
 
 セラピー外での生活, クライアントの子供時代を扱います。
 
 少なくとも週1回のセッションが 3年必要とされます。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 


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