「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自己愛性パーソナリティ・スタイルになるために

2006年12月27日 11時19分32秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43613894.html からの続き)

 自己愛性人格障害の人は 自分のことしか考えず、

 自分を誇示したり 自慢話をしたりします。

 相手の人は お世辞を言いながらも、内心では

「また自慢話か、幼稚な人だ」

 と思っているかもしれません。

 自己愛性パーソナリティ・スタイルの人は、自分のことだけでなく

 相手がどう思うかということも 考えることができます。

 それによって 自分の言動を抑制することができるのです。

 自己愛性人格障害の人は、自分の利益や満足を

 近視眼的にしか 考えることができません。

 これは 他の人格障害にも通じることで、

 彼らは刹那的な 快・不快の感情を求めてしまうのです。

 でも 自己愛性パーソナリティ・スタイルに成熟していくと、

 長期的な視野で 自分の利害を考えることができます。

 今は不満でも のちにより大きな充足が得られるなら、

 我慢することができます。

 そうすると 周りとのトラブルも抑えられるし、

 かえって人から信用され 評判も高まるでしょう。

 そのほうがずっと 自分にとって得策だと 了解しているわけです。

 要するに 自己愛性人格障害を克服していくには、

 自分中心の欲求に 捕らわれるのではなく、

 視界を広く 大きくしていくことです。

 それはどんな人にとっても 人間的に成長していく道でしょう。

 自己愛性の特性を 活かせるようになれば、

 自信を持ち、自分を進歩させ、社会的にも活躍することができます。

 政治家や実業家,弁護士や医師などには、

 こういうタイプの人が 多いといいます。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43673967.html
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿